〇 招 集 告 示
埼玉東部消防組合告示第1号
埼玉東部消防組合議会第1回臨時会を下記により招集する。
平成29年1月12日
埼玉東部消防組合
管理者 田 中 暄 二
記
1 期 日 平成29年1月19日
2 場 所 埼玉東部消防組合議場
3 付議事件
(1)埼玉東部消防組合職員の給与に関する条例の一部を改正する条例
(2)損害賠償の額を定めることについて
〇 応 招 ・ 不 応 招 議 員
応招議員(14名)
1番 福 島 正 夫 君 2番 吉 田 健 一 君
3番 鎌 田 勝 義 君 4番 岡 崎 克 巳 君
5番 井 上 忠 昭 君 6番 宮 ア 利 造 君
7番 本 田 謡 子 君 8番 武 藤 壽 男 君
9番 井 上 日 出 巳 君 10番 江 原 浩 之 君
11番 山 下 秋 夫 君 12番 中 野 松 夫 君
13番 大 橋 芳 久 君 14番 宮 田 利 雄 君
不応招議員(なし)
平成29年埼玉東部消防組合議会第1回臨時会 第1日
平成29年1月19日(木曜日)
議事日程 (第1号)
1 開 会
2 開 議
3 会議録署名議員の指名
4 会期の決定
5 管理者提出議案(議案第1号〜議案第2号、報告第1号〜報告第5号)の上程
6 管理者提出議案の提案理由の説明
7 管理者提出議案に対する質疑
8 管理者提出議案に対する討論・採決
9 閉会中の継続審査
10 議長挨拶
11 管理者挨拶
12 閉 議
13 閉 会
午前10時03分開会
出席議員(14名)
1番 福 島 正 夫 君 2番 吉 田 健 一 君
3番 鎌 田 勝 義 君 4番 岡 崎 克 巳 君
5番 井 上 忠 昭 君 6番 宮 ア 利 造 君
7番 本 田 謡 子 君 8番 武 藤 壽 男 君
9番 井 上 日 出 巳 君 10番 江 原 浩 之 君
11番 山 下 秋 夫 君 12番 中 野 松 夫 君
13番 大 橋 芳 久 君 14番 宮 田 利 雄 君
欠席議員(なし)
地方自治法第121条の規定により出席した者
管 理 者 田 中 暄 二 君
副管理者 大 橋 良 一 君
副管理者 渡 辺 邦 夫 君
副管理者 小 島 卓 君
副管理者 榎 本 和 男 君
副管理者 古 谷 松 雄 君
管理者事務部局職員
消防局長 森 尾 博 之 君
会 計 齋 藤 正 弘 君
管 理 者
次 長 菱 沼 久 男 君
次 長 本 澤 清 君
参 事 兼 濱 田 博 君
総務課長
参 事 兼 穐 山 和 久 君
消防課長
参 事 兼 本 間 哲 也 君
救急課長
参 事 兼 新 谷 智 幸 君
予防課長
参 事 兼 加 藤 栄 君
指令課長
参 事 兼 松 永 武 君
久 喜
消防署長
参 事 兼 遠 藤 清 君
加 須
消防署長
参 事 兼 森 田 靖 夫 君
幸 手
消防署長
白 岡 江 原 賢 二 君
消防署長
杉 戸 永 島 武 雄 君
消防署長
宮 代 若 林 浩 二 君
消防署長
議会担当職員
書 記 長 松 川 広 之
書 記 大 久 保 良 和
◎開会の宣告 (午前10時03分)
〇議長(鎌田勝義君) ただいまの出席議員は14名であります。定足数に達しておりますので、これより平成29年埼玉東部消防組合議会第1回臨時会を開会いたします。
◎開議の宣告
〇議長(鎌田勝義君) これより直ちに本日の会議を開きます。
本日の議事日程は、あらかじめ配付しておきましたので、ご了承願います。
◎会議録署名議員の指名
〇議長(鎌田勝義君) 日程第3、会議録署名議員の指名を行います。
会議録署名議員は、会議規則第88条の規定により、議長において指名いたします。
議席番号5番 井 上 忠 昭 議員
議席番号6番 宮 ア 利 造 議員
このご両名を指名いたします。
◎会期の決定
〇議長(鎌田勝義君) 日程第4、会期の決定を議題といたします。
議会運営委員長の報告を求めます。
宮ア利造委員長、ご登壇願います。
〔議会運営委員長 宮ア利造君登壇〕
〇議会運営委員長(宮ア利造君) 皆さん、おはようございます。議会運営委員会委員長の宮アでございます。
議会運営委員会の結果につきまして、その概要をご報告申し上げます。
議会運営委員会は、去る1月12日午前10時より、正副議長のご出席をいただき開催いたしました。
今臨時会に提出されます管理者提出議案は2件、報告は5件でございます。
会期につきましては、お手元に配付の会期日程表のとおり、本日1日で決定しております。
以上でございます。
〇議長(鎌田勝義君) お諮りいたします。
委員長報告どおり、開催日及び会期は、本日1月19日の1日間といたしたいと思います。これにご異議ございませんか。
〔「異議なし」と言う人あり〕
〇議長(鎌田勝義君) ご異議なしと認めます。
よって、そのように決定いたします。
◎管理者提出議案の上程
〇議長(鎌田勝義君) 日程第5、これより管理者提出議案第1号及び議案第2号、報告第1号から報告第5号までを一括上程し、議題といたします。
◎管理者提出議案の提案理由の説明
〇議長(鎌田勝義君) 日程第6、管理者から提案理由の説明を求めます。
田中管理者。
〔管理者 田中暄二君登壇〕
〇管理者(田中暄二君) おはようございます。本日平成29年埼玉東部消防組合議会第1回臨時会を招集申し上げましたところ、議員の皆様にはご健勝にてご参会を賜り、提案いたしました各議案につきましてご審議いただきますことを厚く御礼申し上げます。
先ほど副管理者でございます小島白岡市長からご挨拶がございましたが、小島白岡市長におかれましては、さきの白岡市長選挙により再選の栄に浴されたわけでございます。まことにおめでとうございます。今後ともますますご活躍をされますよう、心からお祈りを申し上げます。
それでは、本臨時会にご提案申し上げております議案等につきまして、順次提案理由の説明を申し上げます。
議案・報告書の1ページをお開きいただきたいと存じます。初めに、議案第1号 埼玉東部消防組合職員の給与に関する条例の一部を改正する条例でございます。提案理由でございますが、人事院勧告及び埼玉県人事委員会勧告を踏まえ、職員の給与について所要の改正をしたいので、この案を提出するものでございます。
次に、議案・報告書の13ページをお開きいただきたいと存じます。議案第2号 損害賠償の額を定めることについてでございます。提案理由でございますが、消火活動中の事故による損害賠償の額を定めるため、地方自治法第96条第1項第13号の規定により、この案を提出するものでございます。
続きまして、報告についてご説明申し上げます。議案・報告書の14ページをお開きいただきたいと存じます。報告第1号 専決処分の報告についてでございます。水利調査中に起こした自動車事故による損害賠償の額を定めることについて、地方自治法第180条第1項の規定により、別紙のとおり専決処分したので、同条第2項の規定により報告するということでございます。
次に、議案・報告書の16ページをお開きいただきたいと存じます。報告第2号 専決処分の報告についてでございます。防災訓練の準備中に起こした自動車事故による損害賠償の額を定めることについて、地方自治法第180条第1項の規定により、別紙のとおり専決処分したので、同条第2項の規定により報告するということでございます。
次に、議案・報告書の18ページをお開きいただきたいと存じます。報告第3号 専決処分の報告についてでございます。救急活動支援中に起こした器物破損事故による損害賠償の額を定めることについて、地方自治法第180条第1項の規定により、別紙のとおり専決処分したので、同条第2項の規定により報告するということでございます。
次に、議案・報告書の20ページをお開きいただきたいと存じます。報告第4号 専決処分の報告についてでございます。救急活動支援中に起こした自動車事故による損害賠償の額を定めることについて、地方自治法第180条第1項の規定により、別紙のとおり専決処分したので、同条第2項の規定により報告するということでございます。
次に、議案・報告書の22ページをお開きいただきたいと存じます。報告第5号 専決処分の報告についてでございます。火災警戒出動中に起こした自動車事故による損害賠償の額を定めることについて、地方自治法第180条第1項の規定により、別紙のとおり専決処分したので、同条第2項の規定により報告するということでございます。
以上が今議会にご提案申し上げております議案第1号及び議案第2号、報告第1号ないし報告第5号までの内容でございます。
なお、詳細につきましては、消防局長より補足説明をいたさせますので、慎重ご審議の上、速やかにご議決を賜りますようお願い申し上げまして、提案理由の説明とさせていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。
〇議長(鎌田勝義君) 次に、議案第1号及び議案第2号、報告第1号から報告第5号までの補足説明を求めます。
森尾消防局長。
〔消防局長 森尾博之君登壇〕
〇消防局長(森尾博之君) それでは、議案及び報告につきまして、順次補足説明をさせていただきます。
初めに、議案第1号 埼玉東部消防組合職員の給与に関する条例の一部を改正する条例についてでございます。お手元の議案参考資料の1ページ、資料1に改正の概要をまとめておりますので、お開きいただきたいと存じます。
1の趣旨でございますが、国の人事院勧告及び埼玉県人事委員会勧告を踏まえ、職員の給与を改正するものでございまして、消防組合の構成市町に準じた内容になっております。
次に、2の内容でございます。まず、第1条の関係では、勤勉手当の支給割合の改定と給料表の改定を定めております。
@の勤勉手当の支給割合の改定でございますが、平成28年12月期の支給分につきまして、再任用職員以外の職員は、現行の100分の80を100分の90に、再任用職員につきましては、現行の100分の37.5を100分の42.5に、それぞれ引き上げるものでございます。
次に、Aの給料表の改定でございますが、国に準じまして、若年層で最大1,500円、高齢層で400円引き上げておりまして、改定率を平均いたしますと0.18%となっております。
続いて、第2条の関係でございますが、平成29年4月1日以降の扶養手当の改定と勤勉手当の支給割合の改定を定めてございます。まず、@の扶養手当の改定につきましては、表にございますように配偶者に係る手当額を段階的に減額し、子に係る手当額は段階的に引き上げることとしております。
また、表の下に配偶者がない場合を記載してございますが、父母等に係る手当額を段階的に減額し、子に係る手当額は、配偶者がある場合の手当額と同額となるように改めております。
なお、これら扶養手当の段階的な改定につきましては、特例措置として、附則第5項において平成29年度中の支給額を、附則第6項において平成30年度中の支給額を定めておりまして、平成31年度から本則どおりの支給額になるものでございます。
次に、Aの勤勉手当の支給割合の改定でございますが、6月期、12月期ともに、再任用職員以外の職員につきましては100分の85に、再任用職員につきましては100分の40に、それぞれ改めるものでございます。
続いて、その他でございますが、国の一般職の職員の給与に関する法律の一部改正を踏まえまして、条例の規定を整備しております。
3の施行日等でございますが、第1条につきましては、公布の日から施行し、平成28年4月1日から適用いたしまして、第2条につきましては、平成29年4月1日から施行することとしております。
なお、今回の給与改定による支出の増加分につきましては、既定の予算で対応できますことから、給与費の補正は行わないことといたしました。
以上が、議案第1号 埼玉東部消防組合職員の給与に関する条例の一部を改正する条例の概要でございます。
次に、議案第2号 損害賠償の額を定めることについてでございます。恐れ入ります。議案参考資料の17ページ、資料3に概要をまとめておりますのでお開きいただきたいと存じます。
初めに、1の事故の概要でございますが、平成28年5月17日午前11時ごろ、加須市柳生地内で発生した共同住宅の建物火災の消火活動中に、近くにいた相手方の足に、放水していた消防隊員の手から離れた消防用ホースの布の部分が当たって転倒させてしまいまして、腰椎圧迫骨折のけがを負わせたものでございます。
資料の下段に事故現場の状況をお示ししておりますが、消防ポンプ自動車、図の左上にございます。消防ポンプ自動車から伸ばしたホースを途中で分岐させて、唐ニ狽フ2方向から放水を始めましたが、図の右側に伸びております黒い実線のホースラインが、消防隊員狽フ隊員の手から筒先が離れたことで暴れてしまいまして、赤い点線のような状態で相手方に当たったものでございます。
2の相手方につきましては、記載のとおりでございます。
3の損害賠償額でございます。105万2,290円でございまして、その内訳は、治療費や入院中の雑費などが49万3,690円、自賠責保険の支払い基準により算定された慰謝料が55万8,600円でございます。
なお、この損害賠償額につきましては、消防組合が加入する一般財団法人全国消防協会の消防業務賠償責任保険から全額支払われるものでございます。
4の事故の原因でございます。今回の消火活動を検証いたしました結果、消防ポンプ自動車の放水圧力が通常よりも強かったこと、消防隊員が放水中の筒先を離してしまったこと。そして、活動エリア周辺の安全確認が不十分であったこと。この3点が、事故を引き起こした原因と判断しております。
5の再発防止に向けた取り組みでございますが、まず事故の翌月に消防ポンプ自動車の運用を担当する全ての職員を対象といたしまして、消防ポンプの操作技術について、実技を交えた研修を実施いたしました。
また、全ての所属におきまして、消防活動上のさまざまな危険について改めて理解を深めさせ、現場での的確な行動につなげるために、ヒヤリハット研修及びその内容を踏まえた火災想定訓練を実施したところでございます。
さらに、事故の発生を受けて設置いたしました再発防止委員会におきまして、現在災害活動時の安全管理マニュアルを策定中でございまして、今年度内に完成させることとしております。
以上が、議案第2号 損害賠償の額を定めることについての概要でございますが、今後再びこうした事故が発生することのないよう、安全で的確な消防活動により一層努力してまいります。
恐れ入ります、議案・報告書の14ページをお開きいただきたいと存じます。議案・報告書の14ページでございます。続きまして、報告第1号 専決処分の報告についてでございます。幸手消防署の消防ポンプ自動車による事故につきまして専決処分を行いましたので、報告するものでございます。
15ページの専決処分書をごらんいただきたいと存じます。損害賠償額は、5万9,400円。相手方は、専決処分書に記載のとおりでございます。この事故の概要でございますが、平成28年8月12日午前10時45分ごろ、幸手消防署の消防ポンプ自動車が、消防水利を調査するために、幸手市北3丁目の市道を走行中に、道幅が狭くて対向車とのすれ違いができないために後退したところ、車両左後部のステップが相手方所有の道路フェンスに接触してしまいまして破損させたものでございます。この事故につきまして、相手方と交渉した結果、フェンスの修理代に当たる5万9,400円を損害賠償金として支払うことで、平成28年11月22日に示談が成立しております。
なお、損害賠償金につきましては、全額、公益社団法人全国市有物件災害共済会の自動車損害共済で対応したところでございます。
以上が、報告第1号の概要でございます。
次に、議案・報告書の16ページをお開きいただきたいと存じます。報告第2号 専決処分の報告についてでございます。加須消防署の化学消防ポンプ自動車による事故につきまして、専決処分を行いましたので、報告するものでございます。
17ページの専決処分書をごらんいただきたいと存じます。損害賠償額は、5万2,077円。相手方は、専決処分書に記載のとおりでございます。この事故の概要でございますが、平成28年8月26日午前9時15分ごろ、加須消防署の化学消防ポンプ自動車が、防災訓練の準備のために出向中、加須市民体育館の駐車場内でUターンをしたところ、車両左後部のステップが、駐車していた相手方所有の軽自動車右側の後部バンパーに接触してしまい破損させたものでございます。この事故につきまして、相手方と交渉した結果、車両の修理代に当たる5万2,077円を損害賠償金として支払うことで、平成28年11月22日に示談が成立しております。
なお、この損害賠償金につきましても、全額、公益社団法人全国市有物件災害共済会の自動車損害共済で対応したところでございます。
以上が、報告第2号の概要でございます。
次に、議案・報告書の18ページをお開きいただきたいと存じます。報告第3号 専決処分の報告についてでございます。杉戸消防署泉出張所の消防隊員による器物破損事故について専決処分を行いましたので、報告するものでございます。
19ページの専決処分書をごらんいただきたいと存じます。損害賠償額は、1万5,444円。相手方は、専決処分書に記載のとおりでございます。この事故の概要でございますが、平成28年6月24日午前9時18分ごろ、杉戸消防署泉出張所の消防隊員が救急活動支援中に、相手方の自宅前におきまして、病院に搬送する旨を傷病者である相手方の家族に連絡するために、承諾をいただいてお借りした携帯電話を落としてしまいまして破損させたものでございます。この事故につきまして、相手方と交渉した結果、携帯電話の修理代に当たる1万5,444円を損害賠償金として支払うことで、平成28年12月9日に示談が成立しております。
なお、この損害賠償金につきましては、全額、一般財団法人全国消防協会の消防業務賠償責任保険で対応したところでございます。
以上が、報告第3号の概要でございます。
次に、議案・報告書の20ページをお開きいただきたいと存じます。報告第4号 専決処分の報告についてでございます。久喜消防署栗橋分署の消防ポンプ自動車による事故につきまして、専決処分を行いましたので、報告するものでございます。
21ページの専決処分書をごらんいただきたいと存じます。損害賠償額は、7万200円。相手方は、専決処分書に記載のとおりでございます。この事故の概要でございますが、平成28年10月31日午前6時33分ごろ、久喜消防署栗橋分署の消防ポンプ自動車が、救急活動支援中に、久喜市栗橋東1丁目の市道におきまして、空き地に駐車するために後退したところ、車両右後部のステップが相手方所有のブロック塀に接触してしまいまして破損させたものでございます。この事故につきまして、相手方と交渉した結果、ブロック塀の修理代に当たる7万200円を損害賠償金として支払うことで、平成28年12月9日に示談が成立しております。
なお、この損害賠償金につきましては、全額、公益社団法人全国市有物件災害共済会の自動車損害共済で対応したところでございます。
以上が、報告第4号の概要でございます。
次に、議案・報告書の22ページをお開きいただきたいと存じます。報告第5号 専決処分の報告についてでございます。白岡消防署篠津分署の化学消防ポンプ自動車による事故について、専決処分を行いましたので、報告するものでございます。
23ページの専決処分書をごらんいただきたいと存じます。損害賠償額は、8万9,640円。相手方は、専決処分書に記載のとおりでございます。この事故の概要でございますが、平成28年11月6日午後3時43分ごろ、白岡消防署篠津分署の化学消防ポンプ自動車が、住民からの通報を受けて火災警戒のために出動し、白岡市小久喜の市道交差点を右折したところ、車両左側のサイドミラーが、相手方所有の店舗の軒先に接触してしまい破損させたものでございます。この事故につきまして、相手方と交渉した結果、軒先の修理代に当たる8万9,640円を損害賠償金として支払うことで、平成28年12月9日に示談が成立しております。
この損害賠償金につきましても、全額、公益社団法人全国市有物件災害共済会の自動車損害共済で対応したところでございます。
以上が、報告第5号の概要でございます。
なお、消防車両による事故が相次いで発生している状況を私ども重く受けとめまして、久喜市内の自動車学校のご協力により、定休日に教習コースを開放していただきまして、この1月17日から全ての所属を対象に、緊急自動車の運転技術研修を始めたところでございます。
以上、議案第1号及び議案第2号、報告第1号から報告第5号まで補足説明をさせていただきました。よろしくご審議を賜りますようお願い申し上げます。
〇議長(鎌田勝義君) 以上で管理者提出議案に対する補足説明を終わります。
次に、議案に対する質疑に入るわけですが、質疑のある方は会議規則第51条の規定により発言通告書の提出が必要となります。既に配付してあります質疑発言通告書に質疑事項をご記入の上、提出願います。
ここで暫時休憩いたします。
休憩 午前10時27分
再開 午前10時27分
〇議長(鎌田勝義君) 休憩を閉じて会議を再開いたします。
◎管理者提出議案に対する質疑
〇議長(鎌田勝義君) 日程第7、これより管理者提出議案に対する質疑をお受けいたします。
なお、再質疑、再々質疑の際は、挙手をお願いいたします。
議案第1号については、通告はございませんので、質疑を打ち切ります。
次に、議案第2号の質疑をお受けいたします。
山下秋夫議員の質疑をお受けいたします。ご登壇願います。
〔11番 山下秋夫君登壇〕
〇11番(山下秋夫君) それでは、議席番号11番の山下秋夫でございます。議案第2号を質問させていただきます。報告第1号より報告第5号までについても関連しますので、質問させていただきます。日ごろから市民、町民の命や財産を守るために日夜努力を払っていることに敬意を表したいと思います。
さて、今回の多発する事故に対して、消防本部としてどんな対処をしているのでしょうか。今回のご説明では、民間の自動車訓練所での訓練を1月17日からすると説明されていますが、これだけで成果が上がるものでしょうか。消防となれば朝昼晩、そして深夜に活動する場合もあります。工場や民間住宅地、高速道路、川辺や空き地、時間や場所を特定しないで救急に行う状況と違う現場が想定されます。
そこで質問させていただきます。1つ目としては、消防の技術を高めるために実践的な訓練、狭い道や夜間運転、悪路など、現場に着いたら暗いところもあります。実践的な訓練をするべきではありませんか。ここで1つ質問させていただきます。
2つ目としては、隊員の充足率でございます。消防力適正化計画、63ページですけれども、充足率が78.6%となっています。現在の人員で出動体制や訓練に支障がないのか、大丈夫なのでしょうか。
3つ目としては、平成31年度末までに大量の退職者を出すことになります。ベテランの職員の技術を継承するためにも、早目に隊員、職員を採用し、訓練を十分に行う必要があるのではないでしょうか。
以上、3点について質問させていただきます。よろしくお願いします。
〇議長(鎌田勝義君) 山下秋夫議員の質疑に対する答弁を求めます。
穐山参事。
〔参事兼消防課長 穐山和久君登壇〕
〇参事兼消防課長(穐山和久君) 山下議員からの質疑の1点目、消防技術を高めるために実践的な訓練をするべきではについて、ご答弁申し上げます。
消火活動中に住民にけがを負わせた事故を受け、ポンプメーカーの方を講師として、実技指導を交えた消防ポンプ操作の研修を実施いたしました。また、各所属において消防ポンプ車操法を基本に、火災・救急・救助等の連携訓練を計画的に行っております。さらに、昨年11月、利根川で実施しましたが、埼玉県防災航空隊と連携して、実災害に沿った水難救助訓練などにも取り組んでおります。今後もより実践的な訓練を行いながら、活動技術の向上を図ってまいります。
運転技術の向上につきましては、初めての取り組みとして、久喜市内の自動車学校の全面的なご協力により教習コースを使った訓練を実施しております。クランク、S字カーブ、縦列駐車、坂道発進、狭隘路など、さまざまな状況が設定されているコースを消防車両で走行し、運転技術を高めるとともに、車の内輪差や右折、左折時に車体の後方が外側にふれるオーバーハングなど、車両の特性を再確認することで事故防止に役立てていきたいと考えております。
また、茨城県ひたちなか市にございます安全運転中央研修所の緊急自動車研修に毎年6名程度の職員を派遣し、高速での蛇行や急ブレーキによる横滑り、狭隘路走行など、厳しい体験を通じて技術を習得させております。今後もこうした取り組みを重ね、交通事故の効果的な防止につなげてまいりたいと思います。
以上でございます。
〇議長(鎌田勝義君) 次に、濱田参事。
〔参事兼総務課長 濱田 博君登壇〕
〇参事兼総務課長(濱田 博君) ご質疑のうち2点目、3点目につきましてご答弁を申し上げます。
まず、2点目、現在の人員で出動体制は大丈夫なのかについてでございます。消防広域化により、現在一般的な建物火災では、初動の出動で消防隊5隊のほか救急隊、救助隊、指揮隊の計8台の車両が対応し、さらに火災の状況により、第2出動、第3出動と部隊を増強することが可能となっております。広域化前と比較して、車両、人員ともに多く出動することとなり、消防広域化の大きなメリットを生かした出動体制となっておりますことから、現在の人員で問題ないものと考えております。
なお、職員の充足率は、保有する車両台数をもとに算出された必要人員に対する実際の人員の割合でございますが、当組合については保有する車両台数が国の基準を上回っているため、分母となる必要人員が多く算定される状況にございます。仮に保有する車両数を国の基準どおりとした場合、充足率は90%近くになると試算をいたしております。
次に、3点目、技術を継承するため早目に職員を採用することについてでございます。現在、現年度の退職者を補完する数の採用を翌年度の4月1日に行っておりますが、これを前倒しして行いますと職員の増加につながりますので、当組合の財政状況から難しいものと考えております。しかし、ご指摘のとおり、今後多くの職員が定年退職を迎えますので、技術の継承は大変に重要な課題であると認識をしております。そこで昨年度、指導員制度を創設いたしまして、各所属で中堅の職員を指導員に指定し、採用後5年未満の職員に対し、通常の訓練はもとより、消防職員として必要な知識や行動など、きめ細かく指導しているところでございます。訓練につきましては、これで十分という限度はございませんので、日々の訓練を積み重ね、今回のような事故が二度と発生しないようレベルアップを図ってまいります。
以上でございます。
〇議長(鎌田勝義君) 山下秋夫議員の再質疑をお受けいたします。ご登壇願います。
〔11番 山下秋夫君登壇〕
〇11番(山下秋夫君) ご答弁ありがとうございました。日ごろから町民や市民の安全を願う消防でございます。絶対に事故を起こしてはいけない。これは大前提だと思います。しかし、やはり技術が未熟というか、まだ入ったばかりというと、民間でも同じですけれども、これは訓練を十分に行わないと事故につながる、これが示されているのではないかなと私は思っております。ぜひその辺のところでは、教習所、決められたコースだけで訓練するのではなく、ここにも説明されていましたけれども、やはり現場は夜、昼、晩、深夜にも及びます。時間と場所を選びません。ぜひその辺のところでは若い人たちを訓練するのには実践訓練が、確かに教習所でやる訓練も必要でございます。これは基礎的な訓練ということでは必要でございます。やはり実践訓練がやっておられないと、いざというときに役に立たない。これをやる必要があるのではないかなと思っております。ぜひその辺のところは強化していただきたい。そして、市民の安全を守っていただきたいと思っております。1番目については、そのように私は思っておりますので、ぜひその辺のところを強化していただきたいと思っております。
充足率でございます。国の指針では、車両によって90%近くになるのだと言っていますけれども、人がぎりぎりということになりますと、やはり十分な訓練が行えない。日ごろから待機者もいると思います。そういう中で合間を縫って訓練を行うと思っているのです。ぜひその訓練をきちんとやるためには、やはり適正な隊員を要していないと、これはちょっと不可能ではないかなと私は思っております。ぜひその辺のところでは、消防ではやはり、こういうことを言っては失礼でございますけれども、隊員の訓練が、一番最初のいざというときの訓練が必要ではないかなと私は思っていますので、ぜひそれが満たされるような人員を配置していただきたいと思っております。
最後に、31年度までに大量の退職者を出すということでは、これは民間でも同じなのですけれども、退職者出して、それから訓練をしていたら、いざというときに現場に行ったとき、また民間で言えば現場で仕事をするときには何の役にも立たないと言っては語弊がありますけれども、訓練をして現場に行くのと、十分な訓練をして行くのと、にわかづくりで基本的な訓練だけではやはり違うと思います。そのためには1年、2年の訓練期間が必要かなと私は思っております。ぜひその充足率含めて職員が退職するということは、31年度までに退職するのだということがわかっていることなのです。ぜひその辺のところをもう一度検証していただいて、本当にこれで足りるのかどうか。お金の問題ではないと思います、これは。市民の安全とかそういうのを考えているならば、ぜひそういうところをもう一度検証していただきたいと思っております。以上でございます。
もし答えられたら答えてください。よろしくお願いします。
〇議長(鎌田勝義君) 山下秋夫議員の再質疑に対する答弁を求めます。
森尾消防局長。
〔消防局長 森尾博之君登壇〕
〇消防局長(森尾博之君) 山下議員の再質疑にお答え申し上げます。
まず、1点目、自動車事故に対応した実践的な訓練を強化すべきというご提案でございました。深夜とか悪条件の中で実践的な訓練を積んだほうがいいのではないかということでございますけれども、どうしても一般の車両が通行している中で緊急自動車の訓練を行う。これはなかなか安全管理上とかいろいろ考えますと、さまざまな課題があると考えています。ただ、ご提案のとおり、趣旨を踏まえて、より実践的になるよう頑張っていきたいと考えております。
また、職員の充足率でございます。適正な隊員数の配置、訓練できるような配置をすべきではということでございますけれども、署単位での訓練、あるいは署と署同士の連携訓練と、いろんな方法があろうかと思います。それぞれ単体で捉えて訓練が難しい、難しくないというか、組合全体として考えながら、消防力あるいは隊員の能力が上がるよう、引き続き取り組んでまいりたいと考えております。
また、現場へ出る前に1年間訓練を積ませてからということでございましたけれども、1年間訓練に従事させることは、その分、現場人員というのが逆に不足する、そういう懸念もございますし、また消防の場合はご案内のとおり、半年間、消防学校に入校して基礎的な訓練をみっちり積んで、そういった仕組みになってございますので、そういったことも全体で考えながら、引き続き新規採用職員を含めて若手職員の訓練を行っていきたいと考えております。
以上でございます。
〇議長(鎌田勝義君) 以上で山下秋夫議員の質疑を打ち切ります。
これをもって議案第2号の質疑を打ち切ります。
報告第1号から報告第5号までについては、通告はございませんので質疑を打ち切ります。
以上をもって上程された管理者提出議案の質疑を終結いたします。
ここで暫時休憩いたします。
休憩 午前10時44分
再開 午前10時44分
〇議長(鎌田勝義君) 休憩を閉じて会議を再開いたします。
◎討論・採決
〇議長(鎌田勝義君) 日程第8、これより討論、採決に入ります。
まず、議案第1号の討論に入ります。
討論の通告がありませんので、直ちに採決に入ります。
議案第1号 埼玉東部消防組合職員の給与に関する条例の一部を改正する条例、原案に賛成の方はご起立をお願いいたします。
〔起立全員〕
〇議長(鎌田勝義君) 起立全員であります。
よって、本案は原案のとおり可決いたしました。
次に、議案第2号の討論に入ります。
討論の通告はありませんので、直ちに採決に入ります。
議案第2号 損害賠償の額を定めることについて、原案に賛成の方はご起立願います。
〔起立全員〕
〇議長(鎌田勝義君) 起立全員であります。
よって、本案は原案どおり可決いたしました。
以上で管理者提出議案の討論、採決は全て終了いたしました。
◎閉会中の継続審査の件
〇議長(鎌田勝義君) 日程第9、閉会中の継続審査につきましてお諮りいたします。
次回会議の日程等について、議会運営委員会委員長から閉会中の継続審査としたい旨、報告がありましたので、閉会中の継続審査として議会運営委員会に付託したいと思います。これにご異議ございませんか。
〔「異議なし」と言う人あり〕
〇議長(鎌田勝義君) ご異議なしと認めます。
よって、次回会議の日程等について、閉会中の継続審査として、議会運営委員会に付託することに決定いたしました。
以上で本臨時会の日程は全て終了いたしました。
◎議長挨拶
〇議長(鎌田勝義君) 議員の皆様方には、重要案件について慎重なるご審議をいただき、ありがとうございました。厚く御礼を申し上げます。
◎管理者挨拶
〇議長(鎌田勝義君) ここで管理者よりご挨拶をお願いいたします。
〔管理者 田中暄二君登壇〕
〇管理者(田中暄二君) 第1回臨時会にご提案いたしました議案第1号及び議案第2号につきましては、慎重審議の上、ご議決を賜り、まことにありがとうございました。御礼申し上げ、ご挨拶とさせていただきます。ありがとうございました。
◎閉会の宣告
〇議長(鎌田勝義君) これをもちまして、平成29年埼玉東部消防組合議会第1回臨時会を閉議・閉会といたします。
閉会 午前10時46分