〇 招  集  告  示

埼玉東部消防組合告示第3号

 埼玉東部消防組合議会第2回定例会を下記により招集する。

  平成29年3月8日


                            埼玉東部消防組合   
                            管理者 田 中 暄 二


                       記

 1 期  日  平成29年3月15日

 2 場  所  埼玉東部消防組合議場


          〇 応 招 ・ 不 応 招 議 員

応招議員(14名)
     1番   福  島  正  夫  君      2番   吉  田  健  一  君
     3番   鎌  田  勝  義  君      4番   岡  崎  克  巳  君
     5番   井  上  忠  昭  君      6番   宮  ア  利  造  君
     7番   本  田  謡  子  君      8番   武  藤  壽  男  君
     9番   井  上  日 出 巳  君     10番   江  原  浩  之  君
    11番   山  下  秋  夫  君     12番   中  野  松  夫  君
    13番   大  橋  芳  久  君     14番   宮  田  利  雄  君

不応招議員(なし)

        平成29年埼玉東部消防組合議会第2回定例会 第1日

平成29年3月15日(水曜日)
 議事日程 (第1号)

 1 開  会
 2 開  議
 3 会議録署名議員の指名
 4 会期の決定
 5 諸般の報告
 6 管理者提出議案(議案第3号〜議案第8号、報告第6号及び報告第7号)の上程
 7 管理者提出議案の提案理由の説明
 8 次会の日程報告
 9 散  会
午後 2時30分開会
 出席議員(14名)
     1番   福  島  正  夫  君      2番   吉  田  健  一  君
     3番   鎌  田  勝  義  君      4番   岡  崎  克  巳  君
     5番   井  上  忠  昭  君      6番   宮  ア  利  造  君
     7番   本  田  謡  子  君      8番   武  藤  壽  男  君
     9番   井  上  日 出 巳  君     10番   江  原  浩  之  君
    11番   山  下  秋  夫  君     12番   中  野  松  夫  君
    13番   大  橋  芳  久  君     14番   宮  田  利  雄  君

 欠席議員(なし)

 地方自治法第121条の規定により出席した者
     管 理 者   田  中  暄  二  君

 管理者事務部局職員
     消防局長   森  尾  博  之  君

     会  計   齋  藤  正  弘  君
     管 理 者                

     次  長   菱  沼  久  男  君
     次  長   本  澤     清  君

     参 事 兼   濱  田     博  君
     総務課長                

     参 事 兼   穐  山  和  久  君
     消防課長                

     参 事 兼   本  間  哲  也  君
     救急課長                

     参 事 兼   新  谷  智  幸  君
     予防課長                

     参 事 兼   加  藤     栄  君
     指令課長                

     参 事 兼   松  永     武  君
     久  喜   
     消防署長                

     参 事 兼   遠  藤     清  君
     加  須   
     消防署長                

     参 事 兼   森  田  靖  夫  君
     幸  手   
     消防署長                

     白  岡   江  原  賢  二  君
     消防署長                

     杉  戸   永  島  武  雄  君
     消防署長                

 議会担当職員                  
     書 記 長   松  川  広  之   
     書  記   大 久 保  良  和   






    ◎開会の宣告                             (午後 2時30分)
議長(鎌田勝義君) ただいまの出席議員は14名であります。定足数に達しておりますので、これより平成29年埼玉東部消防組合議会第2回定例会を開会いたします。





    ◎開議の宣告
議長(鎌田勝義君) 日程第2、これより直ちに本日の会議を開きます。
  本日の議事日程は、あらかじめお手元に配付いたしたとおりでございます。





    ◎会議録署名議員の指名
議長(鎌田勝義君) 日程第3、会議録署名議員の指名を行います。
  会議録署名議員は、会議規則第88条の規定により、議長において指名いたします。
   議席番号7番  本  田  謡  子  議員
   議席番号9番  井  上  日 出 巳  議員
  このご両名を指名いたします。





    ◎会期の決定
議長(鎌田勝義君) 日程第4、会期の決定を議題といたします。
  議会運営委員長の報告を求めます。
  宮ア利造委員長、ご登壇願います。
          〔議会運営委員長 宮ア利造君登壇〕
議会運営委員長(宮ア利造君) 議会運営委員会委員長の宮アでございます。平成29年第2回定例会につきまして、議会運営委員会を本日午後1時30分から、鎌田議長、武藤副議長のご出席をいただき、委員全員の出席のもと開催いたしました。その概要についてご報告申し上げます。
  今定例会に提出されます議案は、管理者提出議案が6件、報告が2件でございます。
  以上のことから、会期につきましては本日3月15日から3月22日までの8日間と決定いたしました。
  以上で報告終わります。
議長(鎌田勝義君) ありがとうございました。
  お諮りいたします。委員長報告のとおり、会期は本日3月15日から3月22日までの8日間といたしたいと思います。これにご異議ございませんか。
          〔「異議なし」と言う人あり〕
議長(鎌田勝義君) ご異議なしと認めます。
  よって、そのように決定いたしました。





    ◎諸般の報告
議長(鎌田勝義君) 日程第5、諸般の報告を行います。
  この際、諸般の報告を書記長にいたさせます。
  松川書記長。
書記長(松川広之君) ご指名をいただきましたので、平成28年第3回定例会以降における議会関係事項につきましてご報告申し上げます。
  お手元に配付してございます諸報告をごらんいただきたいと存じます。まず、10月4日、議会散会後に公共施設等総合管理計画の説明会が行われております。
  次に、10月31日、11月1日の2日間、議会視察研修が実施され、1日目の午前に東京消防庁第六消防方面本部において、消防救助機動部隊を視察し、午後に柏市消防局において、先端屈折式はしご付消防自動車を視察されております。
  2日目には、防災科学技術研究所において、防災科学研究施設を視察されております。
  次に、11月14日、カスリーン公園において、埼玉県防災航空隊との水難救助連携訓練を視察されております。
  次に、1月12日、議会運営委員会が開催され、第1回臨時会の日程等について協議がなされております。
  次に、1月19日、第1回臨時会が開催され、管理者提出議案といたしまして、職員の給与に関する条例の一部を改正する条例と損害賠償の額を定めることについて審議がなされております。
  同じく1月19日、屋外訓練場においてキャフスを活用した消火活動を視察されております。
  次に、本日、議会運営委員会が開催され、第2回定例会の日程等について協議がされております。
  以上で報告を終わります。





    ◎管理者提出議案の上程
議長(鎌田勝義君) 日程第6、これより管理者提出議案、議案第3号から議案第8号、報告第6号及び報告第7号を一括上程し、議題といたします。





    ◎管理者提出議案の提案理由の説明
議長(鎌田勝義君) 日程第7、管理者提出議案の提案理由の説明を求めます。
  田中管理者。
          〔管理者 田中暄二君登壇〕
管理者(田中暄二君) 皆さん、こんにちは。本日ここに平成29年埼玉東部消防組合議会第2回定例会を招集申し上げましたところ、議員の皆様にはご健勝にてご参会を賜り、平成29年度の予算案を初め当面する消防行政の重要課題につき、ご審議いただきますことを感謝申し上げます。
  さて、本定例会でご審議いただきます議案の提案理由の説明申し上げる前に、このたびの職員の不祥事につきまして、衷心よりおわびを申し上げます。既にご承知のとおり、杉戸消防署の職員が、上司の印鑑を無断で使用し、時間外勤務手当を不正に受給していたという、あってはならない事件が発生をしてしまいました。住民の皆様の消防組合に対する信頼を大きく損なうものであり、この場をおかりしまして深く陳謝を申し上げます。今後より一層職員の指導を徹底するとともに、チェック体制を強化し信頼の回復に向けて全力で取り組んでまいります。議員の皆様には引き続きご指導をお願い申し上げる次第でございます。
  それでは、埼玉東部消防組合管理者として、消防組合を構成する市長、町長を代表し、平成29年度の消防組合運営に関する基本的な考えを申し述べ、あわせて本定例会においてご審議いただきます諸議案についてご説明を申し上げます。
  昨年の国内における災害の状況を顧みますと、4月の熊本地震では、建物の倒壊や土砂崩れなどにより多くのとうとい命が失われました。また、10月には鳥取県中部で、11月には福島県沖で、大きな地震が相次いで発生したところでございます。日本全国で余震を含めると震度5弱以上の地震が33回も観測をされ、異例の年とも言われておりますし、いまだに東日本大震災の余震と見られる強い地震が発生している状況にございます。
  風水害につきましても、8月にはこれまでになく多くの台風が日本列島に上陸をし、特に台風10号と引き続く大雨により、東北地方や北海道を中心に甚大な被害をもたらしたところであります。
  さらに、昨年12月、新潟県糸魚川市では、住宅や店舗が密集する市街地で147棟が焼損する大規模な火災が発生いたしました。ことしに入りましても、先月16日に三芳町の物流倉庫で火災が発生いたしましたが、消火活動が難航し、鎮火までに時間を要したところでございます。まさに、いつ、どこで大きな災害が起きても不思議ではないこと、そして同時に消防が果たすべき役割が、今後ますます大きくなってくることを改めて痛感したところでございます。
  他方、我が国の社会経済状況に目を転じますと、人口減少局面への移行が現実のものとなり、急速な高齢化の進展も見込まれております。また、経済につきましては、徐々にではありますが、雇用、所得環境が改善をし、緩やかな回復基調が続いているものの、個人消費は足踏みが見られる状況にあります。加えて海外経済の不確実性、金融資本市場の変動の影響も懸念されており、依然先行きが不透明な情勢となっております。こうした状況をしっかりと認識し、平成29年度につきましても、消防力適正化計画を踏まえながら、より効率的、効果的に消防力の充実、強化を図ってまいりたいと考えております。
  まず、災害対応力の強化を図るため、老朽化の著しい消防ポンプ自動車をキャフス付消防ポンプ自動車に更新するとともに、救急自動車4台を最新型に更新をいたします。
  また、災害活動の拠点となる消防庁舎につきましては、築40年以上経過する騎西分署において改修を実施し、その機能を確保してまいります。
  さらに、災害の大規模化、複雑多様化に対応した高度な消防活動を展開できるよう、消防学校や消防大学校などへの派遣を通じ、人材の育成も進めてまいります。
  救急体制の充実強化につきましては、平成28年に1年間の救急出動件数が初めて2万件を超えました。高度化する救急需要に応えるため、全ての隊に救急救命士を2名配置することを目標に、引き続きその養成と確保を進めてまいります。
  また、救急救命士を初めとする救急隊員への教育指導体制を充実するため、新たに指導救命士の養成に取り組んでまいります。
  火災予防対策につきましては、重大な消防法令違反のある防火対象物の公表制度が、いよいよ来る4月からスタートいたします。立入検査の強化と違反対象物の是正指導に積極的に取り組んでまいります。
  また、この3月1日から高齢者世帯等を対象として、消防職員による住宅用火災報知機の取りつけ支援を開始いたしました。火災による逃げおくれを防ぐため、その設置率の向上に努めてまいります。
  以上、取り組みの一端を申し上げましたが、災害に強い安全・安心なまちづくりの実現を目指し、より一層の努力を重ねてまいる所存でございます。議員の皆様におかれましては、引き続き消防組合の運営にご理解とご支援を賜りますよう、お願い申し上げる次第でございます。
  それでは、ご審議いただきます議案につきまして、順次提案理由の説明を申し上げます。
  議案・報告書の1ページをお開きいただきたいと存じます。初めに、議案第3号 平成28年度埼玉東部消防組合一般会計補正予算(第2号)についてでございます。平成28年度埼玉東部消防組合一般会計補正予算(第2号)を別冊のとおり提出するということでございます。
  別冊の補正予算書の1ページをお開きいただきたいと存じます。第1条、歳入歳出予算の補正につきましては、歳入歳出予算の総額から歳入歳出それぞれ739万7,000円を減額し、歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ68億7,677万3,000円に改めたいという内容でございます。
  第2条、地方債の補正につきましては、3ページの第2表、地方債補正をごらんいただきたいと存じます。消防施設整備事業債の限度額を4,950万円に変更したいという内容でございます。
  議案・報告書にお戻りいただきまして、2ページをお開きいただきたいと存じます。次に、議案第4号 平成29年度埼玉東部消防組合一般会計予算についてでございます。平成29年度埼玉東部消防組合一般会計予算を別冊のとおり提出するということでございます。
  別冊の一般会計予算書の1ページをお開きいただきたいと存じます。第1条、歳入歳出予算の総額は、歳入歳出それぞれ64億1,793万1,000円と定めるという内容でございます。
  議案・報告書にお戻りいただきまして3ページをお開きいただきたいと存じます。次に、議案第5号 埼玉東部消防組合職員の勤務時間、休日及び休暇に関する条例の一部を改正する条例でございます。提案理由でございますが、育児休業、介護休業等、育児または家族介護を行う労働者の福祉に関する法律の一部改正に伴い、職員の介護支援に係る規定を改正したいので、この案を提出するものでございます。
  議案・報告書の6ページをお開きいただきたいと存じます。次に、議案第6号 埼玉東部消防組合職員の育児休業等に関する条例の一部を改正する条例でございます。提案理由でございますが、地方公務員の育児休業等に関する法律の一部改正に伴い、職員の育児休業に係る規定を改正したいので、この案を提出するものでございます。
  議案・報告書の8ページをお開きいただきたいと存じます。次に、議案第7号 埼玉東部消防組合監査委員の選任についてでございます。提案理由でございますが、埼玉東部消防組合監査委員、鬼久保勝臣の任期が、平成29年5月30日で満了となるので、後任を選任することについて議会の同意を得たいので、埼玉東部消防組合規約第13条第2項の規定により、この案を提出するものでございます。
  後任といたしましては、住所、白岡市小久喜933番地1、氏名、鬼久保勝臣、生年月日、昭和19年12月14日生まれを選任したいという内容でございます。鬼久保勝臣氏におかれましては、当消防組合の発足時から監査委員としてご尽力いただいておる方でございまして、再任をお願いしたいというものでございます。
  議案・報告書の9ページをお開きいただきたいと存じます。次に、議案第8号 埼玉東部消防組合公平委員会委員の選任についてでございます。提案理由でございますが、埼玉東部消防組合公平委員会委員、横手昇の任期が、平成29年5月30日で満了となるので、後任を選任することについて議会の同意を得たいので、地方公務員法第9条の2第2項の規定により、この案を提出するものでございます。
  後任といたしましては、住所、南埼玉郡宮代町宮代3丁目2番11号、氏名、布目かよ子、生年月日、昭和40年3月1日生まれを選任したいという内容でございます。布目かよ子氏におかれましては、社会保険労務士、行政書士として活躍されており、平成25年12月から現在まで宮代町公平委員会委員を務められている方でございます。
  続きまして、報告についてご説明申し上げます。議案・報告書の10ページをお開きいただきたいと存じます。報告第6号 専決処分の報告についてでございます。自動車事故による損害賠償の額を定めることについて、地方自治法第180条第1項の規定により、別紙のとおり専決処分したので、同条第2項の規定により報告するということでございます。
  議案・報告書の12ページをお開きいただきたいと存じます。次に、報告第7号 専決処分の報告についてでございます。自動車事故による損害賠償の額を定めることについて、地方自治法第180条第1項の規定により、別紙のとおり専決処分したので、同条第2項の規定により報告するということでございます。
  以上が今回ご提案申し上げております議案第3号ないし議案第8号、報告第6号及び報告第7号の内容でございます。
  詳細につきましては、消防局長から補足説明をいたさせますので、慎重ご審議の上、速やかにご議決を賜りますようお願い申し上げまして、提案理由の説明とさせていただきます。どうぞよろしくお願い申し上げます。
議長(鎌田勝義君) これより議案の補足説明に入りますが、議案第7号及び議案第8号につきましては、人事案件につき補足説明を省略したいと思います。これにご異議ございませんか。
          〔「異議なし」と言う人あり〕
議長(鎌田勝義君) ご異議なしと認めます。
  よって、そのように決定いたしました。
  議案第3号から議案第6号、報告第6号及び報告第7号について補足説明を求めます。
  森尾消防局長。
          〔消防局長 森尾博之君登壇〕
消防局長(森尾博之君) それでは、議案及び報告につきまして、順次補足説明をさせていただきます。
  初めに、議案第3号 平成28年度埼玉東部消防組合一般会計補正予算(第2号)についてでございます。
  お手元に補正予算書をお配りしておりますが、議案参考資料の1ページ、資料1に概要をまとめておりますので、お開きいただきたいと存じます。議案参考資料の1ページでございます。資料の左上にございますとおり、今回の補正予算につきましては、歳入歳出予算をそれぞれ739万7,000円減額いたしまして、補正後の額を68億7,677万3,000円とするものでございます。
  表の下の歳入補正の内容をごらんいただきたいと存じます。まず、財産収入でございますが、財政調整基金を定期預金で運用したことにより、その利子を3,000円増額するものでございます。
  次に、その下の組合債でございますが、加須市の防火水槽の新設及び大利根分署の耐震補強改修工事におきまして、契約差金が生じましたので、その分の起債額740万円を減額するものでございます。
  以上が歳入でございます。
  次に、歳出でございますが、資料右側の表の下、歳出補正の内容をごらんいただきたいと存じます。
  初めに、消防費でございますが、全体で3,234万7,000円を減額しております。その主な理由でございますが、まず1の常備消防費の(1)、総務事務管理事業につきましては、消防学校と消防大学校への職員の派遣につきまして、受け入れ枠の関係から予定人数を下回ったこと。また、総合事務組合への負担金について、職員の中途退職により、算出の基礎となる給料総額が下回ったこと。さらに、事務用パソコンのリースで契約差金が生じたことなどによるものでございます。
  その下の(2)、庁舎維持管理事業につきましては、幸手及び宮代の消防庁舎の改修工事設計業務委託に係る契約差金でございます。
  その下の(3)、救急活動事業につきましては、救急救命士の再教育について、研修受け入れ医療機関との日程の調整がつかなかったことなどによりまして、派遣人数が予定を下回ったことや、各消防署所に配置しているAEDのリースで契約差金が生じたことなどによるものでございます。
  その下の(4)、消防活動事業につきましては、職員に貸与する被服等購入の契約差金でございます。
  次に、2の常備消防施設費と3の加須非常備消防施設費につきましては、消防自動車の購入、消防庁舎の耐震補強・改修工事、防火水槽の新設工事に係る契約差金などでございます。
  なお、人件費につきましても不用額が生じる見込みでございますが、大規模な災害の発生に備えまして、減額補正はいたしませんでした。
  次に、諸支出金の2,495万円でございますが、消防費の減額分3,234万7,000円から歳入の減額分740万円を除いた2,494万7,000円と、そして歳入で補正した財政調整基金の利子3,000円をそれぞれ基金に積み立てるものでございます。
  なお、この積み立てによりまして年度末の基金残高は、約1億4,000万円になります。
  以上が、平成28年度埼玉東部消防組合一般会計補正予算(第2号)の概要でございます。
  続きまして、議案第4号 平成29年度埼玉東部消防組合一般会計予算についてでございます。
  お手元に平成29年度の予算書をお配りしておりますが、こちらにつきましても議案参考資料に概要をまとめておりますので、そちらで説明をさせていただきます。恐れ入りますが、議案参考資料の2ページ、資料2をお開きいただきたいと存じます。資料の左上に記載しておりますとおり、平成29年度歳入歳出予算の総額は64億1,793万1,000円でございまして、平成28年度と比較して3億686万2,000円、率にして4.6%の減になっております。その下の款別の表により、主なものについてご説明申し上げます。
  まず、歳入でございます。一番上の分担金及び負担金でございますが、平成28年度と比較して5,398万5,000円の減になっております。これは特別負担金である旧久喜地区消防組合の地方債元利償還金が減になったこと、また高機能消防指令センターの保守管理費用を今年度の実績を踏まえまして縮減したことによるものでございます。
  次に、その2つ下の国庫支出金につきましては、緊急消防援助隊設備整備費補助金でございまして、312万6,000円の増としております。
  消防自動車の整備につきましては後ほど説明をいたしますが、平成29年度は消防ポンプ自動車1台と救急自動車2台について、国庫補助金の充当を見込んでおります。
  次に、その下の財産収入でございますが、増額分1万8,000円につきましては、財政調整基金の運用利子でございます。
  次に、その下の繰越金でございますが、平成28年度と比較して1億9,902万円の減となっております。これまでは決算剰余金を次年度の予算の財源としていたところでございますが、平成28年度補正予算(第1号)によりまして、決算剰余金を財政調整基金に繰り出しておりますので、予備費の予算現額のみを計上したことによるものでございます。
  最後に、その2つ下の組合債でございますが、消防庁舎の耐震化が平成28年度で完了し、平成29年度は起債対象事業がないため皆減となったものでございます。
  次に、歳出でございます。まず、上から3つ目の消防費でございますが、2億7,930万4,000円の減になっております。これは大規模な庁舎改修がおおむね終了いたしまして、来年度は騎西分署の工事のみとなったこと。また、高額の消防車両の更新がないこと。さらに、総合事務組合への退職手当負担金の率が引き下げられたこと。そして、先ほどご説明申し上げました高機能消防指令センターの保守管理費用を縮減したことなどによるものでございます。
  次に、その下の公債費でございますが、旧久喜地区消防組合の地方債元利償還金につきまして、平成28年度をもって10本の償還が完了したことにより、2,742万4,000円の減になっております。
  なお、平成29年度末で7本の償還が完了いたしまして、残りは4本となる予定でございます。
  次に、その下の諸支出金1万8,000円につきましては、財政調整基金の運用利子でございます。
  なお、人件費につきましては、当初予算額に占める割合といたしまして83.6%、消防費に占める割合ですと86.9%になっております。
  続きまして、歳出の主な事業でございます。資料の右側をごらんいただきたいと存じます。
  まず、1の共通経費事業の(1)、消防自動車等整備でございますが、記載のとおり計8台の車両を更新するものでございます。
  上から順に、泉出張所の消防ポンプ自動車につきましては、平成15年12月に取得いたしまして、老朽化が著しいことから、キャフスつきの車両に更新するものでございます。
  次に、救急自動車4台でございますが、白岡消防署、宮代消防署、騎西分署の救急自動車につきましては、走行距離が15万キロを超えておりまして老朽化が進んでおります。
  また、中島出張所の救急自動車につきましては、走行距離が約9万5,000キロでございますが、エンジンのトラブルやエアコンのふぐあいがたび重なるなど調子がよくないため、救急活動に支障を及ぼさないよう早目に更新するものでございます。
  なお、泉出張所に配備する消防ポンプ自動車1台、そして宮代消防署及び騎西分署に配備する救急自動車、その2台につきましては、新たに国の緊急消防援助隊に登録することといたしまして、国庫補助金の交付を受けたいと考えております。
  次に、久喜消防署の指令車でございますが、配備してから17年以上経過いたしまして老朽化が進んでおりますことから、更新するものでございます。現在の指令車は乗用車タイプでございますが、多くの資機材や人員を搬送することができるようにワンボックスタイプにすることとしております。
  次に、北川辺分署の資機材搬送車でございます。現在北川辺分署には、地域性から比較的大き目のボートを配置しておりますが、これを災害現場に運搬するため、普通トラック型の緊急自動車に更新するものでございます。
  最後に、白岡消防署の事務連絡車でございますが、購入してから18年経過しておりまして老朽化が進んでおりますので、更新するものでございます。
  次に、(2)の消防学校・消防大学校研修派遣でございます。埼玉県消防学校へは、初任科など8科目、90名、消防大学校へは幹部科など11科目13名の派遣を予定しております。
  次に、(3)の防火服等更新整備でございます。老朽化し、耐熱性・耐水性等の機能が低下している防火服につきまして、平成28年度から平成30年度までの3カ年の計画で更新を進めているところでございますが、その2年目に当たる平成29年度は120人分の更新を行うものでございます。
  次に、(4)の救急業務高度化推進でございますが、救急救命士の再教育や新規に3名の養成を行うほか、病院実習により気管挿管や薬剤投与などの認定者をふやしていくものでございます。さらに、メディカルコントロール医師との連携のもとで救急隊員の教育指導を行う指導救命士の養成を新たに進めていくものでございます。
  次に、(5)の消防庁舎改修でございますが、平成29年度は騎西分署庁舎の改修工事を実施することとしております。
  主な工事の内容といたしましては、屋上及び外壁の防水、車庫のシャッターやホース乾燥設備のほか、内装や電気設備などの改修でございます。
  なお、車庫の天井にアスベストが含まれておりましたので、この除去に係る費用は、加須市の単独経費で負担していただくこととしております。
  次に、(6)の消防力適正配置調査でございます。平成27年2月に一般財団法人消防科学総合センターに委託して、消防力の適正配置調査を実施したところでございますが、その時点では高機能消防指令センターが未整備でございましたので、広域化前の出動エリアをベースに現場到着時間などをシミュレーションしたところでございます。現在は高機能消防指令センターの整備によりまして、災害現場に最も近い署所から出動する現場直近方式としておりますので、それをベースに出動している範囲や現場到着時間などを改めて整理し直しまして、今後の消防署所の整理統合を含めた消防力の効果的、効率的な運用について検討を進めてまいりたいと考えております。
  次に、2の単独経費事業の(1)、消防庁舎改修につきましては、先ほど共通経費でご説明申し上げましたとおり、騎西分署の改修工事に係るアスベストの除去を加須市の単独経費で実施するものでございます。
  次に、(2)の地上式防火水槽改修につきましては、久喜市高柳地内の地上式防火水槽の底の部分に亀裂が生じ漏水が見られますことから、改修するものでございます。
  次に、(3)の地上式防火水槽有蓋化でございますが、加須市内の5基、久喜市内の3基について、ふたをかける工事を実施するものでございます。これによりまして、ふたのない防火水槽は、加須市で83基、久喜市で30基となります。
  次に、3の特別負担金事業でございます。(1)の高機能消防指令センター事業は、指令センターの通信費用や保守管理に要する経費でございますが、今年度の実績を踏まえ約2,600万円縮減しております。
  (2)の高機能消防指令センター公債費元利償還金でございますが、平成25年度の設計、平成26年度の施工及び監理に係る元利償還金でございます。
  以上が平成29年度埼玉東部消防組合一般会計予算の概要でございます。
  続きまして、資料の3ページ、資料3をごらんいただきたいと存じます。議案第5号 埼玉東部消防組合職員の勤務時間、休日及び休暇に関する条例の一部を改正する条例についてでございます。
  1の趣旨でございますが、育児休業、介護休業等育児または家族介護を行う労働者の福祉に関する法律の一部改正に伴う規定の改正でございまして、消防組合の構成市町に準じたものとなっております。
  2の主な内容でございますが、まず(1)につきましては、深夜勤務の制限、時間外勤務の制限及び免除の対象とする職員の子として、特別養子縁組を成立させるための監護期間中の子と、将来的に養子縁組を結ぶことを前提とした養子縁組里親である職員に委託されている児童を追加いたします。
  また、あわせて時間外勤務の免除の対象とする職員の範囲を広げまして、介護を行う者を追加するものでございます。
  次に、(2)につきましては、生後1年に達しない子を育てる場合、1日2回、それぞれ30分の特別休暇を取得することができますが、その対象職員といたしまして、(1)と同様に特別養子縁組の監護期間中の子を養育する者と養子縁組里親である者を追加するものでございます。
  次に、(3)でございますが、現在介護休暇は6カ月の期間内に1回に限り取得できますが、これを3回まで分割して取得できるものとしております。
  次に、(4)でございますが、(3)の介護休暇とは別に、連続する3年の期間内におきまして、介護のため1日につき2時間の範囲内で勤務しないことができる制度を新たに設けております。
  最後に、(5)でございますが、(3)で介護休暇を分割して取得できるようにしておりますが、経過措置といたしまして、この条例の施行日において介護休暇の初日から起算して6カ月を経過していない者についても、残りの期間を分割して取得することができるようにしております。
  3の施行期日につきましては、平成29年4月1日としております。
  以上が埼玉東部消防組合職員の勤務時間、休日及び休暇に関する条例の一部を改正する条例の概要でございます。
  続きまして、資料の10ページ、少し飛びまして資料の10ページ、資料の4をお開きいただきたいと存じます。議案第6号 埼玉東部消防組合職員の育児休業等に関する条例の一部を改正する条例についてでございます。
  1の趣旨でございますが、地方公務員の育児休業等に関する法律の一部改正に伴う規定の改正でございまして、こちらにつきましても消防組合の構成市町に準じたものとなっております。
  2の主な内容でございますが、まず(1)につきましては、育児休業等の対象となる子の範囲を拡大いたしまして、養子縁組を希望している里親が、実親等の同意が得られないために養子縁組することができない子を養育している場合、その子を育児休業等の対象とするものでございます。
  次に、(2)でございますが、育児休業等の対象となる子の範囲の拡大によりまして、再度の育児休業を取得することができる特別の事情を追加しております。
  育児休業制度におきましては、育児休業中の職員が、当該育児休業に係る子以外の子を育児するために新たな育児休業を開始する場合には、取得中の育児休業は終了いたします。現在は新たな育児休業の対象となった子が死亡した場合や養子縁組により職員と別居することとなった場合について、再度の育児休業を取得できる特別の事情として定めておりますが、今回の改正では、新たな育児休業の対象となった子が特別養子縁組の請求等に当たるときには、その特別養子縁組の申し立てが成立しなかった場合、または養子縁組が成立することなく里親委託が解除された場合につきましても、特別の事情とするものでございます。
  次に、(3)につきましても、育児短時間勤務の終了の日の翌日から起算して1年を経過しない場合に、育児短時間勤務を取得することができる特別の事情を(2)と同様の内容で追加することとしております。
  次に、(4)でございますが、介護のために1日につき2時間の範囲内で勤務しないことができる介護時間制度の新設によりまして、育児の部分休業の承認については、その時間を減じた時間とすることとしております。
  3の施行期日につきましては、平成29年4月1日としております。
  以上が埼玉東部消防組合職員の育児休業等に関する条例の一部を改正する条例の概要でございます。
  恐れ入りますが、議案・報告書の10ページをお開きいただきたいと存じます。続きまして、報告第6号 専決処分の報告についてご説明を申し上げます。
  自動車事故による損害賠償について専決処分させていただきましたので、報告するものでございます。11ページの専決処分書にございますように、損害賠償額は6万7,310円、相手方は記載のとおりでございます。この事故の概要でございますが、平成28年12月7日午後2時15分ごろ、久喜消防署東分署の水槽付消防ポンプ自動車が、鷲宮団地で発生した火災に出動中に、久喜市古久喜地内のJR宇都宮線と東武伊勢崎線をまたぐ丸島大橋の頂上付近の県道上におきまして、消防車両に金具で固定しておりました粉末消火器が落下して転がり、対向車線を走行していた相手方所有の自動車のフロントバンパー右側に接触し破損させたものでございます。相手方と交渉した結果、自動車の修理代に当たる6万7,310円を損害賠償金として支払うことで、平成29年1月31日に示談が成立しております。
  なお、損害賠償金につきましては、全額、公益社団法人全国市有物件災害共済会の自動車損害共済で対応したところでございます。
  今回の事故につきましては、道路の段差による振動など何らかの要因で走行中にとめ金が外れたことが原因でございますので、ベルト等を使って二重で固定するよう、事故後、直ちに全所属に徹底を図ったところでございます。
  以上が報告第6号の概要でございます。
  議案・報告書の12ページをお開きいただきたいと存じます。続きまして、報告第7号 専決処分の報告についてご説明申し上げます。
  自動車事故による損害賠償について専決処分させていただきましたので、報告するものでございます。13ページの専決処分書にございますように、損害賠償額は16万2,000円、相手方は記載のとおりでございます。この事故の概要でございますが、平成29年1月31日午前10時50分ごろ、相手方所有の教習コースをお借りして緊急自動車の運転技術研修を実施中に、中型車の縦列駐車コースにおきまして、訓練用として持ち込んだ久喜消防署の水槽付消防ポンプ自動車を後退させたところ下がり過ぎてしまいまして、コース内に設置してあるポールをつり下げる立体障害物に車両右側後部の手すりの部分が接触してしまいまして破損させたものでございます。相手方と交渉した結果、教習施設の修理代に当たる16万2,000円を損害賠償金として支払うことで、平成29年2月23日に示談が成立しております。
  なお、この損害賠償金につきましても、全額、公益社団法人全国市有物件災害共済会の自動車損害共済で対応したところでございます。
  以上、議案及び報告につきまして補足説明をさせていただきました。よろしくご審議を賜りますようお願い申し上げます。





    ◎次会の日程報告
議長(鎌田勝義君) 日程第8、次会の日程報告を申し上げます。
  次会は、3月22日水曜日午後1時30分から本会議を開き、議案質疑及び消防行政に対する一般質問を行います。
  議員の皆様には定刻どおりご参集くださいますようお願いいたします。
  なお、本日上程されました議案に対し質疑のある方は、3月17日金曜日の午後3時までに質疑発言通告書を事務局まで提出願います。





    ◎散会の宣告
議長(鎌田勝義君) 以上で本日の日程は全部終了いたしました。
  本日はこれにて散会いたします。
          散会 午後 3時15分





        平成29年埼玉東部消防組合議会第2回定例会 第8日

平成29年3月22日(水曜日)
 議事日程 (第2号)

 1 開  議
 2 管理者提出議案に対する質疑
 3 討論・採決
 4 消防行政に対する一般質問
 5 閉会中の継続審査
 6 議長挨拶
 7 管理者挨拶
 8 閉  議
 9 閉  会
午後 1時29分開議
 出席議員(14名)
     1番   福  島  正  夫  君      2番   吉  田  健  一  君
     3番   鎌  田  勝  義  君      4番   岡  崎  克  巳  君
     5番   井  上  忠  昭  君      6番   宮  ア  利  造  君
     7番   本  田  謡  子  君      8番   武  藤  壽  男  君
     9番   井  上  日 出 巳  君     10番   江  原  浩  之  君
    11番   山  下  秋  夫  君     12番   中  野  松  夫  君
    13番   大  橋  芳  久  君     14番   宮  田  利  雄  君

 欠席議員(なし)

 地方自治法第121条の規定により出席した者
     管 理 者   田  中  暄  二  君
     副管理者   大  橋  良  一  君
     副管理者   渡  辺  邦  夫  君
     副管理者   小  島     卓  君
     副管理者   榎  本  和  男  君
     副管理者   古  谷  松  雄  君

 管理者事務部局職員
     消防局長   森  尾  博  之  君

     会  計   齋  藤  正  弘  君
     管 理 者                

     次  長   菱  沼  久  男  君
     次  長   本  澤     清  君

     参 事 兼   濱  田     博  君
     総務課長                

     参 事 兼   穐  山  和  久  君
     消防課長                

     参 事 兼   本  間  哲  也  君
     救急課長                

     参 事 兼   新  谷  智  幸  君
     予防課長                

     参 事 兼   加  藤     栄  君
     指令課長                

     参 事 兼   松  永     武  君
     久  喜   
     消防署長                

     参 事 兼   遠  藤     清  君
     加  須   
     消防署長                

     参 事 兼   森  田  靖  夫  君
     幸  手   
     消防署長                

     白  岡   江  原  賢  二  君
     消防署長                

     杉  戸   永  島  武  雄  君
     消防署長                

 議会担当職員                  
     書 記 長   松  川  広  之   
     書  記   大 久 保  良  和   






    ◎開議の宣告                            (午後 1時29分)
議長(鎌田勝義君) ただいまの出席議員数は14名であります。定足数に達しておりますので、本日の会議を開きます。





    ◎管理者提出議案に対する質疑
議長(鎌田勝義君) 日程第2、これより管理者提出議案に対する質疑をお受けいたします。
  通告順に従い、順次質疑を行います。
  なお、再質疑、再々質疑の際は、挙手をお願いいたします。
  初めに、議案第3号の質疑をお受けいたします。
  吉田健一議員の質疑をお受けいたします。ご登壇願います。
          〔2番 吉田健一君登壇〕
2番(吉田健一君) 議案第3号、通告に従い質疑をさせてもらいます。
  1、常備消防費、3、総務事務管理事業、委託料の人事評価制度業務、ストレスチェック業務並びに職員健康診断業務、予防接種業務、それぞれ減額になった理由を伺います。
議長(鎌田勝義君) 吉田健一議員の質疑に対する答弁を求めます。
  濱田参事。
          〔参事兼総務課長 濱田 博君登壇〕
参事兼総務課長(濱田 博君) 総務事務管理事業、委託料、各減額となった理由につきましてご答弁を申し上げます。
  総務事務管理事業の委託料を減額した理由についてでございますが、補正予算書の13ページにありますとおり、4つの業務委託における契約差金でございます。
  まず、人事評価制度業務委託料につきましては、地方公務員法の改正により、昨年度に人事評価制度の構築や研修を行い、今年度から実施しているものでございます。平成28年度におきましては、平成27年度に実施した研修の内容や日数を見直すことのほか、評価マニュアルの改訂等を行うため、291万6,000円の予算を計上いたしましたところ、214万9,200円で契約することができましたので、減額するものでございます。
  次に、ストレスチェック業務委託料でございますが、労働安全衛生法に基づき全職員を対象に実施が義務づけられた制度で、質問表を作成し、職員個々へ判定結果を送付するとともに、所属ごとの状況、日勤や交代勤務といった勤務形態別の分析を委託したもので、今年度初めて実施をしたものでございます。平成28年度の予算編成に当たりましては、組合市町の実施状況等伺い、複数の業者から見積もりを徴取して予算計上し、単価契約による競争入札を実施した結果、その契約差金を減額するものでございます。
  次に、職員健康診断業務委託料でございますが、健康診断を大きく分けますと、再任用職員を含む全職員を対象に実施する定期健康診断、交代勤務者を対象とした深夜業務従事者健康診断、潜水救助隊を対象とした高気圧作業従事者健康診断のほか、救急隊員が感染症の疑いがある傷病者を搬送した場合の緊急健康診断、それから消防学校入校に当たり実施が義務づけられております健康診断の5種類がございます。減額する理由でございますが、入札結果による契約差金のほか、人間ドックを実施した職員につきましては、健康診断の実施を免除していること、それから消防学校の入校者が予定を下回ったことなどによるものでございます。
  次に、予防接種業務委託料でございますが、内容はB型肝炎と救急隊員へのインフルエンザ予防接種でございます。B型肝炎は、3年に1度、交代勤務の職員で希望する者を対象に実施をしております。抗体検査を行い、陰性であった職員に対しワクチンを3回接種し、その後にまた抗体検査を実施いたします。接種前に行う抗体検査の結果、陽性であった職員は、ワクチンを接種する必要がないため、その分を減額するものでございます。
  それから、インフルエンザ予防接種につきましても、救急隊員で接種を希望する者に対して実施をしており、接種希望者が見込みを下回ったことから減額するものでございます。
  以上でございます。
議長(鎌田勝義君) 吉田健一議員の再質疑をお受けいたします。ご登壇願います。
          〔2番 吉田健一君登壇〕
2番(吉田健一君) それぞれ答弁をいただきました。その中でそれぞれ4業務の契約は、複数年なのか、単年度契約なのか。
  そしてまた、この人事評価、先ほどは全員対象、ストレスチェックについては人数がちょっと確認できなかったのですけれども、ストレスチェックは人数を教えてもらいたいと思います。
  また、健康診断と予防接種については、大方この受診率というか、実施された人数というのは、ほぼ100%に近いということで判断してよろしいのか、伺いたいと思います。
議長(鎌田勝義君) 吉田健一議員の再質疑に対する答弁を求めます。
  濱田参事。
          〔参事兼総務課長 濱田 博君登壇〕
参事兼総務課長(濱田 博君) 再質疑にご答弁申し上げます。
  まず、単年なのか、複数年度なのかについてでございますが、いずれも単年度の契約で実施しているものでございます。
  ストレスチェックでございますけれども、任命権者であります消防局長を除きまして639名が受検いたしております。全職員でございます。
  続きまして、健康診断でございます。定期健康診断につきましては、601名実施いたしております。深夜業務につきましては、473名が実施いたしております。高気圧作業従事者健康診断につきましては、28名を実施いたしております。これらにつきましては、人間ドック等で健康診断を希望しない職員を除いた数値となっているものでございます。
  以上でございます。
議長(鎌田勝義君) 吉田健一議員の再々質疑をお受けいたします。ご登壇願います。
          〔2番 吉田健一君登壇〕
2番(吉田健一君) 再々質疑伺います。
  まず、人事評価につきまして再々質疑行います。人事評価は、より高い能力を持った人材育成と組織全体の士気高揚や公務能率の向上を図り、隊員の能力、実績に基づき人事管理の徹底や判断ミスや操作ミスを行わないためのものであります。ことし1年ということで試行錯誤の中でありますが、単年度契約をした中において、まだまだ業者等の内容等わからない面もあるかと思いますけれども、聞くところによりますと、やはり高い、安いではなくて、しっかりしたノウハウを持っていることやたくさんの情報を持っている業者を選んだほうがいいと言われております。その辺の考えを伺いたいと思います。
  それと、職員の健康診断につきましては、希望しない者を除いた人数報告されましたけれども、その希望されない職員というのは個人的にされているからしないのかどうか、その辺のところ伺いたいと思います。
議長(鎌田勝義君) 吉田健一議員の再々質疑に対する答弁を求めます。
  濱田参事。
          〔参事兼総務課長 濱田 博君登壇〕
参事兼総務課長(濱田 博君) 再々質疑にご答弁申し上げます。
  人事評価制度でございますけれども、これはプロポーザル方式で業者を選定してございまして、必ずしも安いところと契約したというものではなく、中身を吟味の上、なおかつ安い安価なところという業者さんを選定したものでございます。
  続きまして、健康診断でございます。希望されない理由でございますけれども、人間ドックを受診いたしまして、その結果を総務のほうに受診結果を提出した場合は、その結果を見ることができますので、希望しない場合は健康診断を受診しなくてもいいというふうにしているところでございます。
  以上でございます。
議長(鎌田勝義君) 以上で吉田健一議員の質疑を打ち切ります。
  次に、山下秋夫議員の質疑を許します。ご登壇願います。
          〔11番 山下秋夫君登壇〕
11番(山下秋夫君) 議席番号11番の山下でございます。それでは、質問させていただきます。
  補正予算書の10ページから13ページなのですけれども、補正予算の歳出がマイナス予算計上となっています。これに対し、予算の組み方の検証はしたのかどうか、説明をお願いをいたします。
  それと、14ページ、財政調整基金積立事業費が2,495万円ふやされています。前回説明をされましたけれども、もう一度増額目的の理由をお示しください。
  以上でございます。
議長(鎌田勝義君) 山下秋夫議員の質疑に対する答弁を求めます。
  濱田参事。
          〔参事兼総務課長 濱田 博君登壇〕
参事兼総務課長(濱田 博君) 山下議員のご質疑に対し、順次ご答弁を申し上げます。
  初めに、@の補正予算の減額補正に対する予算組みの検証でございますが、今回の補正予算で減額となりましたものは、主に当初予算の編成段階では判明しなかった仕様の変更による減額、消防学校関係や救急救命士の研修などは、受け入れ側の都合による減額、総合事務組合負担金は、職員の中途退職による減額のほか、職員の健康診断などは、緊急やむを得ない経費の留保分を減額するものでございます。その他の減額分の多くは契約差金でございますが、車両購入や工事請負等におきましては、予算額に対する執行率は90%を超えており、予算編成に問題はなかったものと考えているところでございます。
  次に、Aの財政調整基金の増額目的でございますが、消防車両の更新や庁舎の改修などに必要となる財源の不足に備えることを目的としております。具体的には例えば平成30年度に予定をしておりますはしご車などの高額な車両の更新、庁舎の改修、人事院勧告等による大幅な給与改定などで財源が不足する場合に活用することを想定しております。
  以上でございます。
議長(鎌田勝義君) 山下秋夫議員の再質疑をお受けいたします。ご登壇願います。
          〔11番 山下秋夫君登壇〕
11番(山下秋夫君) ご答弁ありがとうございます。執行が90%を超えるということで、補正予算、これは適当だったということで承りました。しかし、消防費3,234万円余らせているということは、この辺のところはどうなのでしょうか、8ページです。1つ、その辺のところで、これはなぜ消防費がこれだけ余ってしまったのか、詳しくお願いしたいと思います。
  それと、14ページの財政調整積立金なのですけれども、庁舎とはしご車なんかも修理とか購入する機会があるということなのですけれども、これはこの2つ、給与の改正ということも言いましたけれども、この説明だけで、これから財政調整基金を積み立てていくのでしょうか。その辺のところをお願いをしたいと思います。
議長(鎌田勝義君) 山下秋夫議員の再質疑に対する答弁を求めます。
  濱田参事。
          〔参事兼総務課長 濱田 博君登壇〕
参事兼総務課長(濱田 博君) 再質疑にご答弁申し上げます。
  まず、消防費の減額でございますけれども、これにつきましては契約差金等々、それから負担金等の減額ですね、消防学校、あるいは消防大学校、総合事務組合負担金等の先方の都合により減額をするものでございます。常備消防費のうち大部分は、契約差金によるものでございます。
  続きまして、財政調整基金でございますけれども、申し上げましたように当面ははしご車などの車両の更新、今後発生すると思われます庁舎の改修、あるいは人事院勧告等で大幅な給与改定があった場合ですけれども、そうした場合に財源が不足した場合に活用するということで想定しているところでございます。
  以上でございます。
議長(鎌田勝義君) 山下秋夫議員の再々質疑をお受けいたします。ご登壇願います。
          〔11番 山下秋夫君登壇〕
11番(山下秋夫君) ありがとうございました。差金、先方の都合とか、そういうことで各項目減額になったということで了解をいたしました。
  それと、財政調整基金なのですけれども、はしご車や庁舎の改修、給与の改定なんかあった場合、やっていくのだということなのですけれども、これはどのくらいを目標に持っているのか、全体的に。その辺のところがあったら、ひとつお願いしたいと思います。
議長(鎌田勝義君) 山下秋夫議員の再々質疑に対する答弁を求めます。
  濱田参事。
          〔参事兼総務課長 濱田 博君登壇〕
参事兼総務課長(濱田 博君) 再々質疑にご答弁申し上げます。
  財政調整基金の目標とする額でございますけれども、当面ははしご車、これが2億円以上いたします。当面はこれでございますけれども、目標とする額は設けているものではございません。
  以上でございます。
議長(鎌田勝義君) 以上で山下秋夫議員の質疑を打ち切ります。
  これをもって議案第3号の質疑を打ち切ります。
  次に、議案第4号の質疑をお受けいたします。
  本田謡子議員の質疑をお受けいたします。ご登壇願います。
          〔7番 本田謡子君登壇〕
7番(本田謡子君) 7番、本田謡子でございます。
  質疑ですが、25ページ、3款消防費、1項消防費、1目常備消防費、19節負担金、補助及び交付金のところから質疑いたします。消防大学校研修負担金と埼玉県消防学校研修負担金の内容と予算における人数の目安を詳しくご説明をお願いいたします。
  そして、31ページ、13節委託料、救急救命士就業前研修業務委託料と再教育研修業務委託料の内容と委託先をお伺いいたします。
  次に、19節負担金、補助及び交付金、救急救命士養成研修負担金と特別教育等負担金の内容と内訳をお伺いいたします。
  そして、最後にとねっと患者情報参照システム保守負担金と活用例についてお伺いいたします。お願いいたします。
議長(鎌田勝義君) 本田謡子議員の質疑に対する答弁を求めます。
  濱田参事。
          〔参事兼総務課長 濱田 博君登壇〕
参事兼総務課長(濱田 博君) 本田議員のご質疑に対しまして、私のほうからは1点目のご質疑、消防大学校研修負担金と埼玉県消防学校研修負担金につきましてご答弁を申し上げます。
  初めに、消防大学校でございますが、消防組織の幹部として高度な教育訓練を行う国の機関でございまして、全国の消防本部から研修を受講する職員が派遣されているものでございます。全ての科目が寮生活となる研修で、当消防組合からは幹部科、警防科、救助科、救急科、予防科、危険物科、火災調査科、この7科目の学科と高度救助・特別高度救助コース、NBCコース、女性消防吏員活躍推進コース、査察業務マネジメントコースの4科目の実務講習で、合計11科目に13名を派遣する予定でございます。
  それぞれの研修負担金の内容と派遣人数でございますが、まず幹部科は、3名を派遣する予定でございます。研修内容は、消防に関する高度な知識及び技術を総合的に習得させ、消防の上級幹部たるにふさわしい人材を養成するもので、研修期間は46日間、研修負担金は、1人当たり20万5,950円でございます。
  次に、警防科、救助科、救急科、予防科、危険物科、火災調査科、この6学科につきましては、それぞれ専門的に特化した内容の教育を受け、高度な知識と技術を習得することにより、教育指導者等としての資質を向上させるということが目的でございます。派遣人員は、全国の消防本部からの入校希望が多いため、各学科1名ずつとしたいと考えております。
  まず、警防科でございますが、研修期間は50日間で、研修負担金は、1人当たり21万3,850円でございます。
  次に、救助科でございますが、52日間の研修、1人当たり24万9,550円でございます。
  次に、救急科でございますが、31日間で、1人当たり20万2,200円でございます。
  次に、予防科でございますが、51日間で、1人当たり21万1,200円でございます。
  次に、危険物科でございますが、31日間で、1人当たり14万2,350円でございます。
  次に、火災調査科でございますが、51日間で、負担金は1人当たり33万6,350円でございます。
  これら入校する前の約2カ月間におきまして、30時間のeラーニングを受講し、学科によっては事前にレポートの提出等もいたします。
  また、実務講習4科目もそれぞれ1名ずつを派遣を予定しております。まず、高度救助・特別高度救助コースでございます。高度救助隊、特別高度救助隊の隊長等に対し、その業務に必要な知識及び能力を習得させるもので、12日間の研修、1人当たり6万2,200円でございます。
  次に、NBCコースでございます。緊急消防援助隊のNBC災害要員に対し、NBC災害対応業務に必要な知識及び能力を習得させるもので、19日間、1人当たり7万7,150円でございます。
  次に、女性消防吏員活躍推進コースでございます。女性活躍推進法を受け、平成28年度に新設された研修で、女性消防吏員の幹部候補生に対し、キャリア形成を支援し、職域拡大等を目的とした知識及び能力を習得させるものでございまして、9日間、1人当たり2万9,950円でございます。
  次に、査察業務マネジメントコースでございます。平成29年度に新設される研修でございまして、消防本部の予防業務を担当する係長以上の者に対し、違反処理を初めとする査察業務全般をマネジメントするために必要な知識及び能力を習得させるもので、研修は7日間、負担金は1人当たり2万6,950円でございます。
  続きまして、埼玉県消防学校でございますが、消防の任務を正しく認識させるとともに、資質の向上、知識・技能の習得などを主眼とした教育訓練機関で、8科目、90名を派遣する予定でございます。
  それぞれの内容でございますが、まず初任教育研修に上半期、下半期、15名ずつ、計30名を派遣する予定でございます。研修内容といたしましては、消防職員として採用された場合の必須の研修で、6カ月間消防学校で寮生活を送り、消防職員としての基本的な知識、技能を習得させるもので、負担金は1人当たり19万2,000円でございます。
  続きまして、消防業務に係る専門的知識と技能を習得するための教育でございますが、警防科、火災調査科、救急科、救助科、初級幹部科、警防活動教育、実科指導員教育の7科目に60名を派遣する予定でございます。
  まず、警防科は、7名を派遣する予定でございます。内容は、各種災害に対する基本的戦術や災害現場において、部隊を適切かつ効果的に指揮できる職員を養成するための研修で、10日間、1人当たり1万4,500円でございます。
  次に、火災調査科は、7名を派遣する予定でございます。火災原因調査に係る専門的知識及び技術を習得し、火災調査業務を的確に遂行できる職員を養成するための研修で、10日間、1人当たり1万3,900円でございます。
  次に、救急隊員として必須の研修である救急科につきましては、7名ずつを3期に分け計21名を派遣する予定でございます。研修内容は、救急医学に関する基礎知識、応急処置時における的確な観察・判断能力等を習得するもので、36日間、1人当たり5万5,090円でございます。
  次に、救助隊員として必須の救助科には7名を派遣する予定でございます。研修内容は、救助に係る専門知識及び高度な技能、技術を習得し、厳しい条件下においても救助活動を遂行し得る職員を養成するもので、24日間の寮生活、1人当たり7万960円でございます。
  次に、初級幹部科は、7名を派遣する予定でございます。研修内容は、各部隊の隊長である消防司令補や消防士長を対象とし、消防行政の現状や課題の理解、上司の補佐及び部下の指導など、幹部として必要な資質の涵養を図るもので、10日間、1人当たり1万3,900円でございます。
  次に、警防活動教育は、7名を派遣する予定でございます。研修内容は、採用後3年以上の消防経験を有する35歳以下の職員を対象とし、初任教育を卒業して現場で培った消防活動の知識や技術のさらなる向上を図るための研修で、7日間、1人当たり2万1,330円でございます。
  次に、実科指導員教育は、4名を派遣する予定でございます。研修内容は、消防職員として必要な訓練礼式及び消防団員にポンプ操法を指導する技術を習得するもので、期間は5日間、1人当たり9,795円でございます。
  以上が消防大学校及び埼玉県消防学校における研修負担金の内容と派遣人数等の予定でございます。以上でございます。
議長(鎌田勝義君) 次に、本間参事。
          〔参事兼救急課長 本間哲也君登壇〕
参事兼救急課長(本間哲也君) 私からは、本田議員の救急救命士就業前研修業務委託料と再教育研修業務委託料の内容と委託先についてご答弁申し上げます。
  初めに、救急救命士就業前研修につきましては、国の指針により救急救命士の資格取得後、救急救命士として救急業務に従事するに当たり、救急救命センターにおいて160時間以上の病院実習に努めることとされております。平成29年度は、7名の研修を委託するものです。委託先につきましては、獨協医科大学越谷病院でございます。
  次に、再教育研修についてでございます。救急救命士が実施する高度な救急救命処置について、その質を確保し維持向上を図るため、病院実習48時間以上を含め、2年間で128時間以上の研修が必要とされております。当組合では64時間の病院実習を行っており、平成29年度は41名の研修を委託するものでございます。委託先は、獨協医科大学越谷病院、茨城西南医療センター病院及び管内の救急告示医療機関でございます。
  続きまして、救急救命士養成研修負担金と特別教育等負担金の内容と内訳についてでございます。まず、救急救命士養成研修負担金でございますが、救急救命士の国家試験に合格できるレベルの知識と技術を習得させるため、埼玉県救急救命士養成所へ2名、救急振興財団救急救命東京研修所へ1名をそれぞれ7カ月間派遣するものです。
  次に、特別教育等負担金でございますが、内容といたしましては、ビデオ喉頭鏡追加講習、心肺停止前の静脈路確保及び輸液、ブドウ糖溶液投与の追加講習、指導救命士養成研修、再教育研修がございます。
  ビデオ喉頭鏡追加講習につきましては、7時間の講習を受けさせるため、埼玉県救急救命士養成所へ6名を派遣いたします。
  心肺停止前の静脈路確保及び輸液、ブドウ糖溶液投与の追加講習につきましては、4日間の講習を受けさせるため、埼玉県救急救命士養成所へ5名、東部地域メディカルコントロール協議会で開催される講習会へ15名派遣いたします。
  指導救命士養成研修につきましては、30日間、唯一の実施機関であります救急振興財団救急救命九州研修所へ1名派遣いたします。
  再教育研修につきましては、4日間の研修を受けさせるため、埼玉県救急救命士養成所へ2名を派遣いたします。
  今後とも救急業務の高度化に対応できる救急救命士の養成を計画的に進めてまいります。
  続きまして、とねっと患者情報参照システム保守負担金と活用例についてでございます。とねっとは、利根保健医療圏内の住民を対象に、医療機関などで管理する傷病者情報を共有するシステムで、地域完結型医療を目指し、平成24年7月から本格運用されております。とねっと患者情報参照システム保守負担金は、非常用を除く救急車18台に配置する、とねっとタブレット端末の保守費用でございます。
  次に、活用例でございますが、28年中の事例についてご紹介申し上げます。74歳の男性が家族と外出中に意識がもうろうとなり、救急隊が到着したときには会話も困難な状態で、一緒にいた家族も動揺していたため、必要な傷病者の情報を聞き出せない状況でした。しかし、とねっとへ加入していたことから、既往歴、かかりつけ医療機関などを正確に把握でき、迅速な搬送につなげることができたところでございます。消防といたしましては、今後ともとねっとシステムを有効に活用しながら、傷病者の適切な処置と迅速な搬送に役立ててまいりたいと考えています。
  以上でございます。
議長(鎌田勝義君) 本田謡子議員の再質疑をお受けいたします。ご登壇願います。
          〔7番 本田謡子君登壇〕
7番(本田謡子君) 今のお話を伺いまして本当に研修たくさんありまして、ふだんの仕事と一緒にその研修を受けるというのは大変なことだとつくづく感じました。そこでですが、質問いたします。この研修によって通常の業務に支障がないのか、ご苦労はないのか、お伺いしたいと思います。
  そして、消防大学校の研修、埼玉県消防学校の研修、そして救急救命士の研修についてなのですが、これらの研修による成果をお伺いいたします。
  そして、3つ目、この救急救命士のほうの国家試験ということですので、この国家試験を受けるに当たって合格率はどのぐらいなのか、お伺いいたします。よろしくお願いいたします。
議長(鎌田勝義君) 本田謡子議員の再質疑に対する答弁を求めます。
  濱田参事。
          〔参事兼総務課長 濱田 博君登壇〕
参事兼総務課長(濱田 博君) 再質疑にご答弁申し上げます。
  研修によって業務に支障はないかというご質疑でございます。これにつきましては、消防署や各分署におきまして人員のやりくりをしておりますので、不足するようなことはございません。
  また、研修の成果でございます。消防学校、消防大学校等、研修を受けてきた職員が講師となって、その受講内容を組織に還元するための研修会をその都度実施をしているところでございます。
  以上でございます。
議長(鎌田勝義君) 本間参事。
          〔参事兼救急課長 本間哲也君登壇〕
参事兼救急課長(本間哲也君) 私のほうから本田議員の再質疑に対してご答弁申し上げます。
  まず、現在の当組合の救急救命士の有資格者ですが、121名おります。救急車に搭乗しております、いわゆる運用救命士96名でございます。また、救急隊は全隊で54隊あり、そのうち救急救命士2名を配置している隊は42隊、1名配置は12隊という状況です。長期の研修などの場合、一時的な配置がえ等の対応で常時1名以上の救急救命士を搭乗させる体制は整えております。また、高度化する救急需要に対応するため、全ての隊に救急救命士2名を配置することを目標に、引き続き養成及び確保に努めていきたいと考えております。
  なお、救急救命士の合格率の関係ですが、私、全国で何%というのははっきり覚えておりません。ただ、埼玉東部にいたしましては、広域合併以降全て合格している状態でございます。また、本田議員に後ほど提示したいと思いますので、よろしくお願いいたします。
  以上でございます。
議長(鎌田勝義君) 以上で本田謡子議員の質疑を打ち切ります。
  次に、山下秋夫議員の質疑をお受けいたします。ご登壇願います。
          〔11番 山下秋夫君登壇〕
11番(山下秋夫君) 議席番号11番の山下でございます。それでは、質問をさせていただきます。
  最初に、12ページの、これは使用料なのですけれども、19万6,000円、占有物件等の使用料となっていて、これは自動販売機と思われるのですが、ほかに別にこの項目あったらお答えください。
  2つ目です。歳出のほうに入ります。22ページでございます。3款消防費、3の総務事務管理事業でございます。私が消防議員になり2回目の予算となりますけれども、この事業が毎年減額されています。苦労もあると思いますが、主な減額と、また増額されたところの理由を詳しく説明をお願いをいたします。
  3つ目でございます。24ページでございます。4の庁舎維持管理事業でございます。27年度予算では、ごみ収集運搬業務が予算化されていました。本予算案の中には計上されていません。ごみの排出は、ほかの項目にあったのでしょうか、お答えください。
  4つ目でございます。26ページ、救助活動事業でございます。9節の旅費でございます。減額予算となっています。説明をお願いをいたします。
  続きまして、28ページ、7の車両維持管理事業でございます。556万円の減額となっているが、車両は消防になくてはならないものでございます。減額されていますが、安全が担保されているのでしょうか、お答えください。
  同じページの8の救急活動事業でございます。救急活動に要する経費で講師謝礼となっていますが、どんな中身なのでしょうか、お答えください。
  最後になるのですけれども、消防職員の教習費用を特別に予算化したらいかがか。なれからくる事故や、また若い隊員がふえ、車の運転などの技術習得には時間と教育が欠かせません。消防学校だけで技術の習得はできないと思われます。ぜひ日常の点検、訓練はもちろんですが、運転技術、消防技術の獲得のために予算化を求めます。お答えください。
  以上でございます。よろしくお願いします。
議長(鎌田勝義君) 山下秋夫議員の質疑に対する答弁を求めます。
  濱田参事。
          〔参事兼総務課長 濱田 博君登壇〕
参事兼総務課長(濱田 博君) 山下議員のご質疑に対し、私のほうから@からBまでとFにつきましてご答弁を申し上げます。
  まず、@の消防使用料19万6,000円の内容でございますが、ご質疑のとおり自動販売機の設置に係る行政財産使用料でございまして、他の項目はございません。
  次に、Aの総務事務管理事業の減額、増額の理由でございますが、主なものにつきまして申し上げます。
  まず、9節の旅費につきましては、消防大学校への入校者数を減らしたことによる減でございます。消防大学校は、日本全国の消防機関から多くの入校希望がありますことから、当消防組合からの入校申請どおりに入校することができない状況にございます。平成28年度は、派遣が可能な最大限の人数として、11科目23名を計上いたしましたが、平成29年度は、過去の入校実績を鑑み、より現実的な派遣人数として、11科目13名にしたことにより減となったものでございます。
  なお、19節の入校負担金もこれと同様でございます。
  次に、11節の需用費につきましては、平成28年度当初予算よりも478万1,000円増額しております。主な内容でございますが、平成29年度末に32名が定年を迎えますことから、新採用職員の被服費予算を509万円増額いたしております。
  次に、13節委託料につきましては、平成28年度当初予算よりも406万4,000円増額しております。増額の主な理由でございますが、文書管理システムの改修及び消防力適正配置調査を新たに実施するほか、採用試験において採用予定者の増加により受験者数の増加が想定されることなどから、委託経費が増額となったものでございます。
  次に、14節使用料及び賃借料につきましては、平成28年度当初予算よりも484万7,000円増額しております。増額の主な理由でございますが、財務会計システムの機能の一つとして公会計システムを導入いたしましたので、そのリース料が加わりましたこと、それから公文書を保存するネットワークサーバーを追加整備することによる増でございます。
  次に、19節負担金、補助及び交付金につきましては、前年度当初予算額よりも9,441万6,000円減額いたしております。減額の主な理由でございますが、埼玉県市町村総合事務組合負担金におきまして、退職手当に係る負担率の率が下がったことによる減でございます。
  次に、Bの庁舎維持管理事業、ごみ収集運搬処理業務委託についてでございますが、加須消防署及びその各分署に係る経費でございまして、平成28年度から加須市において無償で収集運搬処理をしていただいていることから、予算計上をしておりません。
  次に、Fの教育・教習費用を特別に予算化することについてでございます。運転技術の向上のために予算化しているものといたしましては、茨城県ひたちなか市にあります自動車安全運転中央研修所において、消防職員を対象にした消防救急緊急自動車運転技能者課程がございます。また、消防技術を向上させるための研修として、潜水救助隊員を養成するため、東武動物公園スーパープールでの潜水救助訓練、東京都大島町にある海中技術研究開発センターでの潜水技術研修と潜水指揮者研修、消防ポンプメーカーの技術者を講師とした機関員研修、電気設備への知識を高めるため、東京電力の社員を講師とした電力設備安全管理等研修など、さまざまな訓練や研修を実施しております。さらに、平成29年度は、新たにドローンの操縦研修と放射線事故セミナー受講の予算を盛り込んだところでございます。今後も限られた予算の中で、技術獲得の機会を積極的に設けてまいりたいと考えております。
  以上でございます。
議長(鎌田勝義君) 次に、穐山参事。
          〔参事兼消防課長 穐山和久君登壇〕
参事兼消防課長(穐山和久君) 私からは、山下議員ご質疑のうち、CとDにつきましてご答弁申し上げます。
  まず、Cの救助活動事業、9節旅費でございますが、平成29年度の予算額は、前年度比24万4,000円の減額となっております。この減額の主な理由といたしましては、全国消防救助技術大会出場にかかわる旅費でございます。平成28年度につきましては、四国の愛媛県松山市で開催されたため航空費を計上いたしましたことに対し、平成29年度は、宮城県宮城郡利府町で開催され、公用車による出向を予定していることから減額したものでございます。
  次に、Dの車両維持管理事業でございます。消防組合では、道路運送車両法に定める法定点検やはしご車の年次点検など、適切に維持管理に努めております。車両維持管理費が平成28年度よりも減額になりましたのは、実勢に合わせて燃料単価を引き下げたことや、平成29年度は大型車の車検が少ない年に当たることが主な理由でございます。安全にかかわる経費は削減をしてございません。
  以上でございます。
議長(鎌田勝義君) 本間参事。
          〔参事兼救急課長 本間哲也君登壇〕
参事兼救急課長(本間哲也君) 私からは、山下議員のE、救急活動に要する経費で、講師謝礼の中身についてご答弁申し上げます。
  年々高度化する救命処置に対応するために、重症頭部外傷や急性心筋梗塞などを想定した実践的なシミュレーション訓練を実施するものでございます。講師として医師に参加していただき、訓練の指導や評価をお願いしておりますので、その謝礼でございます。
  以上でございます。
議長(鎌田勝義君) 山下秋夫議員の再質疑をお受けいたします。ご登壇願います。
          〔11番 山下秋夫君登壇〕
11番(山下秋夫君) ご答弁ありがとうございます。
  1番の使用料はわかりました。
  2番目の総務管理事業なのでございますけれども、新しい項目が12節の役務費で産業医健康相談手数料10万円となっております。そして、委託料として消防力適正配置業務委託料、あと文書管理システム改修委託料、この文書管理システム委託料については、先ほど説明されました。それはわかりました。この役務費の産業医健康相談手数料というのが新しくなっているのですけれども、これはどういう内容でこういうふうになっているのか、ご説明をお願いしたいと思っております。実はこれ国会のほうでも職員の健康状態が問題になっているということで質問がされているのですよね。そういうことで消防団員の精神疾患件数が、ほかの地方公務員に比べて申請で1.3倍、認定で1.8倍となっているということで、そういうことも関係しているのかどうか、ちょっとお聞きしたいなと思っております。
  それと、この消防力適正配置業務委託料、これ総合管理計画の中にも、28ページにも書いてあるのですけれども、それとのかかわり合いがあるのかどうか、その辺のところをお聞きしたいなと思っております。
  それから、3番のごみの問題はわかりました。加須のほうで無料になったということで、加須のほうのあれだったということでわかりました。
  それから、救助活動事業でございます。4番の旅費でございますが、今回2つに分けられているのですけれども、26ページ、普通旅費と研修旅費ということになっているのですけれども、これは別々の項目なのでしょうか。どういう内容になっているのかなと思いまして、研修旅費というのと普通旅費というのは。ちょっと教えていただければありがたいと思っております。
  28ページの車両維持管理事業については安全が担保されているということで、それは了解しました。大型車が少ないということで、その年度年度によって変わってくるのだということで、それはわかりました。
  6番の救急活動に対する講師謝礼ということで、実践的な訓練だということで、これ消防としては当たり前で実際に実践的な訓練をしなければ命にかかわることもあるので、それは了解いたしました。ぜひ強めていただきたいというのが、私の気持ちです。
  最後に、消防職員の教習内容、これ運転のほうでは茨城のひたちなか市ですか、そういうところでやっていて、いろいろなことをやっているのだということで予算化されているのだと思います。ぜひこれを強めていって、市民の命と財産を守るためにも頑張ってほしいなと思っております。
  以上です。以上のことをもう一度説明をお願いします。
議長(鎌田勝義君) 山下秋夫議員の再質疑に対する答弁を求めます。
  濱田参事。
          〔参事兼総務課長 濱田 博君登壇〕
参事兼総務課長(濱田 博君) 再質疑にご答弁申し上げます。
  1点目の産業医の健康相談手数料についてでございますが、これにつきましては、ストレスチェックの結果により高ストレス者と判定された場合、そうした中から希望する職員について、産業医に本人が相談をするというものでございます。
  それから、消防力適正配置調査業務委託についてでございますが、昨年の27年2月に一般財団法人消防防災科学総合センターに適正配置調査をしていただいたところでございますが、直近方式の高機能消防指令センターが整備されたことに伴いまして、現有消防力の効率、効果的運用を図るために、どのような消防力の増強が必要か等々、人口推計等から統廃合や再配置の検討をするための根拠として業務委託をするものでございまして、総合管理計画との直接の関連はございません。
  以上でございます。
議長(鎌田勝義君) 次に、穐山参事。
          〔参事兼消防課長 穐山和久君登壇〕
参事兼消防課長(穐山和久君) 山下議員の再質疑、B、旅費の内容でございます。
  まず、普通旅費については、先ほど申しました救助技術指導会、またはその他の訓練等に出向する旅費でございます。これには会費等も含まれております。
  続いて、研修旅費でございますが、これは業務の中で研修を行うために使う旅費でございまして、交通費が主に上がっております。
  以上でございます。
議長(鎌田勝義君) 山下秋夫議員の再々質疑をお受けいたします。ご登壇願います。
          〔11番 山下秋夫君登壇〕
11番(山下秋夫君) 総務事務管理事業でございます。先ほどの産業医健康相談手数料でございます。これは本人が申し込んでからやるということで言っていますけれども、高ストレスになった人、本人はちょっとこれは難しいのではないかなと私は思っております。ストレスがたまった人を自分から診断しろと言われても、これはなかなか自分では判断できないから、そういうふうになってしまうのではないかなと思っておりますので、ぜひこれはストレスならないようにやるのが普通なのですけれども、なった場合は、気がついた管理している人たちがこれは受診させるということで、個人任せにするのではなくて、やっぱり職場として、また管理者として、これは業務を遂行したほうがいいのではないかなと思っております。ぜひその辺のところをもう一度検討していただけないか、その辺のところをお願いしたいと思います。これは国会のほうでもこのストレスの問題ではかなり出ております。まず、その点ではきちんと調査をするべきではないかなと思っております。そのほかのことについてはわかりました。ぜひその辺のところ、もう一度対策をどうするのか、お答え願えればありがたいと思っております。
議長(鎌田勝義君) 山下秋夫議員の再々質疑に対する答弁を求めます。
  濱田参事。
          〔参事兼総務課長 濱田 博君登壇〕
参事兼総務課長(濱田 博君) 再々質疑にご答弁申し上げます。
  ストレスチェックにつきましては、先ほどのご答弁で申し上げました業務委託でやっているものでございまして、その結果につきましては、私ども内容は知ることができないということになっております。ただし、本人の希望により、本人に通知された結果が高ストレスだった場合、本人が希望する場合は、産業医からの健康相談を受けることができるというようになっているものでございます。
  以上でございます。
議長(鎌田勝義君) 以上で山下秋夫議員の質疑を打ち切ります。
  これをもって議案第4号の質疑を打ち切ります。
  議案第5号から議案第8号につきましては通告がありませんので、質疑を打ち切ります。
  次に、報告第6号の質疑をお受けいたします。
  山下秋夫議員の質疑をお受けいたします。ご登壇願います。
          〔11番 山下秋夫君登壇〕
11番(山下秋夫君) 議席番号11番の山下でございます。前回の議会でも事故報告をされました。また、今回教習場内や出動途中、落下事故での物損事故が相次ぎました。これらの事故原因は説明されましたが、事故がどうやっておきたのか究明が求められていると思います。ご説明をお願いをいたします。
議長(鎌田勝義君) 山下秋夫議員の質疑に対する答弁を求めます。
  穐山参事。
          〔参事兼消防課長 穐山和久君登壇〕
参事兼消防課長(穐山和久君) 山下議員の質疑にご答弁申し上げます。
  自動車教習所において発生した事故についてでございますが、この研修では運転技術の向上及び車両感覚を身につける訓練ということで、できるだけ障害物の近くまで後退しようと試みたところ、少し下がり過ぎてしまったこと。そして、安全員を明確に指定していなかったことが、原因であると捉えております。この緊急自動車運転技術研修を一通り終了いたしましたので、現在検証を行っているところでございます。今後この検証結果をもとに、車両の誘導要領を含めた具体的な事故防止対策に取り組んでまいります。
  次に、火災出動途上の消火器の落下の事故でございますが、落下の原因究明については至っておりませんが、仮に出動時から取りつけ金具が外れていた場合は、東分署から事故発生地点までは約1キロメートルあるために、もっと早い段階で落下したと思われることから、今回の原因は、走行中に振動や道路上の段差による衝撃により取りつけ金具が外れたものと推測しております。そのため事故発生後、直ちに緊急点検を指示するとともに、取りつけ金具が外れないようベルト等による固定を徹底いたしました。今後とも日常点検を確実に行いながら、こうした事故の再発防止に努めてまいります。
議長(鎌田勝義君) 山下秋夫議員の再質疑をお受けいたします。ご登壇願います。
          〔11番 山下秋夫君登壇〕
11番(山下秋夫君) ご答弁ありがとうございます。
  この事故に関してですが、落下事故に関しては一般市民を巻き込む重大事故になりかねないと思っております。日常の点検を強めるべきと考えます。安全を優先し、市民の命と安全、財産の守りとして活躍することを望みたいと思います。
  以上でございます。ありがとうございます。
議長(鎌田勝義君) 以上で山下秋夫議員の質疑を打ち切ります。
  これをもって報告第6号の質疑を打ち切ります。
  報告第7号については、通告がありませんので質疑を打ち切ります。
  これをもって上程されました管理者提出議案に対する質疑を終結いたします。
  ここで暫時休憩いたします。

          休憩 午後 2時36分

          再開 午後 2時37分

議長(鎌田勝義君) 休憩を閉じて会議を再開いたします。





    ◎討論・採決
議長(鎌田勝義君) 日程第3、これより討論・採決に入ります。
  まず、議案第3号の討論に入ります。
  討論の通告がありませんので、直ちに採決に入ります。
  議案第3号 平成28年度埼玉東部消防組合一般会計補正予算(第2号)について、原案に賛成の方はご起立をお願いします。
          〔起立全員〕
議長(鎌田勝義君) 起立全員であります。
  よって、本案は原案どおり可決いたしました。
  次に、議案第4号の討論に入ります。
  討論の通告がありませんので、直ちに採決に入ります。
  議案第4号 平成29年度埼玉東部消防組合一般会計予算について、原案にご賛成の方はご起立願います。
          〔起立全員〕
議長(鎌田勝義君) 起立全員であります。
  よって、本案は原案どおり可決いたしました。
  次に、議案第5号の討論に入ります。
  討論の通告がありますので、発言を許可いたします。
  山下秋夫議員、ご登壇願います。
          〔11番 山下秋夫君登壇〕
11番(山下秋夫君) 議席番号11番の山下でございます。
  議案第5号 埼玉東部消防組合職員の勤務時間、休日及び休暇に関する条例の一部を改正する条例並びに議案第6号 埼玉東部消防組合職員の育児休業等に関する条例の一部を改正する条例に、賛成の立場で発言をいたします。6号のほうについては関連していますので、5号で一緒にしたいと思っております。
          〔何事か言う人あり〕
11番(山下秋夫君) この法案は、地方公務員の育児休業と介護休業の取得を容易にする改正法案が……
議長(鎌田勝義君) 6号は……
11番(山下秋夫君) 2016年11月24日の参議院総務委員会で全会一致で可決をいたしました。この条例案の対象範囲は、再任用者も含まれていると思われます。ぜひ対象範囲の拡大を広げ、職員の労働条件等が改善されること、またこの制度ができたことを職員全員に周知徹底させることを述べ、賛成とさせていただきます。
  以上でございます。
          〔何事か言う人あり〕
議長(鎌田勝義君) 5号の賛成討論をお受けいたしましたので、第6号についてはお受けしておりませんので、第5号だけにさせていただきます。
  以上で通告による討論は終了いたしましたので、直ちに採決に入ります。
  議案第5号 埼玉東部消防組合職員の勤務時間、休日及び休暇に関する条例の一部を改正する条例、原案にご賛成の方はご起立願います。
          〔起立全員〕
議長(鎌田勝義君) 起立全員であります。
  よって、本案は原案どおり可決いたしました。
  次に、議案第6号の討論に入ります。
  討論の通告がありませんので、直ちに採決に入ります。
  議案第6号 埼玉東部消防組合職員の育児休業等に関する条例の一部を改正する条例、原案にご賛成の方はご起立願います。
          〔起立全員〕
議長(鎌田勝義君) 起立全員であります。
  よって、本案は原案どおり可決いたしました。
  次に、議案第7号については人事案件につき討論を省略し、直ちに採決に入ります。
  議案第7号 埼玉東部消防組合監査委員の選任について、これに同意することにご賛成の方はご起立願います。
          〔起立全員〕
議長(鎌田勝義君) 起立全員であります。
  よって、本案は同意することに決定いたしました。
  次に、議案第8号について、人事案件につき討論を省略し、直ちに採決に入ります。
  議案第8号 埼玉東部消防組合公平委員会委員の選任について、これに同意することにご賛成の方はご起立願います。
          〔起立全員〕
議長(鎌田勝義君) 起立全員であります。
  よって、本案は同意することに決定いたしました。
  以上で討論・採決は全て終了いたしました。
  ここで暫時休憩をいたしたいと思います。再開は2時50分といたします。よろしいですか。このまま続けてやってよろしいですか。休憩でいいですか。
          〔「はい」と言う人あり〕
議長(鎌田勝義君) 暫時休憩いたします。

          休憩 午後 2時42分

          再開 午後 2時50分

議長(鎌田勝義君) 休憩を閉じて会議を再開いたします。





    ◎消防行政に対する一般質問
議長(鎌田勝義君) 日程第4、消防行政に対する一般質問をお受けいたします。
  通告に従い、順次質問を行います。
  なお、再度の質問の際は挙手をお願いいたします。
  初めに、江原浩之議員の質問をお受けいたします。ご登壇願います。
          〔10番 江原浩之君登壇〕
10番(江原浩之君) 議長のお許しをいただきましたので、通告に従い、消防行政に対する一般質問をさせていただきます。
  救助技術大会、陸上の部についてでございます。埼玉東部消防組合、平成25年から発足したことは皆様ご承知のとおりと存じます。その以前からも4市2町では、救助大会等に出場してきたのかと推察申し上げるところでございまして、救助技術大会、陸上の部の種目としては、個人では、はしご登はん、ロープブリッジ渡過、団体競技では、ロープ応用登はん、ほふく救出、ロープブリッジ救出、引き揚げ救助、障害突破というようなところでございまして、埼玉東部消防組合で出場した救助技術大会のまずは状況及び結果についてをお尋ねをいたします。
議長(鎌田勝義君) 江原浩之議員の質問に対する答弁を求めます。
  穐山参事。
          〔参事兼消防課長 穐山和久君登壇〕
参事兼消防課長(穐山和久君) 江原議員さんの質問についてご答弁申し上げます。
  消防救助技術大会は、消防救助活動に不可欠な体力、精神力、技術力を養うとともに、全国の消防救助隊員が一堂に会し、競い、学ぶことを通じて、他の模範となる消防救助隊員を育成することを目的として毎年開催されております。陸上の部におきましては、先ほど議員さんの申されたとおり7つの競技種目がございまして、タイムと確実性を競い合うものでございます。埼玉県では、東西南北の4つのブロック単位での大会から始まり、県の大会を経て関東地区の大会へと進み、最終の全国大会への出場となります。
  これまでの消防組合の出場状況と結果でございますが、平成25年度は、東部地区の大会に7種目、23チームが出場し、5種目、11チームが県大会に進んでおります。平成26年度は、東部地区の大会に7種目、15チームが出場し、6種目、8チームが県大会に進んでおります。平成27年度は、東部地区の大会に6種目、13チームが出場し、4種目、5チームが県大会に進んでおります。平成28年度は、東部地区の大会に6種目、19チームが出場し、5種目、8チームが県大会に進んでおります。消防組合が発足した平成25年度から平成28年度までの4年間で、関東地区の大会へ出場した実績はございません。
  以上でございます。
議長(鎌田勝義君) 江原浩之議員の再質問をお受けいたします。ご登壇願います。
          〔10番 江原浩之君登壇〕
10番(江原浩之君) ただいま穐山参事のほうから結果についてをご答弁いただきまして、4年間で全て県大どまりというようなことで、少し感想としては寂しいのかなというようなところでございます。当然大会に向けて日々訓練を重ねてというようなところでは、本当に100も訓練したところ、現場活動も同じなのですが、半分も実力を出せないとかというようなメンタリティーなところもあると思うのですね。そして、大会は一発勝負ですから、体調もあるし、そのときの状況もあるということで大変だと思うのです。ただ、日々その全国大会に向かって訓練の環境はどうなのか、そういったようなことも今後気をつけていただきたいというようなところで、当然私なんかもほふく救出、昔出た記憶がありまして、ブロック大会ではございますが、タイムは越谷市に次ぐ2番目だったのですね。規定の基準の技術的なところで、最後に面体の首かけひもがおろそかになって95点になりまして、県大会に出場できなかったという苦い思い出がありまして、そういったような、いろんな苦い経験を重ねて上の大会ということでございますが、旧久喜さんでは本当に多くの方が全国大会に行っていると思うのですね。そういった若いチームを導いていくという、そういうノウハウも当然お持ちだと思うのですね。私も後輩を育成したときに、個人が努力家ですごいことだったのですが、宮代で全国大会3年連続行って、さらに久喜地区と組合になりまして全国大会にもう一回行って、合計4度連続したのですが、そのときもやはり同じように訓練して、一緒になって親身になって、その訓練の環境を整えて、やりやすい状態でいかに気持ちよく訓練をやらせるかというのも私が努めていて、最終的には全国大会、随行で行くのは上司にとられてしまったようなところでございました。そんな、これは冗談でございますが、いずれにいたしても例えば部内選考で敗れたチーム、そういう中からさらに強化チームを編成したりとか、特色ある、そういった強化チームをつくったり、それで臨んでいけるかというようなところでございまして、今後の救助大会出場に向けての取り組みについてをお尋ねをいたします。
議長(鎌田勝義君) 江原浩之議員の再質問に対する答弁を求めます。
  穐山参事。
          〔参事兼消防課長 穐山和久君登壇〕
参事兼消防課長(穐山和久君) 江原議員の再質疑にご答弁申し上げます。
  平成29年度の全国消防救助技術大会への出場を目指し、具体的に3つの取り組みを進めております。1つ目は、出場チームの編成でございます。当消防組合では、出場するチームの数が多く、能力の高い隊員が分散してしまうことから、よい成績を出す可能性のある隊員を選抜した強化チームと今後の技術向上を見据えての育成チームに振り分けることといたしました。
  2つ目は、訓練時間をふやすことでございます。例年より2カ月ほど早いチーム編成をし、隊員がそろっての訓練時間ができるだけ多くとれるようにしております。
  3つ目といたしましては、選考タイムの引き上げでございます。目指すべき目標を明確にするために、消防局の選考会での選考タイムを関東大会に出場できるレベルに引き上げました。救助技術大会は、消防隊員がお互い切磋琢磨しながらレベルアップを図るよい機会であります。全ての救助隊員の大きな目標でございます。全国大会に少しでも近づくことができるよう、今後とも訓練に取り組んでまいります。
  以上でございます。
議長(鎌田勝義君) 江原議員の再々質問をお受けいたします。ご登壇願います。
          〔10番 江原浩之君登壇〕
10番(江原浩之君) ただいま穐山参事から力強い全国大会に向けての答弁をいただいたところでございまして、先ほど29年度の当初予算におきまして、救助活動事業費34万5,000円ということも可決されましたし、これも全部、全チーム出場して、この予算ではもう足りないよと、予備費を使ってでもというようなところで、皆さんで埼玉東部消防組合ここにありというのを全国に知らしめていただきますことをエールを送りまして、質問を終わります。
議長(鎌田勝義君) 以上で江原浩之議員の質問を打ち切ります。
  次に、井上忠昭議員の質問をお受けいたします。ご登壇願います。
          〔5番 井上忠昭君登壇〕
5番(井上忠昭君) 議席番号5番、井上忠昭です。議長のお許しを得ましたので、通告に従いまして一般質問を行います。どうぞよろしくお願いいたします。
  大項目1番、外国人通報者の多言語対応について伺ってまいります。日本語での119番通報が困難な外国の方の対応及び火災や交通事故など、現場において当事者である外国の方、もしくは通報した外国の方が日本語が困難な場合の対応について、以下伺ってまいります。
  (1)として、多言語対応についての現状をお示しください。これは対応数や対応方法についてとなります。
  (2)として、現状における課題や問題点をお示しいただきたいと思います。
  (3)として、民間事業所である電話通訳センターを入れた3者間通話による119番の多言語対応システムを導入する予定を伺うところであります。これにつきましては、総務省消防庁は東京オリンピック・パラリンピックが開かれます2020年度までに、国内全域で導入を目指す。既に全国18%の自治体で導入されており、17年度から市町村の財政支援に乗り出し、年度内に24%にふえる見通しとも示されています。埼玉東部消防組合ではいつごろ導入する予定でありますでしょうか、お願いいたします。
  大項目2番、救急搬送について、以下順次伺ってまいります。
  (1)として、救急搬送につき転院搬送を除く重症以上の傷病者で、4回以上搬送先を探したケースがどれぐらいに上がっているのかをお示しいただきたいと思います。また、その主たる理由もお示しください。あわせまして平成27年度中と比較した場合、どのようにその数は変化しているかも伺います。
  (2)として、医療圏外に搬送した数については、平成27年度中と比較してどのような変化が見られるでしょうか。また、現在地域完結型医療を推し進めている中で、その数字から見て搬送を担当する消防として、これが進んでいると、前進しているとお考えになられますでしょうか。そのあたりの見解をお示しいただきたいと思います。
  (3)として、昨年4月に、このすぐ隣にあります新久喜総合病院が開院をいたしました。開院以降全力で救急車を受け入れていただき、また急性期病床の利用率も90%半ばから後半で推移しております。1年満たない中で、その努力は本当にありがたく、心から敬意を表するところでありますが、そんな中、この救急搬送に偏りが出ているという声も残念ながら耳にすることがあります。救急隊員が救急搬送を決定するに当たっては、優先順位や手順というものがあって、それにリアルタイム検索システムからの受け入れ情報などが加味していくはずなのですが、それによって通常偏りが起きることはないと思っております。救急搬送につき、改めて認識をお伺いするところであります。
  最後に、(4)番です。平成26年度にタブレットによるリアルタイム検索システムが導入され、ここで一般質問もさせていただきましたけれども、これは医療機関の選定にかかる時間の短縮につながっているところでありますが、同様に医療機関の受け入れ可否情報をスマートフォンでも検索することができるようになりました。現場で実際に運用する職員の認識上、医療機関選定や情報の打ち込みなどで負担軽減につながり、またこれが救急搬送時間の短縮にもつながっていくものと考えられるか、お示しいただければと思っております。
  質問は以上です。よろしくお願いいたします。
議長(鎌田勝義君) 井上忠昭議員の質問に対する答弁を求めます。
  加藤参事。
          〔参事兼指令課長 加藤 栄君登壇〕
参事兼指令課長(加藤 栄君) 井上議員の外国人通報者の多言語の質疑についてご答弁申し上げます。
  初めに、(1)の多言語対応についての現状でございます。高機能消防指令センター運用開始後、日本語が困難な方からの119番通報は、平成27年中に1件ございました。これは英語での通報でしたが、消防局内に英会話が可能な職員がおりましたので、適切な対応ができたところでございます。また、現場において日本語が困難な方がおられたケースがありますが、全く意思の疎通が図れなかった事例はございません。
  日本語が困難な方からの119番通報があった場合、まず指令システムの5カ国語対応ガイダンスを活用し、火事か救急か、場所はどこか、日本語が話せる人がいるか、そして名前と電話番号を聴取いたします。その上で現場で状況を正確に把握できるよう、119番発信地位置情報をもとに、消防車と救急車を同時に出場する体制をとっております。また、救急現場では、救急車に積載している埼玉県救急医療情報システムのタブレットにインストールしている104カ国語の翻訳アプリケーションを活用しております。
  次に、(2)の現状における課題や問題点についてでございます。119番通報につきましては、通報者の言語がどこの国のものか理解できなければ、ガイダンスの言語の選択が困難になりますし、決められたガイダンスの内容では、詳細な聞き取りができないというのも課題でございます。また、タブレットの翻訳機能につきましては、一刻を争う救急現場において、救急隊が適切に言語の選択や必要な情報が迅速に得られるかが懸念でございます。
  次に、(3)の電話通訳センターを入れた3者間通話による119番の多言語対応システム導入予定についてでございます。今後県内において外国人の住民や観光客がふえることが見込まれております。また、この1月、総務省消防庁から2019年ラグビーワールドカップ及び2020年東京オリンピック・パラリンピックの競技大会の開催に向けて、119番通報時等における多言語対応の推進について通知がなされたところでございます。こうした状況を踏まえ、日本語対応が困難な方の安心・安全を確保できるよう、先進事例も参考にしながら、多言語対応システムの導入に向けて積極的に検討を進めてまいりたいと考えております。
  以上です。
議長(鎌田勝義君) 次に、本間参事。
          〔参事兼救急課長 本間哲也君登壇〕
参事兼救急課長(本間哲也君) 私からは、井上議員の救急搬送について順次ご答弁申し上げます。
  初めに、(1)でございます。平成28年中の転院搬送を除く重症以上の搬送症例は1,667件で、そのうち受け入れ照会回数4回以上を要した件数は30件、割合といたしましては1.8%でございます。受け入れに至らなかった主な理由につきましては、処置困難、専門外、処置中の3つで、全体の75%を占めております。平成27年中の転院搬送を除く重症以上の搬送症例は1,637件で、そのうち受け入れ照会回数4回以上を要した件数は65件、割合といたしましては4%でございましたので、大きな改善が見られている状況です。受け入れに至らなかった主な理由につきましては、ほぼ同様な状況でございます。
  なお、参考までに、平成28年中の埼玉県における転院搬送を除く重症以上の搬送症例のうち、受け入れ照会回数4回以上を要した件数の割合は、これは速報値でございますが、4.1%と聞いております。これと比較いたしましても、当消防組合はよい状況にあると考えております。
  次に、(2)でございます。当消防組合の管内は東部北地区救急医療圏に属しておりますが、平成28年中にこの医療圏外へ搬送した人員は3,040人、割合は16.2%となっております。平成27年中の医療圏外への搬送した人員は3,383人、割合は18.8%でございましたので2.6ポイントの減少となっております。このことから消防の立場といたしまして、地域完結型医療が進んでいるものと考えております。
  次に、(3)でございます。搬送先の医療機関の選定方法につきましては、埼玉県メディカルコントロール協議会の協力のもと、県が作成した傷病者の搬送及び受け入れの実施に関する基準の中で、医療機関を選定するための基準が示されています。具体的には、傷病者の観察結果により、当該傷病者に適した直近の医療機関を選定することを基本原則とし、あわせて地域の実情やかかりつけ医療機関の有無、診療適応医療機関、医師の助言等を考慮することとされております。現在救急隊は、この基準に従い、救急搬送に必要な情報が集約されている医療情報システムを有効に活用しながら、傷病者及び家族の希望も考慮した上で適切に医療機関の選定を行っているところでございます。
  次に、(4)でございます。埼玉県では、救急医療情報システムにスマートフォン機能を追加し、平成29年3月1日より運用を開始しました。これに合わせ当組合でも、全ての救急隊にスマートフォンを配置し、救急搬送に活用しております。このスマートフォンの機能の追加により、ワンタッチで医療機関に電話がかけられ、通話終了後、スマートフォンの画面からすぐに受け入れ照会結果の入力が可能になるとともに、全救急隊間で情報共有のリアルタイム性が大きく向上しました。運用開始から間もない状況ではございますが、現場からは、医療機関の選定と電話照会が一体化されたことにより効率的になったなどの意見を聞いております。今後操作になれ、機能を存分に活用することで、救急隊の負担軽減と搬送時間の短縮につながっていくものと考えております。
  ただいまご答弁申し上げました平成28年中の数値におきましては、速報値でございますので、何とぞご理解いただきますよう、お願いいたします。
  以上でございます。
議長(鎌田勝義君) 井上忠昭議員の再質問をお受けいたします。ご登壇願います。
          〔5番 井上忠昭君登壇〕
5番(井上忠昭君) ありがとうございました。詳しく答弁いただいておりますので、簡潔に再質問させていただきたいと思っております。
  まず、大項目1番目の外国人通報者の多言語対応についてなのですけれども、ラグビーのワールドカップ、またオリンピックなどあるということと、外国人労働者の関係等いろいろあると思いますので、そういった中で積極的に取り入れていくという言葉がありました。積極的にということでございますので、その方向でなるべく早急に対応していただく、埼玉東部消防組合も導入に向けてもう動き出していくという形で確認してよいかどうか、その確認と、それまでということにもなると思うのですけれども、ご答弁の中で27年度中1件あったということで、そのときは対応できる方がおられたということなのですけれども、それはあくまでその方がいらっしゃったときにということだと思うのです。そうでない場合とか、いろいろこの想定は考えられると思うので、その辺についての対応というか、その辺についての事情をお示しいただきたいと思います。また、いろんなガイダンスの選択とか、いろんな形でアプリとか、そういったものの中で対応されている、現場の中でも対応されているということでございますけれども、迅速性という意味でもまだちょっとなかなか難しい面も、課題も浮かび上がっているようですので、それに対する対応の仕方というか、そんなに数が今あるわけではないとは思われますけれども、実際あった場合に関しては、やっぱり迅速性、救急とかそういった部分というのは迅速性というのは確実に求められますので、その辺の対応の仕方について、もう一度ご答弁をいただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
  2番目の救急のほうに行きます。救急のほうに関しましては、まず順番に行きますが、(1)に関しましては、これもう本当にすごい数字だと思っています。埼玉県内4.1%で、平成27年は4%だったのが1.8%という、もうこれ全国平均も2.幾つですので、本当に進んでいるという状況が浮かび上がってくると思います。ちょっと再質疑で大変申しわけないのですけれども、お聞きしたいのは、例えば私は久喜の議員ですので、久喜の病院挙げて大変申しわけないです。新久喜総合病院とか済生会栗橋病院とかは、ある一定数断られた搬送を受け入れてくれる受け入れ協力病院という形になっていると思います。そうした病院があって、また例えば隣の新久喜総合病院なんかは断らない医療ということで、実際断らないで受け入れが不能だったのが2%台というふうに聞いて、12月の時点で調べてきたら2.8%ということで、もし受けられない場合も、次のところを紹介してお断りするという方針を掲げられているみたいです。そうした中でやっぱり受け入れができなくて4回以上超えてしまう事情ということで、3つ主な理由は教えていただいたのですが、それをどうしても受け入れられなくて、5回、6回になってしまう理由というところも知りたいなというふうに思いますので、その辺ちょっと、その中の主なもので結構ですので、25%、残りの理由の中の主たる理由でそういうふうになってしまっているというものを、ちょっとお示しいただければありがたいかなというふうに思っております。
  それと、地域完結型医療に関しても、これだけ数字が上がっているということで、本当に了解いたしました。すばらしい結果に結びついていると思いますし、私自身も久喜の議会のほうでもこれ取り上げましたけれども、そのような形で久喜のほうもそういった形だという認識があるということで、消防の認識ということもわかりました。これについては結構でございます。ありがとうございます。
  (3)なのですけれども、実際に輪番病院9カ所ある中で、輪番病院ということで救急で受け入れているところが9カ所あるということの中で、僕は、新久喜総合病院だけがふえているというわけではなくて、ほかの病院の中にもふえているところは実際はあるはずであって、そのときの受け入れ状況とかによって、ふえたり減ったりというところもあると思っています。また、ふえている理由として、新久喜総合病院も今まで受けていなかったところが受けるようになった、もしくはほかで断られているところを引き受けるようになった、いろんな要因が考えられると思っています。ですので、あそこだけが特殊的にふえているという形ではないと思っています。実際ここでもう一度確認をしたいのが、ほかの病院でふえているところ、減っているところを状況を把握していると思うのですけれども、その辺の状況の確認というか、その辺の動きというのをちょっと教えていただければありがたいかなというふうに思っております。
  (4)番に関しましては、3月1日から始まったばかりということですので、検証云々という時期ではないと思います。職員のほうの効率的になったということをお示しいただきましたけれども、始まってからまだ1カ月たっておりませんが、約1カ月近くなってきたということで、おおむねこれは職員から評判だというふうに捉えてよいかどうか、その辺の確認だけ教えていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。
議長(鎌田勝義君) 井上忠昭議員の再質問に対する答弁を求めます。
  加藤参事。
          〔参事兼指令課長 加藤 栄君登壇〕
参事兼指令課長(加藤 栄君) 再質疑にお答えします。
  最初に、導入時期はいつごろかという質問です。既に業者から内容の説明を受けまして、現在通話サービス等の内容を検討している次第でございます。
  続きまして、現在、英語でない場合の通報者がいた場合の対応です。これはガイダンスの訓練を実際にしておりますが、まだいろいろな、5カ国語が堪能にわかる人はいませんので、119が受信した時点で災害が発生しているものとし、発信地情報をもとに消防車と救急車を向けて災害地点を確認している状態でございます。
  以上です。
議長(鎌田勝義君) 次に、本間参事。
          〔参事兼救急課長 本間哲也君登壇〕
参事兼救急課長(本間哲也君) 井上議員の再質疑に対しましてご答弁申し上げます。
  1番目ですが、一定数断られた病院、受け入れがどうしてもできなくなった理由ということのご質疑だと思うのですが、この理由というのを先ほど申し上げましたが、処置困難、専門外、処置中、ベッド満床、医師不在等があるのは統計上はなっております。ただ、どうしても搬送困難になるものというのは、例えば例を申し上げますと消化管出血、このようなものはどうしても搬送が困難症例となり得ますので、それに対応するため、東部地域の私たちの機関のメディカルコントロールであります東部メディカルコントロール協議会でも、この輪番制を立ち上げようということで今やっているところであります。そのように搬送困難となり得るものに対して適切にやっていくというのが、今の現状でございます。
  続きまして、輪番病院ということで、ふえている病院、減っている病院というのをご質疑だと思うのですが、我々現場としましては、もう医療資源、限られた医療資源、これは本当に有効に活用して傷病者の適切な処置、搬送に役立てていくということで、医療資源を大事に使っていきたいと考えているところでございます。
  最後に、スマートフォンのところでございますが、職員のほうからは、まだ確かに1日からですので、なれないところはありますが、日ごろ訓練を重ねて、より早く病院選定のほうをできるよう研さんしているところでございます。
  以上でございます。
議長(鎌田勝義君) 井上議員の再々質問をお受けいたします。ご登壇願います。
          〔5番 井上忠昭君登壇〕
5番(井上忠昭君) 再々質問、簡潔にポイントだけ押さえていきます。1個目に関してなのですけれども、ここで基本的なことを聞いてしまって本当に申しわけないのですけれども、英語をしゃべれる、対応できる職員がいるということなのですけれども、基本的に英語をしゃべれる職員というのは、外国語をしゃべれる職員というのは、この東部消防にどれぐらいいらっしゃって、またその外国語等々の基本的な研修というか、そういったものというのは実際にあるかどうかということと、例えば通報があって、救急と消防のほうの自動車で場所を特定して、いろいろその対応されているということ、これはわかりました。ただ、行ってみての対応の中で、それはそれで済んだ部分はあると思っていまして、それはそれでいいのですけれども、逆に言うと言葉がわからないためにいろんな状況が起こり得るということも想定されることだと思っています。例えば本当に緊急を要する大変な状況の中で、行ってみて言葉が通じなくて、それがどんどんおくれてしまったということになってしまうと、やっぱりいろんな状況が起こり得るということも認識しておかなければいけないことで、そういった対応というのはぜひ必要になってくると思うのですね。現実それを補うためにも、この多言語対応、民間事業者入れて、これが進んでくるということで、私も本当にこれはもう必要なシステムだと思っていますし、早急に入れていかなければならないことだと思っていますので、それについてはもう本当に、これ3回目ということで次聞けませんので、要望というか、きちんとそれを確実になるべく早く入れていっていただいて、それをちゃんとクリアしていくというか、課題に当たっていくということが大事だと思っていますので、それはお願いしたいなというふうに思っています。これはもう要望という形で結構でございます。
  それと、救急搬送のほうで、なかなか質問の中で答弁というのも難しいところあったかもしれないのですけれども、実際問題搬送に困難になり得るものに適切に対応されるということで、これ本当にありがたいことであって、命を守るための安心・安全のかなめの救急が、そういう対応していただいているということは本当にすばらしいことだと思っています。それについては、今後ともぜひ受け入れを困難にさせないためにも、一回でも一秒でも早く運べる状況をつくるためにお願いしたいと思いますので、これも要望で結構でございます。
  それと、1つの病院以外にもほかの病院も伸びている。1つに引っ張られて、久喜総合病院がいっぱい受け入れてくれて、いっぱいその対応していただいていることによって、ほかも伸びていく、ほかも頑張っていただくという状況ができているというふうに私は認識していますので、そんな中で救急も確実に、さっきと重なりますけれども、運べる状況をぜひつくっていっていただきたいと思いますので、これも要望で結構でございます。基本的なさっきの1番についての部分のところでお答えをいただければと思います。よろしくお願いします。
議長(鎌田勝義君) 井上忠昭議員の再々質問に対する答弁を求めます。
  本澤次長。
          〔次長 本澤 清君登壇〕
次長(本澤 清君) 井上議員の再々質疑に対する答弁を申し上げます。
  1つ目の外国語のわかる職員数でございますが、私の知り得ているところでは四、五名程度でございます。それも通常の会話ではなく、外国旅行に行ったときに普通ぐらいにしゃべれるという程度のものです。
  2点目といたしまして、日本語の困難な方と会話のできる外国語を覚えるような研修があるかということ。これについては、そういった機会はございません。なるべく早くそういった機会があれば研修を受けさせたいとは思いますが、実際に消防の研修として、そういった機関がないという状況でございます。
  それと、言葉がわからないためについての認識でございますが、相手の言葉を聞いても、それが何語だかわからないという状況もあります。それさえもわからない者が119番を受けたり現場に行っているわけですから、非常に困った場合が出てくる。これは非常に認識をしております。そのために外国語通訳を入れる契約、これについては早急に、予算が可決したばかりでございますが、できれば4月などをめどに、電話番号を入手するということだけでシステムが完了しますので、そういった方向で捉えさせていただきたいと思います。
  以上でございます。
議長(鎌田勝義君) 以上で井上忠昭議員の質問を打ち切ります。
  次に、武藤壽男議員の質問をお受けいたします。ご登壇願います。
          〔8番 武藤壽男君登壇〕
8番(武藤壽男君) 8番、武藤壽男でございます。通告に従いまして、一般質問をさせていただきます。
  地域の住民の生命と財産を守り安全の充実を図るということで、埼玉東部消防組合が平成25年4月1日に4市2町で発足をされたわけでございます。現在かなり一体感が増進をしてきまして、そしてまた住民の組合に対する認識というものも高まってきておるところでございます。こうしたことも管理者でございます田中久喜市長初め、各市・町長さんのご尽力のたまものというふうに敬意を表するところでございます。そしてまた、日ごろ森尾消防局長、そして職員、隊員のご努力によって、こういう状況が出てきているのかなというふうに深い感謝を申し上げるところでございます。装備につきましても、体制につきましても、1消防局、6消防署、10分署に出張所の体制で641人の体制というふうに認識をしております。平成27年には、津波・大規模風水害対策車両を消防庁から貸与されて、また28年度におきましては、高度救助隊の発隊、そして高度災害支援車の配備など、装備の充実がかなり図られてきたところでございます。来年度からは、適正化計画に基づく署所の再配置等も含みながら経費の1%ずつの削減と。組織と装備の充実とともに、この削減となりますと二律背反、大変難しいところも出てくるのかなというところが心配をされるところでございます。そういった中でこういう組織、装備、これを動かしているのは全て人でございます。その人による力によって、これらが支えられていっているというふうに認識をいたしておるところでございますが、残念ながら最近職員の皆様方の事故、あるいは事件と申しますか不祥事といいますか、そういったものが散見されるようになっているのかなというふうに思います。一般の住民の方からも多少そういうことがあるのかという話を、我々にも聞こえてくるところでございます。そういった中でこの最近の職員の事故や事件、この原因をどのように捉えられておられるのか。また、その対策についてお伺いをするものでございます。
  まず、@といたしまして、平成27年度、28年度における事故、事件の内容と件数についてお伺いをいたします。
  2つ目に、その原因、どういうことが主な原因なのか。それについてお伺いをすると同時に、その対策についてお尋ねをいたします。
  3つ目といたしまして、4市2町の統合でございますので、なかなか困難なところもあろうかと思いますが、人事異動と人事管理に問題はないのか。また、これらを行っていく場合に、どういう点に留意をされておられるのか、その点についてお尋ねを。
  以上3点についてお伺いをいたします。よろしくお願いいたします。
議長(鎌田勝義君) 武藤壽男議員の質問に対する答弁を求めます。
  濱田参事。
          〔参事兼総務課長 濱田 博君登壇〕
参事兼総務課長(濱田 博君) ただいまのご質問、職員の事故、事件の状況と原因、対策につきましてご答弁を申し上げます。
  まず、@、平成27年度に発生した事件、不祥事でございますが、スピード違反による免許停止中にもかかわらず、自家用車で通勤し人身事故を起こした事案、備品を無断で廃棄した事案、そして公文書を無断で廃棄した事案、この計3件でございます。
  次に、平成28年度に発生した事件、不祥事でございますが、人身事故を起こして、その場から逃げた事案、著しい事務の遅延や不適切な事務処理事案、それから今般の時間外勤務手当を不正に受給した事案の計3件でございます。
  次に、27年度中に発生した事故でございますが、相手方に損害賠償をしたものは6件でございます。内容といたしましては、車両がブロック塀やフェンスなどに接触して破損させたものや、救急のストレッチャーのストッパーをかけ忘れて動き出し、他の車両を傷つけたものなどでございます。
  次に、平成28年度中の事故で相手方に損害賠償をしたものは8件でございます。内容といたしましては、ガードレール、ブロック塀、フェンス、駐車車両などに接触して破損させたもののほか、第1回臨時会でご議決をいただきました北川辺分署での消防活動中の事故や、ご家族への連絡のための傷病者から借用したスマートフォンを落として破損させた事故などでございます。
  続きまして、A、原因と対策についてでございます。まず、不祥事の原因でございますが、採用後、幾度となく受けてきた研修等により培われているはずの公務員として、当然あるべき倫理意識や責任感が欠けていたのではないかと考えているところでございます。
  対策といたしまして、これまで綱紀粛正を通知し、所属長などによる地方公務員法や公務員倫理の研修を実施してまいりましたが、今般の事件を受け、新たに倫理推進員制度を導入いたしました。所属ごとに倫理推進員を指定し、この推進員のもとで一方的に伝える研修ではなく、不祥事の具体的な事例を挙げて組織や個々の職員にどのような影響があるのかなどを討議させ、みずからのこととして考えさせる研修を継続的に実施をしてまいります。
  次に、事故の原因でございますが、中には車両を後退させる際に誘導する隊員を配置せずに起こした事故など、基本的なことを行わずに発生したものもございましたが、ほとんどが後退時では誘導員がいた中での事故で、不注意、安全確認不足でございます。
  対策といたしましては、車両の後退時や狭隘な路地を通るときは、誘導員の複数配置を徹底することはもちろんのこと、茨城県のひたちなか市にあります安全運転中央研修所の消防救急緊急自動車運転技能者課程に毎年数名の職員を継続的に派遣してまいります。
  また、平成28年度から始めました大型自動車免許等の資格取得に係る経費の補助により、消防車の機関員としての意識づけにつなげてまいります。
  さらに、教習所の訓練のほか、それぞれの消防署所の敷地内等でも、例えば安全マットをブロック塀に見立てるなど、日常的な運転技術の訓練を工夫しながら続けてまいります。
  次に、Bの人事異動と管理についてでございます。平成26年度から平成28年度の3年間で多くの職員を異動させました。人事異動による地理不案内については、事故発生との関連性は少ないと考えておりますが、重要な課題であると認識しておりまして、人事上、旧消防本部の職員が1つの隊に1名以上配置するよう努めているところでございます。
  以上でございます。
議長(鎌田勝義君) 武藤壽男議員の再質問をお受けいたします。ご登壇願います。
          〔8番 武藤壽男君登壇〕
8番(武藤壽男君) 再質疑をさせていただきます。
  27年度のまず事件件数が3件、そして28年が同じく3件ということというふうにお聞きをしました。不祥事を中心として、そういうことを今後は倫理推進委員会制度を設けて、その中でみずからの課題として取り組まれるというお話でございました。この処分的には平成27年度は消防統計を見ますと、分限処分として休職が2名、それから懲戒処分として免職2名の戒告2名、計4名という数が載っておりました。28年度中は、この辺はどうなっているのか、この点についてもお尋ねをしておきたいと思います。
  それから、27年に事故が6件、28年度は8件、先ほどご答弁がありましたが、消火活動中のホースによる事故、これは損害賠償事件、そのほかフェンスに接触、相手車両の接触等々8件、ちょうど8件、平成28年度中にあったわけだというふうに、私のほうも報告事項で調べたところ8件ありました。これで全て損害賠償については保険で適用になっているということになっておりますけれども、総額を見ますとホースの事故を含めますと156万、157万近いということになっております。全て保険でありますから持ち出しはないわけでありますが、640名程度の職員の中で少し割合にしては多いような気がしてならないのであります。先ほどもご答弁の中にありましたけれども、初歩的、我々報告を受けた中でも非常に初歩的なミスなのかなという気がまずするわけであります。消防隊員、救助隊員、それぞれ分担をして4名編成、6名編成、いろいろあろうかと思うのでありますけれども、その中で機関員とか運転員とか、それぞれの役割があると思うのですね。必ずバックをするときには、何番員が後ろに行って誘導するということになっているとは思うのでありますけれども、その辺の役割分担と連携、特にバックをする場合の後ろの誘導員がいてバック事故を起こすというのは、後ろの誘導員の責任が重いわけですね、運転手というより。そういう点はどのようになっておられるか。
  それから、事故後の事故を起こしたときの報告と処理、その点まずはどのようになされておられるのか。大変厳しい話になりますけれども、ペナルティーとかあるのかどうか。民間運送会社ですと何回か事故をやりますと乗車停止とか乗務停止とか、必ずそういう処分というのがあるわけでありますけれども、この消防署においては、どのようにその辺はなっておられるか。
  そしてまた次に、それぞれの隊を組んでおられると思うのでありますけれども、隊の責任者、指揮者の指示、命令によって動いておられるというふうに認識をしておるわけでありますけれども、それらはきちんとされているのかどうか、その辺のあり方についてお尋ねしたい。
  それから、余り厳しい、これは厳し過ぎても緩やかであっても、緩やかでありますと緩みがありますし、厳し過ぎてもまたまずいわけでありますけれども、その署所、隊員のチームワーク、それをどのようにそのチームワークをつくっていくかということに心がけておられるのか、お尋ねをしたいと思います。
  それから、適時適切な人事異動、そして土地カン、やはり余りこの人事というのが激しくとも、チームワーク等を考えたり、あるいは土地カンを養っていくということからすると、それらの点も留意する必要があるのではないかというふうに思うわけであります。
  そしてまた、民間会社ですと乗務員、つまり自動車、消防署の職員で車に乗るわけでありますから、当然朝晩のアルコールチェック等のそういう業務点検はどのようにされておられるのか。乗務用の自動車に乗っている方は、乗車前と乗車後までもアルコールチェックというのをやっているケースをお聞きをしておるわけであります。その点はどのようになっているか。
  それから、事故があった場合の1つのケースを全職員に対して周知をし徹底をして、次の再発を防ぐということになるのであろうと思うのでありますけれども、それらのことについての指示は朝礼等できちんとされておられるのか。それらについてどのようになっているか、お尋ねをしたいと思います。
  また、厳しいだけでもチームワークをつくったりする場合にうまくいかないと思うのでありますけれども、職員の福利厚生という面についてはどのような配慮がなされているのか、それについてもお尋ねをしたいと思います。
  以上でございます。
議長(鎌田勝義君) 武藤壽男議員の再質問に対する答弁を求めます。
  濱田参事。
          〔参事兼総務課長 濱田 博君登壇〕
参事兼総務課長(濱田 博君) 再質問にお答えいたします。
  平成28年度中の処分、不祥事についてでございますが、先ほど3件と申し上げました。この処分量定でございます。懲戒処分の停職6月が1件、戒告処分が1件、そして先般の懲戒免職が1件、この3件でございます。
  それから、車両をバックさせる場合の役割分担ということでございますけれども、誘導員でございます。これにつきましては、通常3名ないし4名車両に乗っておりますけれども、車両後方に2名、あと隊長が隊長席、助手席に座っているわけでございますけれども、これ左前方の確認をするように、時によっては車両からおりて左前方を確認する。残りの2人は、後方、左右をおりて確認するというふうにしておるところでございます。
  それから、事故後の報告と処理についてでございます。事故を起こしましたら、当然まずけがの有無をお互い、こちら側と相手側のけがの確認をいたします。そして、警察への通報ということでございまして、また事故を起こした本人並びに所属長から事故報告書が上がってまいります。それによりまして、必要に応じ消防署長からの口頭で注意等を行っているところでございます。
  続きまして、チームワークということでございます。広域化いたしまして来年度で5年目となるところでございます。平成26年度から3カ年で多くの人事異動しているところでございます。そうした中で定年退職をして新陳代謝が図れているところでございます。また、研修や訓練等で顔を合わせて合同で実施しております。そういったことから、どこの消防本部の出身という概念とかは徐々に払拭されつつありまして、埼玉東部消防組合の職員であるというプライドといいましょうか誇りですね、一体感が醸成されつつあるところでございます。
  それから、人事異動、土地カンということでございますけれども、人事異動に当たりましては、車両の運転を担当する機関員でございます。そういう職員につきましては、もともとの消防本部管内の署所へ戻すことなどを配慮し、今後検討してまいりたいと考えているところでございます。
  それから、アルコールチェックの件でございますが、そうした機械というのですか、チェックする機械がないものですから実施はしていないのですけれども、毎朝免許証のチェックなどとあわせて、そういうミーティングの際にチェックをしているところでございます。
  それから、周知と再発防止についてでございます。これも所属長会議、月2回やっているのですけれども、そちらでこういう事案がありましたとか周知しまして、各所属で朝のミーティング等の際に周知をしているところでございます。
  それから、福利厚生でございますけれども、これは埼玉県市町村職員共済組合の福利厚生を利用しているようなことでございまして、そのほかに職場内に例えば陸上部ですとかサッカー部ですとかございまして、そうやって職員同士の交流を図っているという状況でございます。
  以上でございます。
議長(鎌田勝義君) 武藤壽男議員の再々質問をお受けいたします。ご登壇願います。
          〔8番 武藤壽男君登壇〕
8番(武藤壽男君) ご答弁をいただいたわけでありますけれども、お聞きをしておりますと、率直に言いまして民間会社のほうがよっぽど管理が、こういう車を運転して業務をするという中ではもっと厳しい状況にあると思うのであります。そういった点で大変言いづらい話ではございますけれども、やはり朝の業務点検、出勤時の業務点検から終了の業務点検まで、きちんとやはりアルコールチェックをしていないと、これは普通、車に乗るタクシー会社にしても、普通の運送会社にしても、全部それは業務として義務づけられておるわけであります。ですから、大変厳しいところではございますけれども、ぜひそういう装備もしていただいてやっていただければなというふうに思います。
  なお、いろんな事件、事故が少なくなるように、やはりこの組織というのは指揮命令系統、そして何かあったときには素早く全員に知らせて防止をする。何が原因で、それに対してはこうしたほうがいいということをすぐ隊員に周知徹底をするということが、私は大事なことだというふうに認識をしておりますので、要望して終わりたいと思います。
  以上です。
議長(鎌田勝義君) 以上で武藤壽男議員の質問を打ち切ります。
  これをもって消防行政に対する一般質問を終結いたします。





    ◎閉会中の継続審査の件
議長(鎌田勝義君) 日程第5、閉会中の継続審査につきましてお諮りいたします。
  次回会議の日程等について、議会運営委員会委員長から閉会中の継続審査としたい旨申し出がありましたので、閉会中の継続審査として議会運営委員会に付託したいと思いますが、これにご異議ございませんか。
          〔「異議なし」と言う人あり〕
議長(鎌田勝義君) ご異議なしと認めます。
  よって、そのように決定いたしました。
  以上で本定例会の日程は全て終了いたしました。





    ◎議長挨拶
議長(鎌田勝義君) 議員の皆様方には全議案に対しまして慎重なるご審議を賜り、厚く御礼を申し上げます。まことにありがとうございました。





    ◎管理者挨拶
議長(鎌田勝義君) 管理者のご挨拶をお願いいたします。
  田中管理者。
          〔管理者 田中暄二君登壇〕
管理者(田中暄二君) 埼玉東部消防組合議会第2回定例会に上程いたしました議案第3号ないし議案第8号の6議案につきましては、全てご議決を賜り、まことにありがとうございました。また、報告第6号及び第7号につきましては、地方自治法の規定により報告をさせていただきましたとおりでございます。以上、御礼申し上げ挨拶とさせていただきます。まことにありがとうございました。





    ◎閉会の宣告
議長(鎌田勝義君) これをもちまして、平成29年埼玉東部消防組合議会第2回定例会を閉議・閉会といたします。
          閉会 午後 3時58分