〇 招  集  告  示

埼玉東部消防組合告示第3号

 令和2年埼玉東部消防組合議会第2回定例会を下記により招集する。

  令和2年3月6日


                            埼玉東部消防組合   
                            管理者 大 橋 良 一


                       記

 1 期  日  令和2年3月13日

 2 場  所  埼玉東部消防組合議場


          〇 応 招 ・ 不 応 招 議 員

応招議員(14名)
     1番   原  田     悟  君      2番   柿  沼  秀  雄  君
     3番   松  本  正  行  君      4番   岡  崎  克  巳  君
     5番   井  上  忠  昭  君      6番   柿  沼  繁  男  君
     7番   枝 久 保  喜 八 郎  君      8番   大  平  泰  二  君
     9番   渡  辺  聡 一 郎  君     10番   遠  藤     誠  君
    11番   山  下  秋  夫  君     12番   土  渕  保  美  君
    13番   平  川  忠  良  君     14番   須  田  恒  男  君

不応招議員(なし)

        令和2年埼玉東部消防組合議会第2回定例会 第1日

令和2年3月13日(金曜日)
 議事日程 (第1号)

 1 開  会
 2 開  議
 3 議席の指定
 4 会議録署名議員の指名
 5 会期の決定
 6 諸般の報告
 7 管理者提出議案(議案第2号〜議案第8号)の上程
 8 管理者提出議案の提案理由の説明
 9 次会の日程報告
10 散  会


午後 3時01分開会
 出席議員(14名)
     1番   原  田     悟  君      2番   柿  沼  秀  雄  君
     3番   松  本  正  行  君      4番   岡  崎  克  巳  君
     5番   井  上  忠  昭  君      6番   柿  沼  繁  男  君
     7番   枝 久 保  喜 八 郎  君      8番   大  平  泰  二  君
     9番   渡  辺  聡 一 郎  君     10番   遠  藤     誠  君
    11番   山  下  秋  夫  君     12番   土  渕  保  美  君
    13番   平  川  忠  良  君     14番   須  田  恒  男  君

 欠席議員(なし)

 地方自治法第121条の規定により出席した者
     管 理 者   大  橋  良  一  君

 管理者事務部局職員
     消防局長   上  原     満  君

     会  計   渡  辺  一  弘  君
     管 理 者

     次  長   濱  田     博  君
     次  長   森  田  靖  夫  君

     参 事 兼   板  橋  基  之  君
     総務課長

     参 事 兼   岡  野  秀  明  君
     消防課長

     参 事 兼   大  塚  利  昭  君
     救急課長

     参 事 兼   柿  沼  一  男  君
     予防課長

     指令課長   新  井     修  君

     参 事 兼   荒  井  和  巳  君
     久  喜   
     消防署長

     参 事 兼   但  木  則  夫  君
     加  須   
     消防署長

     参 事 兼   佐  藤  一  博  君
     幸  手   
     消防署長

     参 事 兼   山  ア  博  士  君
     白  岡   
     消防署長

     杉  戸   柴  崎  哲  雄  君
     消防署長

     宮  代   松  川  広  之  君
     消防署長

 議会担当職員                  
     書 記 長   大  熊     誠   
     書  記   森  田     望   






    ◎開会の宣告                             (午後 3時01分)
議長(柿沼繁男君) ただいまの出席議員は14名であります。定足数に達しておりますので、これより令和2年埼玉東部消防組合議会第2回定例会を開会いたします。





    ◎新型コロナウイルス感染予防対策についての報告
議長(柿沼繁男君) ここで消防組合における新型コロナウイルス感染予防対策について、上原消防局長よりご報告がございます。
          〔消防局長 上原 満君登壇〕
消防局長(上原 満君) 議長のお許しをいただきましたので、消防組合における新型コロナウイルス感染症予防対策についてご報告を申し上げます。
  この件につきましては、去る2月21日、消防局長通知により、再任用を含む職員643名に対し、体温測定、アルコール等による手指消毒、机等の清拭、発熱があった場合の帰宅、療養などの徹底を指示し、議員各位にもその内容をお知らせしたところでございます。このうち昨日午前までの検温等、職員の健康管理の状況についてでございますが、午後5時の検温時に体温37.5度以上のため、帰宅、静養させた職員は1名、そのほか勤務時間中に発熱を感じ検温、37.5度以上を確認し、同様に帰宅、静養させた職員は6名でございました。この合計7名の職員は、いずれも医療機関を受診し、風邪と診断された者4名、気管支炎1名、咽頭炎1名、受診時に解熱したことから異常なしと診断された者1名の結果でございました。新型コロナウイルス感染症の疑い、または可能性を指摘された者は皆無でございました。今後も職員の健康管理に十分意を用い、十分な出動体制の維持確保に努めてまいります。
  以上でございます。
議長(柿沼繁男君) ありがとうございました。





    ◎開議の宣告
議長(柿沼繁男君) 日程第2、これより直ちに本日の会議を開きます。
  本日の議事日程は、あらかじめお手元に配付いたしましたとおりであります。





    ◎議席の指定
議長(柿沼繁男君) 日程第3、議席の指定を行います。
  先般、宮代町から消防組合議会議員が選出されましたので、会議規則第4条第1項の規定により、議長において議席を指定いたします。
  それでは、議席番号と氏名を書記長より朗読いたさせます。
  大熊書記長。
書記長(大熊 誠君) 朗読いたします。
   議席番号11番  山  下  秋  夫  議員
   議席番号12番  土  渕  保  美  議員
  以上でございます。
議長(柿沼繁男君) ただいま朗読したとおり議席を指定いたします。どうぞ氏名標をお立てください。





    ◎会議録署名議員の指名
議長(柿沼繁男君) 日程第4、会議録署名議員の指名を行います。
  会議録署名議員は、会議規則第88条の規定により、議長において指名いたします。
   議席番号9番  渡  辺  聡 一 郎  議員
   議席番号10番  遠  藤     誠  議員
  このご両名を指名いたします。





    ◎会期の決定
議長(柿沼繁男君) 日程第5、会期の決定を議題といたします。
  議会運営委員会委員長の報告を求めます。
  松本正行委員長、ご登壇願います。
          〔議会運営委員長 松本正行君登壇〕
議会運営委員長(松本正行君) 議会運営委員会委員長の松本でございます。令和2年第2回定例会につきまして、議会運営委員会を本日午後2時から正副議長のご出席をいただき、委員全員の出席のもと開催いたしました。その概要についてご報告申し上げます。
  今定例会に提出されます議案は、管理者提出議案が7件でございます。
  以上のことから会期につきましては、本日3月13日から3月26日までの14日間と決定いたしました。
  以上で報告を終わります。
議長(柿沼繁男君) ありがとうございました。
  お諮りをいたします。委員長報告どおり、会期は本日3月13日から3月26日までの14日間といたしたいと思います。これにご異議ございませんか。
          〔「異議なし」と言う人あり〕
議長(柿沼繁男君) ご異議なしと認めます。
  よって、そのように決定いたしました。





    ◎諸般の報告
議長(柿沼繁男君) 日程第6、諸般の報告を行います。
  この際、諸般の報告を書記長にいたさせます。
  大熊書記長。
書記長(大熊 誠君) ご指名をいただきましたので、令和元年第4回定例会以降における議会関係事項につきましてご報告を申し上げます。
  お手元に配付してございます諸報告を御覧いただきたいと存じます。まず、11月14、15の2日間、議会視察研修が実施され、1日目に山梨県立リニア見学センター及び山梨県消防学校を視察され、2日目にはさいたま市の陸上自衛隊大宮駐屯地を視察されています。
  次に、令和2年1月9日、議会運営委員会が開催され、第1回臨時会の日程等について協議がなされております。
  次に、1月16日、第1回臨時会が開催され、管理者提出議案といたしまして、職員の給与に関する条例の一部を改正する条例についての審議及び専決処分についての報告がなされております。
  次に、本日、議会運営委員会が開催され、第2回定例会の日程等について協議がなされております。
  以上で報告を終わります。





    ◎管理者提出議案の上程
議長(柿沼繁男君) 日程第7、これより管理者提出議案、議案第2号から議案第8号を一括上程し、議題といたします。





    ◎管理者提出議案の提案理由の説明
議長(柿沼繁男君) 日程第8、管理者提出議案の提案理由の説明を求めます。
  大橋管理者。
          〔管理者 大橋良一君登壇〕
管理者(大橋良一君) 皆さん、こんにちは。それでは、提案理由を申し上げたいと存じます。本日ここに令和2年埼玉東部消防組合議会第2回定例会を招集申し上げましたところ、議員各位におかれましては極めてご健勝にてご参会を賜り、令和2年度の予算案をはじめとする各議案並びに本消防組合運営の各般についてご審議、ご指導いただきますことは、消防行政の進展及び管内45万人の安心、安全の確保にとりまして誠に喜ばしく、深く感謝を申し上げる次第でございます。
  また、先ほどご紹介がございましたが、宮代町から山下議員さん、それから土渕議員さんのお二人を新たにこの消防組合議会議員としてお迎えしたところでございます。どうぞよろしくお願い申し上げたいと存じます。
  それでは、諸議案の説明に先立ちまして、埼玉東部消防組合管理者として消防組合を構成する市長及び町長を代表し、令和2年度の消防組合運営に関する基本的な考え方を申し述べさせていただきます。
  昨年は30年余りの平成の時代が幕を下ろし、令和という新たな時代がスタートしましたが、振り返ってみますと、相変わらず自然災害が猛威を振るった1年でございました。特に昨年9月の台風第15号では、千葉県を中心に広範囲に及んだ停電や断水等によりまして、生活に必要な機能が失われるとともに、復旧に長い時間を要しました。さらに、10月の台風第19号では、私たちの住むこの地域においても、このままでは危ないという緊迫感に包まれる中、避難行動を呼びかけるなど、対応に追われたところでございます。
  また、7月には京都市で36人がなくなる放火事件、10月には沖縄県那覇市の首里城火災などが発生、さらに最近では新型コロナウイルスの感染拡大などございまして、消防及び救急が果たすべき役割が今後ますます大きくなっていくものと改めて実感をしているところでございます。
  一方、本年7月には、2020東京オリンピック・パラリンピックの聖火が本組合管内をリレーされますが、聖火リレーという一大イベントを無事に成功させるため、本消防組合としても万全の対応をとってまいりたいと考えております。
  これまで本消防組合では、高機能消防指令センターをはじめ支援車T型、先端屈折式はしご付消防ポンプ自動車、資機材搬送車などの特殊車両等、高度な資機材の整備を行うとともに、各種学校への派遣をはじめとした職員教育の充実などに努めてまいりました。今後においても機材の充実に取り組み、県内の各消防本部、消防団との訓練などを通して連携を深め、消防力の充実強化に取り組んでまいります。そして、令和2年度における災害対応力の強化につきましては、老朽化した消防ポンプ自動車1台、救急自動車を2台更新、整備するほか、白岡消防署のはしご付消防自動車をオーバーホールいたします。また、近年救急需要が増加傾向にあることに鑑み、久喜消防署及び加須消防署に配置している非常用救急自動車の救急資機材等の整備を行い、出動体制の強化を図ってまいります。さらに、庁舎施設につきましては、老朽化の著しい設備等の改修を進めるとともに、平成26年度に整備した高機能消防指令センターの一部機器の更新と併せ、アンテナ設備を増強することにより、現在管内の一部地域で発生している無線の不感地帯の解消に努めてまいります。
  また、ここ数年のベテラン職員の大量退職に伴い、消防組織を支える人材の育成が喫緊の課題となっておりますが、消防学校や消防大学校をはじめとする様々な研修機関への派遣などを継続するとともに、外部講師による専門的、実践的な研修を行い、さらなる災害対応能力の維持向上を図ってまいります。併せて再任用制度の活用により、経験豊富な職員がこれまで培ってきた知識や技術の継承を進めてまいります。
  次に、救急体制の充実強化につきましては、より質の高い救急サービスを提供できるよう、関係機関の協力をいただきながら、救急業務の高度化に対応した救急救命士の養成や確保はもとより、救急活動の質を向上させるための資機材の充実を図るとともに、オリンピック・パラリンピックに向けた車両の整備や資機材の配備などに鋭意取り組んでまいります。
  次に、火災予防対策の推進につきましては、昨年7月に発生しました京都市の放火事件の発生を受け、ガソリンを携行缶で購入される方の本人確認、使用目的の確認及び販売記録の作成が義務づけられたことから、ホームページでの周知や管内ガソリンスタンドに対する指導を含めまして、火災予防対策の推進に積極的に取り組んでまいります。
  次に、平成28年第3回定例会で議決をいただきました消防力適正化計画につきましては、令和2年度に前期基本計画の計画期間が終了することから、改めて管内の災害発生状況や当消防組合の消防力についての検証を行い、令和3年度を初年度とする計画期間5年の後期基本計画を策定いたします。平成25年4月に発足した本組合も、来年度は8年目を迎えます。さらなる消防力の強化充実、組合運営の効率化を目指し、分署や出張所の再編といった施設の適正化や定員の適正化のほか、組合構成市町からの負担金の見直しといった組合発足時からの課題とされていた諸課題に引き続き取り組んでまいります。各市町の共通経費負担金につきましては、昨年も申し上げましたが、杉戸消防署の救助隊を廃止したことに伴う人件費の削減などにより、前年比で約0.9%の減となり、消防組合規約に規定されているとおり、段階的な削減を図ったところでございます。引き続き、将来にわたって持続可能な消防体制の整備確立に向け、市町の行政界を超えて一つの消防組合の管内として、組合構成市町と連携を密にしながら消防広域化のメリットを追求してまいります。議員の皆様におかれましては、引き続き消防組合の運営にご指導、ご支援を賜りますようお願い申し上げる次第でございます。
  それでは、ご審議いただきます各議案等につきまして、順次提案理由の説明を申し上げます。
  初めに、予算関係議案についてご説明申し上げます。議案書の1ページを御覧いただきたいと存じます。議案第2号 令和元年度埼玉東部消防組合一般会計補正予算(第2号)について申し上げます。
  別冊の補正予算書の1ページを御覧いただきたいと存じます。本案は、消防車両の売払い代金を計上するとともに、財政調整基金への積立てを行うものでございます。以上の結果、今回の補正予算額は126万9,000円となり、補正後の予算総額は63億2,144万円となった次第でございます。
  次に、また議案書にお戻りいただきたいと存じます。その2ページを御覧いただきたいと存じます。議案第3号 令和2年度埼玉東部消防組合一般会計予算について申し上げます。
  別冊の令和2年度一般会計予算書の1ページを御覧いただきたいと存じます。本案は、冒頭申し上げました本消防組合運営の基本的な考え方に基づき編成したものでございまして、令和2年度予算の規模は66億4,400万円となった次第でございます。
  続きまして、条例関係議案についてご説明申し上げます。また、恐縮です。議案書にお戻りいただきまして、3ページを御覧いただきたいと存じます。まず、議案第4号 埼玉東部消防組合会計年度任用職員の報酬等に関する条例について申し上げます。
  本案は、地方公務員法及び地方自治法の一部改正に伴い、会計年度任用職員の報酬等に関し必要な事項を定めるため規定の整備を行うものでございます。
  次に、議案書の6ページを御覧いただきたいと存じます。議案第5号 地方公務員法及び地方自治法の一部を改正する法律の施行に伴う関係条例の整備に関する条例について申し上げます。
  本案は、地方公務員法及び地方自治法の一部の改正により、会計年度任用職員制度が創設されること等に伴い、関係条例について所要の改正をするものでございます。
  次に、議案書の11ページを御覧いただきたいと存じます。議案第6号 埼玉東部消防組合監査委員に関する条例の一部を改正する条例についてでございます。
  本案は、地方自治法の一部改正に伴い、規定を引用する箇所につきましての整備を行うものでございます。
  続きまして、人事関係議案についてご説明申し上げます。
  議案書の12ページを御覧いただきたいと存じます。議案第7号 埼玉東部消防組合監査委員の選任についてでございます。
  本案は、埼玉東部消防組合監査委員、合川泰治氏が令和2年2月28日で満了となりましたので、後任として宮代町選出議員の土渕保美氏を選任いたしたく、埼玉東部消防組合規約第13条第2項の規定により、ご提案申し上げるものでございます。
  なお、同氏の経歴書をお手元に配付しておきましたので、よろしくご審議の上、ご賛同賜りますようお願い申し上げます。
  次に、議案書の13ページを御覧いただきたいと存じます。議案第8号 埼玉東部消防組合公平委員会委員の選任についてでございます。
  本案は、埼玉東部消防組合公平委員会委員のうち柏浦松一氏の任期が本年5月30日をもって満了となりますが、引き続き同氏を選任いたしたく、地方公務員法第9条の2第2項の規定により、ご提案申し上げるものでございます。
  なお、同氏の経歴書をお手元に配付しておきましたので、よろしくご審議の上、ご賛同賜りますようお願い申し上げます。
  以上が本定例会にご提案申し上げます議案7件の内容でございます。
  なお、詳細につきましては消防局長から説明させていただきますので、ご了承賜りますようお願い申し上げる次第でございます。議員各位におかれましては、何とぞ慎重ご審議の上、ご賛同賜りますようお願い申し上げまして、説明とさせていただきます。よろしくお願い申し上げます。
議長(柿沼繁男君) これより議案の補足説明に入りますが、議案第7号、8号につきましては、人事案件につき補足説明を省略いたします。
  議案第2号から議案第6号の補足説明を求めます。
  上原消防局長。
          〔消防局長 上原 満君登壇〕
消防局長(上原 満君) それでは、議案の補足説明をさせていただきます。
  まず、議案第2号 令和元年度埼玉東部消防組合一般会計補正予算(第2号)についてご説明を申し上げます。
  お手元に補正予算書をお配りしてございますが、埼玉東部消防組合議会第2回定例会議案参考資料、1ページの資料1に概要をまとめてございますので、そちらをお開きいただきたいと存じます。今回の補正予算は、消防車両更新に伴い廃車した車両の売却益を歳入として財産売払収入に加えるとともに、歳出におきましては、令和元年度の各事業費の確定に伴う減額分を合計して財政調整基金に積み立てるものでございます。
  資料1の左上にございますとおり、今回の補正予算につきましては、歳入歳出予算をそれぞれ126万9,000円増額いたしまして、補正後の額を63億2,144万円とするものでございます。
  資料の右側上段、歳入補正の内容を御覧いただきたいと存じます。財産収入といたしまして、旧久喜はしご1号車、旧白岡救助1号車の売却収入合計126万9,000円を計上するものでございます。
  次に、右側の中段、歳出補正の内容でございます。初めに、消防費でございますが、常備消防費の庁舎等維持管理事業におきまして、電気料と修繕料が予定を下回ったことから300万円を減額するものでございます。また、庁舎等改修事業におきましても、入札により差額が生じたため370万円を減額するものでございます。
  次に、諸支出金の796万9,000円でございますが、歳入の増額補正分と歳出の消防費減額分につきまして、財政調整基金に積み立てるというものでございます。この積立てにより財政調整基金の残高は、資料右下に記載していますとおり3億3,790万2,000円となります。
  以上が令和元年度埼玉東部消防組合一般会計補正予算(第2号)についての概要でございます。
  続きまして、議案第3号 令和2年度埼玉東部消防組合一般会計予算についてご説明申し上げます。
  こちらもお手元に別冊の予算書をお配りしてございますが、議案参考資料2ページ、資料2に概要をまとめてございますので、そちらをお開きいただきたいと存じます。
  初めに、資料の左上にありますように、令和2年度歳入歳出予算の総額は66億4,400万円で、令和元年度と比較いたしますと3億6,100万円、率にして5.7%の増となってございます。
  その下の款別の表により、主なものにつきましてご説明いたします。
  まず、歳入でございます。一番上の分担金及び負担金は3,304万6,000円の増となってございます。その理由は、令和2年度に実施予定の高機能消防指令センター改修事業の事業費4億1,329万3,000円の特別負担金が増額となっているものでございます。詳細につきましては、後ほどご説明申し上げます。
  次に、使用料及び手数料でございますが、危険物施設等の申請に対する審査及び検査手数料などでございます。
  次に、財産収入でございますが、消防署、分署等に設置しております自動販売機に係る土地、建物の貸付収入でございます。
  その下の繰入金につきましては、消防ポンプ自動車、救急自動車の取得財源に充当するため、財政調整基金から5,859万3,000円を繰り入れるものでございます。
  その下の繰越金につきましては、令和元年度の共通経費に係る見込み額の一部について繰り越すものでございます。
  その下の諸収入でございます。東北自動車道の救急業務に係る東日本高速道路株式会社からの支弁金や団体保険の事務取扱手数料、職員からの駐車場協力金などであります。
  その下の組合債につきましては、高機能消防指令センター改修事業に係る組合債でございます。
  なお、起債の種類は、交付税措置のある防災対策事業債を予定してございます。
  一番下の県支出金でございますが、皆減となってございます。こちらは、今年度開催されましたラグビーワールドカップに伴う、国から県を経由して交付されました消防救急体制整備費補助金であったため、事業完了により皆減となったものでございます。
  続きまして、歳出でございます。上から3つ目の消防費でございますが、高機能消防指令センター改修事業により3億6,776万8,000円の増となってございます。
  なお、消防費に占める人件費の割合は82.1%でございます。
  次に、4款公債費でございますが、旧久喜地区消防組合が平成20年度に借り入れた組合債1本の償還が完了したこと及び平成26年度に埼玉東部消防組合として借り入れた組合債2本の償還が完了したことにより658万4,000円の減となってございます。
  左側下段の経費別事業費内訳につきましては、予算額を共通経費、単独経費及び特別負担金に整理したものでございます。
  共通経費につきましては、2,293万4,000円の減、減収理由につきましては、人件費の削減によるものでございます。
  単独経費につきましては、前年度と比較し、防火水槽撤去工事などの減などにより1,870万3,000円の減となってございます。
  特別負担金につきましては、篠津分署開設に伴い採用した職員9名の人件費の増、高機能消防指令センター改修事業により4億263万7,000円の増となってございます。
  左下、一番下の共通経費負担金比較でございますが、共通経費の負担金額は、平成29年度比3%の減、令和元年度と比較すると0.9%の減となっております。これは、平成30年度末の杉戸消防署救助隊の廃止に伴う職員数の削減など、人件費の減少が主な要因となっております。
  続きまして、歳出の主な内容につきましてご説明を申し上げます。
  資料の右側を御覧ください。まず、1の共通経費事業の(1)、車両整備でございます。久喜消防署の消防ポンプ自動車につきましては、平成18年に取得した車両で、走行距離が7万1,000キロメートルでございます。この車両は、出動の頻度が高く、ポンプ装置の老朽化が著しいことから更新するものでございます。
  次に、栗橋分署及び大利根分署の救急自動車についてでございます。栗橋分署の救急自動車は、平成21年に取得し、走行距離は18万9,000キロメートル、大利根分署の救急自動車は、平成22年に取得し、走行距離は16万5,000キロメートルと、両車両とも老朽化が著しいことから更新するものでございます。
  次に、消防局の事務連絡車でございます。この車両は、平成15年に取得しましたセダン型普通乗用車で、老朽化が著しいことから、実用性、利便性の高い7人乗りのワゴン車に更新し、より多くの人員や荷物を運ぶことができるようにしたいと考えているところでございます。
  次に、平成15年に取得いたしました白岡消防署のはしご付消防自動車オーバーホールでございます。今回のオーバーホールは、運用開始から3回目でございます。オーバーホールにつきましては、日本消防検定協会が策定した消防用車両の安全基準に基づき、はしご本体、ターンテーブルやジャッキなどの各種装置を分解し、清掃や部品の交換、調整を行うもので、実施時期につきましては、初回が運用開始から7年目、もしくは使用時間が1,500時間、その後は5年、または1,000時間ごとにオーバーホールを行うとされているところでございます。
  次に、久喜消防署及び加須消防署の非常用救急自動車整備についてでございます。2020年東京オリンピック・パラリンピック聖火リレーにつきましては、当組合管内全ての市町で実施される予定であり、当日の警護体制の強化が必要であること、また救急需要が増加傾向にあることを踏まえ、従来車検時の代車等、その都度資機材を載せ替えて予備的に運用してまいりました非常用の救急自動車を常時活用できるよう資機材の保守点検整備を行い、出動体制の強化を図るものでございます。
  次に、(2)、消防・救急資機材の整備についてでございます。災害現場での活動資機材を整備するものでございまして、消防活動資機材といたしましては、老朽化した消防用ホース140本を更新するものでございます。
  次に、救助活動資機材でございます。更新時期を迎える空気ボンベ43本の更新や労働安全衛生法施行令等の改正に伴い、高所作業時に着用が義務づけられた墜落制止用器具76器などを整備するものでございます。
  次に、救急活動資機材でございます。救急救命士が気管挿管や薬剤投与の訓練をするための訓練用高度シミュレーター1体のほか、外傷事案に使用するバックボード2個などを整備するものでございます。
  次に、(3)、人材育成・教育訓練でございます。職員の大量退職、大量採用や消防需要の拡大、災害形態などの多様化など様々な課題に対応するため、消防大学校等への派遣研修を行い、災害対応能力の向上を図るものでございます。
  職員研修でございますが、埼玉県消防学校へ初任教育を含む9科目109名、国の消防大学校へ9科目11名の派遣を予定してございます。
  また、災害現場での効果的な活動は指揮隊の運用に左右されることから、外部講師による指揮能力向上研修の実施、さらに大規模地震災害等に備え、救助技術の向上を目指した訓練に要する経費を措置いたしました。
  次に、免許等資格取得支援につきましては、ここ数年続く職員の大量退職によりまして不足が懸念されております大型自動車、小型船舶等の免許取得、そして専門化、高度化する火災予防業務を的確に行うための予防技術者資格等につきまして資格取得のための費用補助を行うもので、計画的に若手の有資格者の確保に努めてまいります。
  救急救命士養成につきましては、新たに3名を養成するとともに、知識や技能の維持向上を図るため、病院実習などの再教育を実施いたします。また、気管挿管や薬剤投与などの認定を受けるため、追加講習の受講や救急隊員の教育指導を行う指導救命士の養成なども進めてまいります。
  次に、(4)の庁舎等改修でございます。経年劣化等により不具合が生じている施設を改修するものでございます。
  初めに、庁舎LED化工事でございます。これまで事務室等の1日8時間以上使用する蛍光灯につきましては、既にLED照明に更新済みでございますが、政府の省エネ推進等もあり、大手照明メーカーが蛍光灯、水銀灯及び蛍光灯器具の生産終了を発表しておりますことから、LED化されていない照明につきましても順次LED照明に更新するものでございます。
  次に、庁舎空調設備更新工事でございます。幸手消防署、杉戸消防署、菖蒲分署、栗橋分署の空調設備のうち、老朽化に伴い頻繁に故障が発生しているエアコンを更新するものでございます。
  次に、(5)、その他、消防力適正化計画(後期基本計画)策定支援業務でございます。この計画は、平成28年度から平成37年度、つまり令和7年度までの10年間を基本とし、前期計画を平成32年度、令和2年度までと定めておりますことから、来年度中に後期計画を策定すべく必要な基礎調査、課題の整理等、専門機関による支援業務を委託するものでございます。
  次に、2の単独経費事業でございます。地上式防火水槽有蓋化工事でございますが、蓋のない地上式の防火水槽のうち、加須市内5基、久喜市内3基において蓋をかける工事を実施するものでございます。これにより令和2年度末時点における蓋のない防火水槽は、加須市で63基、久喜市で20基となります。これまでも順次有蓋化工事を進めてまいりましたが、防火水槽本体の耐用年数もありますことから、有蓋化の在り方につきましては、引き続き加須市、久喜市と協議しながら事業を進めてまいりたいと考えているところでございます。
  次に、地上式防火水槽改修工事でございますが、幸手市内の防火水槽蓋枠交換2カ所のほか、老朽化し水漏れ等が発生した場合の突発的な工事費といたしまして、各市町、各50万円を計上してございます。
  次に、3の特別負担金事業でございます。最初の高機能消防指令センター事業につきましては、高機能消防指令センターの維持管理に利用する経費でございます。
  次に、高機能消防指令センター改修工事につきましては、平成26年度に整備しました、現在の高機能消防指令センターにつきまして5年が経過することから、情報系機器と呼ばれるパソコン等を更新するとともに、現在管内の一部地域で発生しております無線の不感地帯解消のため、アンテナ設備の増強等含めた改修工事を行うものでございます。
  最後に、高機能消防指令センター公債費元利償還金につきましては、整備に伴い借り入れた地方債に関わる元利償還金でございます。
  そのほかに特別負担金事業といたしましては、篠津分署開設に伴い採用した9名分の人件費と、庁舎維持管理に要する経費は白岡市の負担、加須消防署庁舎の維持管理事業は加須市負担、旧久喜地区消防組合で消防施設整備のため起債した組合債の元利償還に係る経費は久喜市及び宮代町の負担となってございます。
  以上が令和2年度埼玉東部消防組合一般会計予算についての概要でございます。
  続きまして、議案第4号 埼玉東部消防組合会計年度任用職員の報酬等に関する条例についてでございます。お手持ちの議案参考資料の3ページの資料3を御覧いただきたいと存じます。まず、1の趣旨でございますが、地方公務員法及び地方自治法の一部改正に伴いまして、会計年度任用職員の報酬等に関し必要な事項を定めるものでございます。
  次に、2の主な内容につきましては4点ございます。1点目が、会計年度任用職員の報酬等につきましては、一般職の常勤職員の給料表に定める1級の給料月額を基本とするというものでございます。
  2点目は、地方公務員法第22条の2第1項第1号に掲げる、その他その勤務時間が1週間当たり通常の勤務時間に比べて短い勤務時間の会計年度任用職員、いわゆるパートタイム会計年度任用職員の報酬等について定めるものでございまして、パートタイム会計年度任用職員には、報酬及び期末手当を支給するものとし、報酬の額は月額または日額で定めるものでございます。
  また、一般職の常勤職員の時間外勤務手当、休日勤務手当、特殊勤務手当に相当する報酬を支給するものでございます。
  3点目は、地方公務員法第22条の2第1項第2号に掲げる会計年度任用職員、いわゆるフルタイム会計年度任用職員の給料等について定めるものでございます。フルタイム会計年度任用職員には、給料、地域手当、通勤手当、時間外勤務手当、休日勤務手当、特殊勤務手当及び期末手当を支給するものでございます。
  4点目は、会計年度任用職員の報酬等の支給方法について定めるものでございまして、基本的に一般職の常勤職員と同様でございます。
  最後に、3の施行期日でございますが、この条例は令和2年4月1日から施行するものでございます。
  なお、今年度、当組合におきまして会計年度任用職員の対象となる臨時的任用職員等の一般職非常勤職員は在籍しておらず、当面会計年度任用職員を採用する予定もございません。
  以上が議案第4号 埼玉東部消防組合会計年度任用職員の報酬等に関する条例についての概要でございます。
  次に、議案第5号 地方公務員法及び地方自治法の一部を改正する法律の施行に伴う関係条例の整備に関する条例についてでございます。
  お手元の議案参考資料、資料4の4ページから5ページに改正の概要をまとめてございます。
  まず、1の趣旨でございますが、地方公務員法及び地方自治法の一部改正により、会計年度任用職員制度が創設されることなどに伴い、関係条例の規定を整備するものでございます。
  2の主な改正内容でございます。まず、第1条の関係は、埼玉東部消防組合人事行政の運営等の状況の公表に関する条例の一部改正でございます。公表の対象となる職員にフルタイム会計年度任用職員を加えるものでございます。
  次に、第2条の関係は、埼玉東部消防組合職員の分限に関する手続及び効果に関する条例の一部改正でございます。会計年度任用職員の分限休職の期間について規定を加えるものでございます。
  次に、第3条の関係は、埼玉東部消防組合職員の懲戒の手続及び効果に関する条例の一部改正でございます。懲戒処分における減給として、パートタイム会計年度任用職員の報酬の減額について規定を加えるものでございます。
  次に、第4条の関係は、埼玉東部消防組合職員の育児休業等に関する条例の一部改正でございまして、主な改正内容が6点ございます。
  1点目は、育児休業をすることができない職員として、在職期間が短い等の一定の条件の非常勤職員を加えるものでございます。非常勤職員には会計年度任用職員を含むものでございます。
  2点目は、育児休業を承認することができる非常勤職員として、当該子が1歳6カ月に達する日まで等の規定を加えるものでございます。
  3点目は、育児休業をしている会計年度任用職員について、勤勉手当の支給を除外する規定を加えるものでございます。
  4点目は、育児休業をした会計年度任用職員について、職務復帰後における号給の調整を除外する規定を加えるものでございます。
  5点目は、部分休業をすることができない職員として、在職期間が短い等の一定の条件の非常勤職員を加えるものでございます。
  6点目は、非常勤職員に対する部分休業の承認について、規定を加えるものでございます。
  続きまして、第5条の関係、埼玉東部消防組合職員の給与に関する条例の一部改正でございます。
  会計年度任用職員の給与につきまして、別に条例で定める旨を規定するものでございまして、これが議案第4号で説明させていただいた条例となります。
  また、これに併せまして文言の整理をするものでございます。
  最後に、3の施行期日でございますが、この条例は令和2年4月1日から施行するものでございます。
  以上が議案第5号 地方公務員法及び地方自治法の一部を改正する法律の施行に伴う関係条例の整備に関する条例についての概要でございます。
  続きまして、議案第6号 埼玉東部消防組合監査委員に関する条例の一部を改正する条例についてでございます。お手元の議案参考資料18ページの資料5に改正の概要をまとめております。
  まず、1の趣旨でございますが、地方自治法の一部改正に伴いまして、規定を引用する箇所についての整備を行うものでございます。
  次に、2の改正内容でございます。地方自治法が一部改正され、「第243条の2」が「第243条の2の2」に改められたことに伴いまして、引用条項の条ずれが生じたため、当該改正を反映するものでございます。
  3の施行期日でございますが、この条例は令和2年4月1日から施行するものでございます。
  以上が議案第6号 埼玉東部消防組合監査委員に関する条例の一部を改正する条例についての概要でございます。
  管理者提出議案についての補足説明は以上でございます。よろしくお願い申し上げます。





    ◎次会の日程報告
議長(柿沼繁男君) 日程第9、次会の日程を申し上げます。
  次会は、3月26日木曜日午前9時30分から本会議を開き、議案質疑及び消防行政に対する一般質問を行います。
  議員の皆様には定刻どおりご参集くださいますようお願いいたします。
  なお、本日上程された議案に対し質疑のある方は、3月16日月曜日の午後3時までに質疑発言通告書を事務局まで提出願います。





    ◎散会の宣告
議長(柿沼繁男君) 以上で本日の日程は全部終了いたしました。
  本日はこれにて散会いたします。
          散会 午後 3時42分





        令和2年埼玉東部消防組合議会第2回定例会 第14日

令和2年3月26日(木曜日)
 議事日程 (第2号)

 1 開  議
 2 管理者提出議案に対する質疑
 3 討論・採決
 4 消防行政に対する一般質問
 5 閉会中の継続審査
 6 議長挨拶
 7 管理者挨拶
 8 閉  議
 9 閉  会

午前 9時30分開議
 出席議員(13名)
     1番   原  田     悟  君      2番   柿  沼  秀  雄  君
     3番   松  本  正  行  君      4番   岡  崎  克  巳  君
     5番   井  上  忠  昭  君      6番   柿  沼  繁  男  君
     7番   枝 久 保  喜 八 郎  君      8番   大  平  泰  二  君
     9番   渡  辺  聡 一 郎  君     10番   遠  藤     誠  君
    11番   山  下  秋  夫  君     12番   土  渕  保  美  君
    13番   平  川  忠  良  君

 欠席議員(1名)
    14番   須  田  恒  男  君

 地方自治法第121条の規定により出席した者
     管 理 者   大  橋  良  一  君
     副管理者   梅  田  修  一  君
     副管理者   小  島     卓  君
     副管理者   木  村  純  夫  君
     副管理者   新  井  康  之  君
     副管理者   古  谷  松  雄  君

 管理者事務部局職員
     消防局長   上  原     満  君

     会  計   渡  辺  一  弘  君
     管 理 者

     次  長   濱  田     博  君

     参 事 兼   板  橋  基  之  君
     総務課長

     参 事 兼   岡  野  秀  明  君
     消防課長

     参 事 兼   大  塚  利  昭  君
     救急課長

     参 事 兼   柿  沼  一  男  君
     予防課長

     指令課長   新  井     修  君
     参 事 兼

     久  喜   荒  井  和  巳  君
     消防署長

     参 事 兼   但  木  則  夫  君
     加  須   
     消防署長

     参 事 兼   佐  藤  一  博  君
     幸  手   
     消防署長

     参 事 兼   山  ア  博  士  君
     白  岡   
     消防署長

     杉  戸   柴  崎  哲  雄  君
     消防署長

     宮  代   松  川  広  之  君
     消防署長

 議会担当職員                  
     書 記 長   大  熊     誠   
     書  記   森  田     望   






    ◎開議の宣告                            (午前 9時30分)
議長(柿沼繁男君) ただいまの出席議員は13名であります。定足数に達しておりますので、本日の会議を開きます。





    ◎管理者提出議案に対する質疑
議長(柿沼繁男君) 日程第2、これより管理者提出議案に対する質疑をお受けいたします。
  通告順に従い、順次質疑を行います。
  なお、再質疑、再々質疑の際は、挙手をお願いいたします。
  初めに、議案2号の質疑をお受けいたします。
  枝久保喜八郎議員の質疑をお受けいたします。ご登壇願います。
          〔7番 枝久保喜八郎君登壇〕
7番(枝久保喜八郎君) おはようございます。7番、枝久保喜八郎でございます。通告に従いまして質疑をさせていただきます。
  議案第2号でございますけれども、廃車車両の売払い代金についてお伺いいたします。その売払い先と選定方法についてでございます。よろしくお願いをいたします。
議長(柿沼繁男君) 枝久保喜八郎議員の質疑に対する答弁を求めます。
  岡野参事兼消防課長。
          〔参事兼消防課長 岡野秀明君登壇〕
参事兼消防課長(岡野秀明君) 枝久保議員の質疑について、廃車車両売払い先と選定方法についてご答弁を申し上げさせていただきます。
  初めに、令和元年度の売払いについてでございますが、久喜消防署の旧はしご付消防自動車と白岡消防署の旧救助工作車を実施してございます。はしご付消防自動車につきましては、久喜市にございます株式会社リトラスに55万円で、救助工作車につきましては、白岡市にございます株式会社カントクグローバルコーポレーションに72万円でそれぞれ売払いをしてございます。
  次に、消防車両の売払い先と選定方法につきましては、売払い後に悪用されることのないよう、総務省消防庁から平成16年8月24日付にて消防車両の適切な管理及び処分についての通知が発出されておりますことから、赤色灯やサイレン装置などを取り外し、永久抹消登録までを責任を持って履行することを仕様書をもって義づけており、こうしたことが可能である当消防組合管内の業者を選定してございます。
  なお、売払いを執行するに当たりましては、会社の登記簿謄本を提出いただき、信頼性を確認させていただいております。
  以上でございます。
議長(柿沼繁男君) 枝久保喜八郎議員の再質疑をお受けいたします。ご登壇願います。
          〔7番 枝久保喜八郎君登壇〕
7番(枝久保喜八郎君) ご答弁ありがとうございました。
  それでは、ただいまのご答弁に関連しての再質問をさせていただきます。この2者についてですが、購入の目的、用途、この質問の意図は、実は消防車については全国的にはこういった状況があるのだろうと思いますけれども、例えば街宣車に使われてしまったとか、または目立つ色をそのまま使う形で商用車、クレープの販売する車に使っているとか、それはそれで私はいいと思うのですけれども、街宣車はいかがなものかと思いますけれども、そういったこともあるようでございますので、この購入者の用途というものについて、調査をしっかりした上で登記簿謄本も取ってということでございましたけれども、もしもこの辺押さえておられるようでしたら、ご説明いただけますでしょうか。
  また、こうした車両については、たしか以前幸手市でもあったと私は記憶しているのですけれども、開発途上国への無償譲渡をしているということがあったように思います。当組合ではまだ歴史が浅いものですから、そういったような方向への処分というものはないのだろうとは思いますけれども、その辺の予定、今後の考え方等々についてご答弁いただければありがたいと思います。よろしくお願いいたします。
議長(柿沼繁男君) 枝久保喜八郎議員の再質疑に対する答弁を求めます。
  岡野参事兼消防課長。
          〔参事兼消防課長 岡野秀明君登壇〕
参事兼消防課長(岡野秀明君) 枝久保議員の再質疑についてご答弁を申し上げさせていただきます。
  初めに、購入者の用途についてでございますが、売払い車両につきましては、購入者が解体いたしまして、エンジンやトランスミッションなどを部品として国内や海外で再利用してございます。特に消防自動車の水槽付消防ポンプ自動車の水槽につきましては、日本製で信頼があり開発途上国での需要が多いと伺っているところでございます。
  次に、開発途上国への車両の無償譲渡の実績についてでございますけれども、当消防組合ではこれまでに不用となりました車両4台、消防用資機材等をリサイクル援助事業にて寄贈してございます。初めに、車両でございますが、平成26年度に水槽付消防ポンプ自動車1台を公益財団法人埼玉県国際交流協会を通してミャンマー連邦共和国へ寄贈いたしました。また、消防ポンプ自動車1台を公益社団法人日本消防協会を通して、アフリカ、タンザニア連合共和国へ寄贈いたしました。平成28年度に高規格救急自動車1台を、特定非営利活動法人民族フォーラムを通してミャンマー連邦共和国へ寄贈いたしました。また、化学消防ポンプ自動車1台を、一般社団法人日本外交協会を通してウルグアイ共和国へ寄贈いたしました。
  次に、消防用資機材等でございますが、平成29年度に空気呼吸器をボンベ31本、防火衣上衣120着、ズボン104着を、一般社団法人日本外交協会を通してミャンマー連邦共和国へ寄贈いたしまして、国際援助事業を行いました。
  なお、開発途上国へ無償譲渡につきましては、譲渡先が高年式のものを希望する傾向にございまして、年式や走行距離等に条件がございますことから、当消防組合が不用とする車両は年式で条件を満たさないことから、平成28年度以降は実施してございません。今後でございますが、相手側が譲渡を希望いたします車両と、当消防組合が不用といたします車両との条件が合えば検討していきたいと考えてございます。
  以上でございます。
議長(柿沼繁男君) 枝久保喜八郎議員の再々質疑をお受けいたします。いいですか。
7番(枝久保喜八郎君) はい。
議長(柿沼繁男君) 以上で枝久保喜八郎議員の質疑を打ち切ります。
  これをもって議案第2号の質疑を打ち切ります。
  次に、議案第3号の質疑をお受けいたします。
  山下秋夫議員の質疑をお受けいたします。ご登壇願います。
          〔11番 山下秋夫君登壇〕
11番(山下秋夫君) 議席番号11番の山下です。それでは、質問させていただきます。
  最初に、10ページの歳入でございます。負担金でございます。3の特別負担金でございます。議案参考資料を見ますと、高機能消防指令センターの中間改修経費4億1,300万円と高額です。事業概要と詳細と予算額の積算内訳をお答えください。
  2番目として、14ページになります。財産収入でございます。物品売払い収入で、答弁なされましたので大体分かりました。これについては引き下げていただきたいと思っております。
  3番目で16ページです。諸収入、雑入でございます。6の駐車場協力金ですが、協力金と説明されていますが、駐車料金は決められているのでしょうか。また、各消防署とも駐車場は足りていますか。そして、バイクや自転車などはどのような扱いになっているのでしょうか。
  最後に、宮代町非常備消防費でございます。2の街角消火器管理事業でございます。本年度予算を見ますと1万5,000円です。この予算で消火器243器の維持管理ができるのでしょうか。また、消火器は何年で消火剤の入替えをするものでしょうか、お答えください。
  以上です。
議長(柿沼繁男君) 山下秋夫議員の質疑に対する答弁を求めます。
  新井指令課長。
          〔指令課長 新井 修君登壇〕
指令課長(新井 修君) 山下議員からの質疑の中で、私からは、@の高機能消防指令センター中間改修事業概要の詳細と予算額の積算内訳についてご答弁いたします。
  高機能消防指令センター改修事業としては、予算書38、39ページのとおり、工事請負費として高機能消防指令センター中間改修工事4億954万3,000円のほか、中間改修工事の施工監理業務について設計コンサルタント業者へ委託する委託料372万4,000円、基地局の無線改修に伴い総務省関東総合通信局へ打合せに出向する旅費2万6,000円がございます。
  高機能消防指令センターの消防指令システムは、119番通報を受信し出動部隊を編成する情報系と言われる機器と、署所に出動指令をかける通信系と言われる機器に大別されますが、平成27年1月の運用開始から5年を経過し、情報系と言われる主にパソコン等の機器が耐用年数を超えることから更新するものです。
  次に、工事請負費の積算についてご説明いたします。積算方法については、国土交通省の標準積算基準表、電気通信編を基にしております。積算内訳は、更新する機器の価格の総額が約1億1,432万円となっております。指令台関係では、画面を3画面から4画面とし、キーボードとマウス操作にタッチペン操作を加え、地図データも更新するものです。
  また、出動部隊の編成や署所への指令、災害事案の管理等、指令センターの自動化機能を制御する自動出動指定装置、指令台の取扱い事案に対する各種の支援情報を表示する支援情報表示装置がございます。
  次に、各署所に設置している機器では、出動指令と連動して指令情報と災害地点を出力し印刷する指令情報出力装置がございます。
  このほか直接工事費約1億4,566万円として、分解して交換する部品、各種ケーブル、取付け金具等の材料費、労務費、システムを構築するSI費と呼ばれる作業費、発生材処理費がございます。
  また、直接工事費約8,139万円として、共通仮設費、現場管理費、機器間接費がございます。
  これら経費に一般管理費約3,094万円を加えた工事価格約3億7,231万円に消費税10%を加えたものが、中間改修工事の予算額4億954万3,000円でございます。
  以上でございます。
  おわびして訂正させていただきます。「間接工事費約8,139万円」というのは、「直接工事費」の誤りでございました。「直接工事費」と言ったものは「間接工事費」の誤りでございます。大変申し訳ございませんでした。おわびして訂正させていただきます。
議長(柿沼繁男君) 次に、板橋参事兼総務課長。
          〔参事兼総務課長 板橋基之君登壇〕
参事兼総務課長(板橋基之君) 山下議員の質疑に対し、私からは駐車場協力金についてご答弁を申し上げます。
  初めに、駐車場協力金でございますけれども、この協力金は、消防組合駐車場利用協力金要綱によりまして、1台当たり月額800円と規定しております。再任用短時間勤務職員につきましては、勤務日数が現職職員の半分でありますことから月額400円となっております。
  次に、駐車場は足りているかとのことでございますが、各消防署所とも勤務する職員分の駐車スペースを確保してございます。
  最後に、バイクや自転車についてでございますけれども、協力金要綱第2条におきまして二輪車の除外規定がありますので、駐車場協力金の対象としておりません。ただし、通常は自転車で通勤するも、雨天時等においては自動車で通勤し駐車場を利用することがあるという職員については、通勤届におきまして通勤方法を複数届け出てもらい、協力金の対象としてございます。
  以上でございます。
議長(柿沼繁男君) 次に、松川宮代消防署長。
          〔宮代消防署長 松川広之君登壇〕
宮代消防署長(松川広之君) 山下議員からのご質疑のうち、私からは、Cの宮代非常備消防費、街角消火器管理事業の予算が1万5,000円で、管内に設置されている街角消火器243基を維持管理できるのか、また消火剤は何年で入替えをするのかとのご質問に対してご答弁申し上げます。
  現在保有している消火器につきましては、平成22年12月に消火器の技術上の規格を定める省令及び消防用設備等の点検要領の一部が改正され、旧型の消火器は平成24年1月1日に型式失効となり、製造後10年を経過して薬剤を詰め替える場合は、耐圧性能点検の実施が義務づけられたことから、平成24年度から平成26年度の3カ年をかけて全ての消火器を新品に入れ替えたものでございます。これは、耐圧性能点検や詰め替えにかかる経費と新規購入した場合の経費を比較すると、新規取得のほうが安価であることによるものです。現在、町内に設置されている243基のほか、予備の消火器として19本を保管しています。よって、令和2年度予算で措置させていただく1万5,000円で予定している支出内容は、消火器を使用した場合の廃棄手数料2,000円及び街角消火器の保管箱にあるアクリル製の点検窓の交換や扉が容易に開閉できるよう点検時に塗布する潤滑剤、保管箱を取り付けるための針金などの消耗品の購入で1万3,000円となっているところでございます。また、交通事故などで消火器ボックスが破損した場合でも、予備に19箱を保有しておりますので、十分維持管理できる経費と考えております。
  なお、消火剤の入替えでございますが、ただいまご説明いたしましたとおり消火剤を入れ替えるより消火器を新規購入したほうが安価であるため、消火剤の入替えは行っておりません。
  以上でございます。
議長(柿沼繁男君) 山下秋夫議員の再質疑をお受けいたします。ご登壇願います。
          〔11番 山下秋夫君登壇〕
11番(山下秋夫君) ご答弁ありがとうございます。
  それでは、再質問させていただきます。1つ目、この指令センターの改造や修理には多額の資金が必要だということで分かりました。ただ、単独経費とか、そういうのは自治会負担となるわけなのですけれども、消防力強化の必要経費として消防組合上計算分けたわけですから、この修理、改造後何年ぐらい、指令センターがこのまま維持ができるのか。先ほど入ってきたときには何年と言いましたか、そういう指令センター修理後、またメーカーからこの維持管理、何年まで保証できますよという、そういうのがあるのかどうか、それをちょっと教えていただきたいなと思っております。
  それと、16ページ、諸収入、雑入でございます。協力金って説明先ほどされていました。内容は分かりました。バイクや自転車は対象としていないということなのですけれども、これは大型バイクでもみんな同じなのでしょうか、二輪車であれば。その辺のところをもう一度お願いしたいと思います。
  そのほか協力金という名目で何か取っているのかどうか。あるのか、ないのか、ひとつその辺のところも分からないので、お願いします。
  そして、街角消火器です。これ質問は分かりました。数年で消火器更新するということですから、新しく買ったほうが安いということで、1つ分かりました。ただ、簡単に早く処置が、街角に置いてあると災害があったとき、被害があったとき、簡単に街角消火器は使えるわけですから、ぜひこの辺のところは管理をしっかりとお願い申し上げまして、この質問については終わらせていただきます。
  では、2問だけ、ひとつよろしくお願いいたします。
議長(柿沼繁男君) 新井指令課長。
          〔指令課長 新井 修君登壇〕
指令課長(新井 修君) 山下議員からの再質疑についてご答弁申し上げます。
  高機能消防指令センターは何年ぐらい維持できるのかというご質疑ですが、一般的に消防指令センターは、情報系機器が5年、通信系機器については10年程度が更新時期とされております。今回情報系機器について更新するものですが、これから約5年程度経過しますと、今度は通信系機器が更新時期を迎えるわけでございます。したがいまして、その際には全ての機器が更新の対象となります。
  失礼しました。メーカー保証についてでございますけれども、メーカー保証については、瑕疵担保として1年間の保証がついております。
  以上でございます。
議長(柿沼繁男君) 続きまして、板橋参事兼総務課長。
          〔参事兼総務課長 板橋基之君登壇〕
参事兼総務課長(板橋基之君) 山下議員の再質疑についてご答弁申し上げます。
  まず、大型バイクもということでございますが、先ほどもご答弁差し上げましたとおり、対象となるのは、職員が勤務をするために利用する自動車(二輪車を除く)という規定がございます。大型バイクであろうとも二輪車でございますので、対象外となっているところです。
  そして、協力金として他に徴収しているものが何かあるかということでございますけれども、職員から徴収しているものはございません。
  以上でございます。
議長(柿沼繁男君) 山下秋夫議員の再々質疑をお受けいたします。
          〔11番 山下秋夫君登壇〕
11番(山下秋夫君) それでは、再々質疑を行いたいと思います。
  最初の5年で入れ替えるということなのですけれども、これは修理のための準備金とか、そういうのは予算として今後つくっていくのでしょうか。その辺のところどういうふうに、一遍に出すようなことなのでしょうか。各自治体にこれは負担させるわけですから、どういうふうにやっていくのか、その辺のところの説明をお願いしたいと思っております。
  以上です。
議長(柿沼繁男君) 消防局長。
          〔消防局長 上原 満君登壇〕
消防局長(上原 満君) 山下議員の再々質疑にお答え申し上げます。
  準備金、高機能消防指令センターの更新等につきまして準備金等考えているかということでございますが、現在消防組合では基本的に経費を各市町からの共通経費負担金等、3つの区分で負担金をお願いしてございます。その積算の中に準備金という仕組みを今持ってございませんので、もしこれを行う場合には改めて各市町と協議をする必要があるかと考えてございます。今回予算でお願いいたしました一部の更新につきまして、交付税措置のある有利な起債を財源として活用させていただいておりますので、次回につきましては、またこれから詳細を検討し、財源につきましても各市町と協議をしていく必要があると考えているところでございますが、そうした事例が参考になるものかと考えてございまして、現時点では準備金という制度を新しくつくるのは少し難しいかなと考えているところでございます。
  以上でございます。
議長(柿沼繁男君) 以上で山下秋夫議員の質疑を打ち切ります。
  次に、原田悟議員の質疑をお受けいたします。ご登壇願います。
          〔1番 原田 悟君登壇〕
1番(原田 悟君) 議席番号1番の原田悟でございます。通告に基づき、議案第3号について質疑いたします。
  第1項目めは、高機能消防指令センター改修事業です。これは先ほど山下議員の質問にもありましたので、なるべく重複しないような形で進めさせていただきたいというふうに考えております。改修事業としては、この説明では26年度設置された設備の改修であり、パソコン、PCの改修、それからアンテナ増強というふうに伺っております。4億1,329万3,000円予算化されていまして、これは総予算66億4,400万、総額に対しては約6.22%に当たるという事業で、職員給与費等除けば最も大きな費用に当たる非常に大切な事業であるということから質問させていただきたいというふうに思っておりますし、これはかつ今年度特有な事業なのかなというふうに思います。事業のうちの消防救急デジタル無線の、それぞれ先ほどいろいろな機能、詳細等を教えていただきましたが、その中でさらに事業内の消防救急デジタル無線の改修前、改修後の性能比較等々お伺いしたいというふうに思っております。
  それから、そのデジタル無線の改修が終わった後に4市2町の市民、町民の受けることができると想定されるであろうメリットについてお伺いしたいというふうに思います。
  2項目めは、車両整備事業についてです。救急自動車2台、平成21年、18万9,000キロを栗橋分署の分、それから平成22年、16万5,000キロ、大利根分署の分の改修であるというふうにお聞きしました。大変な距離をこなされているのだ、使われているのだというふうに感じております。今回の予算については6,872万円が予算化されておりまして、単純計算1台当たり3,436万円なのかなと。一般的な車に対する感覚からすると、非常に高価であるように思われる金額でした。そこでお伺いをいたします。購入される救急自動車に積み込まれる設備等の内容をお伺いをしたいというふうに思っております。
  それと、そのほかに多分近年話題になっていますドライブレコーダーの設置等、これは夜間の対応等に対応しているのかどうか。それと併せて今保有されている車両について、ドライブレコーダー等の対応についてお伺いをしたいというふうに思います。よろしくお願いいたします。
議長(柿沼繁男君) 原田悟議員の質疑に対する答弁を求めます。
  新井指令課長。
          〔指令課長 新井 修君登壇〕
指令課長(新井 修君) 原田議員からの質疑の中で、私からは高機能消防指令センター改修事業についてご答弁いたします。
  最初に、@の消防救急デジタル無線の改修前、改修後の性能比較でございますが、基地局無線機本体は出力10ワットで変更はございません。しかし、消防救急デジタル無線については、一部の地域で電波状況の悪い箇所が発生し、消防・救急活動において支障を来していることから、高機能消防指令センター中間改修工事に合わせて改善を図ることとしました。そのために総務省関東総合通信局と協議し、試験電波を発射して電波の状況を確認するなどの調査を実施したところでございます。その結果、出力10ワットのところ、アンテナ共用器の損失等の影響で実際には3ワット程度の送信となっていることから、これを高感度のアンテナに変えることにより、7ワット相当に向上させ電波状況の改善を図るという内容となったものでございます。
  次に、Aの高性能化されることによる4市2町の市民、町民の受けるメリットについてでございます。今回の改修により、例えば指令台の操作画面が3画面から4画面になることで一覧可能な情報量が増加すること、タッチパネル、タッチペン操作が可能となることにより、指令台の操作性が大幅に向上いたします。また、地図データの更新、過去に救急要請した履歴など、通報者に対する補足情報や同一番地がある住所の場合等の注意喚起機能が加わることなども併せ、指令業務の確実性、指令までの時間短縮が期待されています。消防救急デジタル無線は、消防隊、救急隊が活用するものですので、住民の皆様にとりましては、これらの機器の改修及び電波状況の改善により、消防・救急活動がより一層充実するというメリットがあると考えられるところでございます。
  以上でございます。
議長(柿沼繁男君) 次に、大塚参事兼救急課長。
          〔参事兼救急課長 大塚利昭君登壇〕
参事兼救急課長(大塚利昭君) 原田議員の質疑のうち、私からは、B、購入される救急自動車の設備の内容についてご答弁申し上げます。
  救急自動車に備える資機材につきましては、総務省消防庁の救急業務実施基準に定められているところです。主な分類につきましては、観察用資機材、呼吸・循環管理用資機材、創傷等保護用資機材、保温・搬送用資機材、感染防止・消毒用資機材、通信用資機材、その他の資機材とされております。
  令和2年度に購入を予定している救急自動車の設備の内容のうち観察用資機材につきましては、傷病者の循環動態を観察するための血圧計、心電図モニター、血中酸素飽和度測定器及び血糖値測定器などがございます。
  次に、呼吸・循環管理用資機材につきましては、器具の先端に小型カメラと光源を装着し、画面で確認しながら安全確実に気管へチューブを挿入するためのビデオ硬性喉頭鏡、呼吸管理に必要な人工呼吸器や酸素吸入器、突然心臓が正常に拍動できなくなった傷病者に対して電気ショックを行うためのAED、安定したリズムと深さで絶え間ない胸骨圧迫をするための自動式心マッサージ器などがございます。
  次に、創傷等保護用資機材につきましては、創傷被覆に必要な包帯、ガーゼ及び三角巾などがございます。
  次に、保温・搬送用資機材につきましては、搬送中の振動を吸収できるメインストレッチャーのほか、左右に切離しができ傷病者をすくい上げることができるスクープストレッチャー、交通事故などの外傷時に全身を固定できるバックボードなどがございます。
  次に、感染防止・消毒用資機材につきましては、標準予防策として必要な感染防止衣・グローブ・サージカルマスクのほか、飛沫感染を防止するためのゴーグルやN95マスクなどがございます。
  次に、通信用資機材につきましては、車両と指令センターとをつなぐ無線装置や病院への連絡に欠かせない携帯電話などがございます。
  最後に、その他の資機材につきましては、多数傷病者対応時に使用するトリアージタッグ、分娩時に必要な資機材一式などがございます。
  救急資機材につきましては、常に改良、開発が進められておりますことから、今後の更新時におきましても救急業務の円滑化につながる資機材の導入を進めてまいりたいと考えております。
  以上でございます。
議長(柿沼繁男君) 次に、岡野参事兼消防課長。
          〔参事兼消防課長 岡野秀明君登壇〕
参事兼消防課長(岡野秀明君) 原田議員の質疑のうち、私からは、C、ドライブレコーダーの設置の有無、夜間の対応の有無及び今後保有する車両に対する今後の対応についてご答弁を申し上げます。
  ドライブレコーダーは、交通事故発生時の事故原因究明の迅速化及び安全運転意識の向上を図り、事故防止対策の一環として各業界では多く取付けが進められているところでございます。また、近年では悪質ドライバーによるあおり運転での死亡事故の発生などを受け、被害の防止や被害を受けたときの記録用として一般車両にも普及が広がっているところでございます。このような社会情勢を鑑みまして、当消防組合もドライブレコーダーの設置を進めているところでございます。
  ドライブレコーダーの設置状況につきましては、当消防組合が保有する事務連絡車を含む車両114台のうち78台が設置済みでございます。そのうち消防車両につきましては、保有する車両71台のうち47台が設置済みで、率にして66.2%でございます。また、救急車につきましては、非常用を含めました22台全ての車両に設置済みでございます。
  なお、記録した映像につきましては、事故発生時の保険会社への提供や職員の事故防止教育のため、ヒヤリハット事例に活用して安全運転の意識向上を図っているところでございます。
  次に、ドライブレコーダーの夜間撮影機能についてでございますが、導入当初に設置したものと現在設置しているものとを比較いたしますと鮮明度が悪いものもございますことから、今後更新する場合には夜間撮影機能や撮影範囲が広角なものなど、性能の検討も必要と考えてございます。
  次に、今後につきましては、全ての車両にドライブレコーダーを設置するよう努力してまいります。
  以上でございます。
議長(柿沼繁男君) 原田悟議員の再質疑をお受けいたします。ご登壇願います。
          〔1番 原田 悟君登壇〕
1番(原田 悟君) ご答弁ありがとうございました。
  救急デジタル無線等については、それぞれ電波状況の改善が図られるということと、それから要請等々あった場合については、時間の短縮を図られるということであれば、4市2町、皆さんのためになることなのだなというふうに感じさせていただきました。ただ、今後運用していく段階で、多分電波状況等については、いろんな面、いろんなところで、また再測定等々が必要になるだろうというふうに思いますので、その辺はお願いをさせていただきたいというふうに思っております。
  それと、救急車両についても総務省消防庁の中の基準の中にあるということを教えていただきまして、大変ありがとうございました。このように多くの機材が入っていると、積まれているということに、逆に安心をさせていただきました。ただ、こういう高性能のものであると、車両については車検があり、昔たしかどこかの市でどういうふうだったか、今はっきり覚えていませんが、公用車であっても車検が切れていたというようなところもあったという記憶を今思い出しましたので、当市ではないと思いますが、こういう高機能のものであれば当然メンテナンス等々が必要になるのだろうというふうに思いますので、改めてこの辺のメンテナンスの計画等もう一度検討していただいてやっていただければ、非常に安心・安全のためには資していくことだと思いますので、その辺をお願いをしたいというふうに思っております。
  最後になるのですが、質問というよりは要望になります。今回初めて東部消防組合一般会計予算書というものを見させていただきました。その中で説明をいただいた段階で、令和2年度埼玉東部消防組合一般会計予算の概要ということで、52ページあるものについて1枚のものにまとめた資料をいただきました。これを見させていただくことで、予算書という中身を精査することができたので非常に助かり、大変なご苦労を感じていました。
  ただし、1点だけ分かりづらく、その内容を理解するということができない部分がありましたので、この辺は改善を要望させていただければというふうに思っております。予算書がメインであるということは重々承知しております。それを補うものが概要であるということだと思うのですが、共通事業の中で例えば車両整備、非常用救急自動車(予備車)の整備2台、久喜、加須消防署115万5,000円という項目があるのですが、これは単独行為ではないので、いろんな部分についての予算を取り集めてきたということを聞き取りのときには教えていただきました。ただし、それですとこの資料だけでは読み取れないというところがありましたので、今後非常に大切な資料であるということを理解しつつ、概要であるということも理解しているのですが、できれば単独でないものについてはアスタリスク等々の注意文をつけていただいて、その説明の箇所を分かるようにしていただければ非常に分かりやすく、また資料を大切に取り扱うことができるというふうに思いますので、その辺は要望させていただきたいというふうに思いまして、私の質疑は終わらせていただきます。ありがとうございます。
議長(柿沼繁男君) 以上で原田悟議員の質疑を打ち切ります。
  次に、渡辺聡一郎議員の質疑をお受けいたします。ご登壇願います。
          〔9番 渡辺聡一郎君登壇〕
9番(渡辺聡一郎君) 議席番号9番、渡辺聡一郎です。通告に従いまして質疑を行います。
  1問目に、救急救命士養成事業について質疑いたします。令和2年度予算では、救急救命士養成事業が1,435万円計上されております。令和元年度の出動状況を見ますと、救急需要は増加しており、1分1秒を争う救急の現場で適切な処置を行う救急救命士の果たす役割はますます大きくなっていると考えます。まず、現状の救急救命士の資格者数、運用救命士数と配置状況について伺います。そして、令和2年度の予算で養成する予定人数、また運用救命士数配置目標を伺います。
  次に、2問目に、大規模災害を想定した関連予算について質疑いたします。近年は気候変動により風水害などが大規模化しております。特に昨年は台風19号の到来により、当地域にも大きな危機が迫りました。近年の地球温暖化など異常気象の影響により、令和2年度も同規模か、さらに大きな災害発生が想定されるところです。こうした異常気象を踏まえた災害対策はどのように強化され、令和2年度の予算案にはどのように反映されているか、お伺いします。
議長(柿沼繁男君) 渡辺聡一郎議員の質疑に対する答弁を求めます。
  大塚参事兼救急課長。
          〔参事兼救急課長 大塚利昭君登壇〕
参事兼救急課長(大塚利昭君) 渡辺議員のご質疑のうち、私からは救急救命士の資格者数、配置状況、救急救命士を養成する予定人数と今後の目標についてご答弁申し上げます。
  初めに、平成31年4月1日現在における職員数は、再任用18名を含め646名、うち救急救命士の資格者数は、再任用5名を含め143名で、うち90名を救急隊へ配置している状況です。
  次に、令和2年度に救急救命士を養成する予定人数と今後の目標につきましては、埼玉県下消防本部間における救急救命士養成の平等化を図るため、養成枠が割り当てられておりますことから、これまでどおり3名の養成を予定しているところです。養成先につきましては、2名が埼玉県消防学校、1名は救急救命東京研修所を予定しております。今後につきましても、毎年度3名の養成を継続してまいりますが、現状では養成枠が限られておりますことから、県に対しまして救急救命士養成枠の拡大を要望してまいりますとともに、有資格者の確保も重要と考えますことから、これまでと同様に救急救命士を養成する大学や専門学校へ積極的に出向き、当組合への受験者の増加を図ってまいりたいと考えております。
  以上でございます。
議長(柿沼繁男君) 続きまして、岡野参事兼消防課長。
          〔参事兼消防課長 岡野秀明君登壇〕
参事兼消防課長(岡野秀明君) 渡辺議員の質疑のうち、私からは、A、異常気象に対する災害の対策はどのように強化され、予算にどのように反映されているかについてご答弁を申し上げます。
  初めに、装備でございます。平成27年度に総務省消防庁の無償使用制度による津波・大規模風水害対策車両の配備を受けまして、加須消防署に水難救助隊を発隊いたしました。また、平成29年度及び令和元年度に水害や大規模災害に必要とされる救命ボートや支援物資などを搬送するための資機材搬送車を、加須消防署北川辺分署と宮代消防署に配備してございます。また、大規模災害時には非番日等の職員を招集し部隊を増強するため、非常用の消防ポンプ自動車を5台に増やし、充実を図ってございます。
  次に、職員の教育研修についてでございます。本年2月に3日間に分けまして、外部の講師を招いての水害対応研修を実施してございます。この研修では、水害時における救助活動の要領や安全管理について、544名の職員が受講してございます。以上がこれまでに取り組んでまいりました事業でございます。
  次に、令和2年度予算に反映されるものでございますが、水害発生時における住民避難に使用いたします久喜消防署菖蒲分署のボートの老朽化が著しいことから、更新するものでございます。このほか倒木などを伐採するために活用するチェーンソー1台を、久喜消防署に整備するものでございます。チェーンソーを使用するに当たりましては、労働安全衛生規則が令和元年8月に改正され、下肢切断防護衣の着用と伐木作業に従事するための特別教育講習の受講が必要となりましたことから、令和元年度と2年度で全署所に防護衣を整備いたしますとともに、令和2年度は特別教育講習の受講に12名を予定してございます。当消防組合では、装備の整備、更新とともに、災害時における活動隊員の技術の向上並びに安全管理の強化を図り、有事に備えてまいるものでございます。
  以上でございます。
議長(柿沼繁男君) 渡辺聡一郎議員の再質疑をお受けいたします。ご登壇願います。
          〔9番 渡辺聡一郎君登壇〕
9番(渡辺聡一郎君) ご答弁ありがとうございました。
  1問目の救急救命士養成事業に関する質疑ですが、資格者数や運用数、今年度の養成人数について承知いたしました。高齢化の進展に伴い増加する救急需要に対して、定年退職等により救急救命士資格者が減少することも考えられます。入校配分、養成枠があるため養成人数の増加は難しいと考えますが、運用救命士の計画的な配置は行っていく必要がある思います。救命士の救急隊への配置ですが、全隊2名体制を目指すという目標があったかと思います。現状この2名体制の救急隊はどれくらいあるのか、また近年の推移を見て、その目標には近づいているのか、お伺いします。
議長(柿沼繁男君) 渡辺聡一郎議員の再質疑に対する答弁を求めます。
  大塚参事兼救急課長。
          〔参事兼救急課長 大塚利昭君登壇〕
参事兼救急課長(大塚利昭君) 渡辺議員の再質疑につきましてご答弁申し上げます。
  当消防組合では、18署所に3交代の体制で救急隊を配置しております。救急隊の総数は全隊で54隊となります。私のほうで平成30年と31年の資料がございますので、こちらをご紹介したいと思います。平成30年4月1日における救命士2名配置の隊数につきましては37隊、1名配置の隊数は17隊となっております。平成31年4月1日現在における救命士2名配置の隊数につきましては36隊、1名配置の隊数につきましては18隊となっております。今後につきましても、先ほどもご答弁申し上げましたとおり、救急救命士の計画的な養成、こういったものも進めてまいります。また、資格者の採用も重要と考えますことから、資格者を採用するための学校、そういったところにも出向きまして、そういった人員の確保も進めてまいりたいというふうに考えているところです。また、救急隊全隊、これまでも救命士が搭乗しているものは100%という状況でございます。今後もこういったことは継続して実施してまいりますとともに、救急隊の質の向上を目的とした研修も重ねながらやってまいりたいというふうに考えております。
  以上でございます。
議長(柿沼繁男君) 以上で渡辺聡一郎議員の質疑を打ち切ります。
  次に、大平泰二議員の質疑をお受けいたします。ご登壇願います。
          〔8番 大平泰二君登壇〕
8番(大平泰二君) 8番、大平泰二です。議案第3号について質疑を行います。23ページの区分12の委託料の関係であります。この委託料につきましては、消防力適正化計画策定支援業務委託料、この内容についてお伺いするものであります。
  また、支援事業ということになっているわけですけれども、支援される側とする側ですね、これについてもお伺いしたいというふうに思います。
  以上です。
議長(柿沼繁男君) 大平泰二議員の質疑に対する答弁を求めます。
  板橋参事兼総務課長。
          〔参事兼総務課長 板橋基之君登壇〕
参事兼総務課長(板橋基之君) 大平議員から質疑がございました消防力適正化計画策定支援業務委託料の内容につきまして、ご答弁申し上げます。
  この業務委託料でございますが、平成28年3月に議決をされ、同年4月1日から施行となりました消防組合議会の議決すべき事件を定める条例により、議会の議決事項となっております埼玉東部消防組合消防力適正化計画の後期基本計画を策定するため、作成の支援を委託するものでございます。
  委託する目的につきましては、少子高齢化や人口の減少、地域の安心・安全への意識の高まりなど、当組合を取り巻く課題を踏まえ、新たな時代の要請や住民のニーズに的確に対応できる総合的かつ計画的な消防行政を運営していくための指針とするものでございます。
  今回の委託内容は、まず管内面積320.54平方キロメートル、管内人口45万人の住民の生命、財産を火災等の災害から守るために、直近の人口、火災・救急データ等を基に専門機関としての立場から客観的・科学的分析を行っていただくとともに、前期消防力適正化計画の検証・評価、消防力の現状や今後予想される消防需要などの把握、課題の整理、重点的に取り組むべき施策を定めることなど、一連の業務についてサポートしていただくための内容となっているところでございます。
  以上でございます。
議長(柿沼繁男君) 大平泰二議員の再質疑をお受けいたします。ご登壇願います。
          〔8番 大平泰二君登壇〕
8番(大平泰二君) すみません。再質疑になるかどうかあれなのですけれども、サポートする側とされる側という形で私お尋ねしたかと思うのですけれども、この辺についてちょっと答弁していただきたいと思います。
  以上です。
議長(柿沼繁男君) 答弁をお願いします。
  板橋参事兼総務課長。
          〔参事兼総務課長 板橋基之君登壇〕
参事兼総務課長(板橋基之君) 大変失礼いたしました。消防組合が業務委託をしてサポートを受ける側でございます。専門機関にサポートをしていただきながら計画を策定するということでございます。よろしくお願いいたします。
議長(柿沼繁男君) 以上で大平泰二議員の質疑を打ち切ります。
  次に、枝久保喜八郎議員の質疑をお受けいたします。ご登壇願います。
          〔7番 枝久保喜八郎君登壇〕
7番(枝久保喜八郎君) 7番、枝久保喜八郎でございます。2点につきましてお伺いをいたします。
  まず、組合費の2億9,750万円の起債でありますけれども、使用される方向は高機能指令室の再整備ということになっているわけです。ただし、これだけでは金額が足りないということもありますけれども、この起債についてルールというものがあるのだろうと思いますけれども、改めてこれをお伺いしたいと思います。
  それと、目的であります事業との差額等々がありますけれども、その辺の関わりについて、改めてお伺いをしたいと思います。
  次に、非常用救急車の存在理由についてでありますけれども、これ文字だけ見ると誤解されるところがあり、私はこれ良好な感触として受け取っております。ただし、そもそも救急車という存在は、緊急非常時のためにあるわけですから、別途その非常用救急車というものが存在していることが深くもうちょっと知りたいなと。実は県道3号さいたま栗橋線沿いに蓮田市の消防本部があります。そこを通りますと、消防車と並んで救急車が4台も並んでいるのですよ。随分あるのだなと感じるわけですけれども、果たして人員的に4台も一気に出動することがあるのだろうか。その場合、消防がもしも出動要請が出たらどうなるのだろうかといったようなことも、はたと疑問を持つわけであります。無駄なものであれば維持費もかかるし、その辺は一体どういうことなのかと、つい最近感じたわけであります。そうした観点も含めて教えていただければ、ご答弁いただければありがたいと思います。よろしくお願いをいたします。
議長(柿沼繁男君) 枝久保喜八郎議員の質疑に対する答弁を求めます。
  板橋参事兼総務課長。
          〔参事兼総務課長 板橋基之君登壇〕
参事兼総務課長(板橋基之君) 枝久保議員のご質疑のうち、組合債2億9,750万円の起債のルールでございますけれども、議案参考資料の2ページ、3の特別負担金事業の2番目に記載しております指令課所管の高機能消防指令センター改修事業4億1,329万3,000円の財源として起債するものでございます。当初は指令センターの改修事業ということもございまして、維持補修費等は地方債の対象となりませんことから、単年度負担金での執行等も考えておりましたけれども、構成市町におきまして地方債等の活用の要望を受け、埼玉県と協議をした結果、機能強化となれば防災対策事業債が対象であるとの回答を受けまして起債することとしたものでございます。この防災対策事業債は充当率が75%、つまり起債対象となる経費の75%まで借りることができるというものでございますが、事業費のうち住宅地図や無線機のバッテリーなどの消耗品的な経費を除外した3億9,671万8,000円を起債対象額とした75%、2億9,750万円を借り入れるものとしたものでございます。
  また、防災対策事業債は、元利償還金の30%が地方交付税交付金に算入されるという有利な起債でございます。借入れにつきましては、元金均等払い、据え置きなしとして5年で償還することを予定しております。
  以上でございます。
議長(柿沼繁男君) 続きまして、大塚参事兼救急課長。
          〔参事兼救急課長 大塚利昭君登壇〕
参事兼救急課長(大塚利昭君) 枝久保議員の質疑のうち、私からは非常用救急自動車の存在理由についてご答弁申し上げます。
  国が定める消防力の整備指針における救急自動車及び非常用救急自動車の配置基準によりますと、当消防組合に必要な救急自動車につきましては、救急自動車は13台、非常用救急自動車は3台とされているところです。しかし、当組合では、平成25年の発足当初から、これらを上回る18台の救急自動車と4台の非常用救急自動車を運用しているところです。非常用救急自動車の存在理由につきましては、整備指針にございますとおり、多数の傷病者が発生した場合、または稼働中の救急自動車が故障した場合等に使用するため配置しているものでございますが、これらの理由以外にも車検整備等に伴う代車運用のほか、大災害が発生した場合などに非番・週休者が参集して運用することも想定されるところです。来年度におきましては、このうちの2台につきまして、新たに資機材の整備、保守点検を行い、今後の救急需要の増加に伴う出動体制の強化を図ってまいります。
  以上でございます。
議長(柿沼繁男君) 枝久保喜八郎議員の再質疑をお受けいたします。ご登壇願います。
          〔7番 枝久保喜八郎君登壇〕
7番(枝久保喜八郎君) この75%ルールで起債した組合費だけでは、4億強の事業足りない。この差額について、私、先ほどお聞きしたかなと思うのですけれども、この差額について改めてお教えいただけますでしょうか。
  非常用救急車については、大変よく分かりました。この存在理由というものは、なければ大変困る事態が起こるのだなというふうに考えますと、大変ありがたい存在なのだなということを改めて認識した次第です。これについては再質問はございません。よろしくお願いいたします。
議長(柿沼繁男君) 枝久保喜八郎議員の再質疑に対する答弁を求めます。
  板橋参事兼総務課長。
          〔参事兼総務課長 板橋基之君登壇〕
参事兼総務課長(板橋基之君) すみません。答弁漏れとなりましたことをおわび申し上げます。枝久保議員の質疑のうち組合債以外の財源ということでご質問でございますが、高機能消防指令センター改修事業費4億1,329万3,000円のうち、組合債を起こす2億9,750万円以外の経費につきましては、平成26年3月27日に指令課におきまして各構成市町に説明をして、6市町間で締結いたしました高機能消防指令センター整備等に関する協定書に基づきまして、共通経費と同様の負担割合により組合構成市町からの特別負担金としてご負担いただくこととなっております。
  以上でございます。
議長(柿沼繁男君) 以上で枝久保喜八郎議員の質疑を打ち切ります。
  これをもって議案第3号の質疑を打ち切ります。
  次に、議案第4号から議案第8号については通告がございませんので、質疑を打ち切ります。
  これをもって上程されました管理者提出議案に対する質疑を終結いたします。
  ここで議案に対する討論通告取りまとめのため、暫時休憩いたします。

          休憩 午前10時41分

          再開 午前10時42分

議長(柿沼繁男君) 休憩を閉じて会議を再開いたします。





    ◎討論・採決
議長(柿沼繁男君) 日程第3、これより討論・採決に入ります。
  まず、議案第2号の討論に入ります。
  討論の通告がありませんので、直ちに採決に入ります。
  議案第2号 令和元年度埼玉東部消防組合一般会計補正予算(第2号)について、原案に賛成の方はご起立願います。
          〔起立全員〕
議長(柿沼繁男君) 起立全員であります。
  よって、本案は原案どおり可決いたしました。
  次に、議案第3号の討論に入ります。
  討論の通告がありませんので、直ちに採決に入ります。
  議案第3号 令和2年度埼玉東部消防組合一般会計予算について、原案に賛成の方はご起立願います。
          〔起立全員〕
議長(柿沼繁男君) 起立全員であります。
  よって、本案は原案どおり可決いたしました。
  次に、議案第4号の討論に入ります。
  討論の通告がありませんので、直ちに採決に入ります。
  議案第4号 埼玉東部消防組合会計年度任用職員の報酬等に関する条例について、原案に賛成の方はご起立願います。
          〔起立全員〕
議長(柿沼繁男君) 起立全員であります。
  よって、本案は原案どおり可決いたしました。
  次に、議案第5号の討論に入ります。
  討論の通告がありませんので、直ちに採決に入ります。
  議案第5号 地方公務員法及び地方自治法の一部を改正する法律の施行に伴う関係条例の整備に関する条例について、原案に賛成の方はご起立願います。
          〔起立全員〕
議長(柿沼繁男君) 起立全員であります。
  よって、本案は原案どおり可決いたしました。
  次に、議案第6号の討論に入ります。
  討論の通告がありませんので、直ちに採決に入ります。
  議案第6号 埼玉東部消防組合監査委員に関する条例の一部を改正する条例について、原案にご賛成の方はご起立願います。
          〔起立全員〕
議長(柿沼繁男君) 起立全員であります。
  よって、本案は原案どおり可決いたしました。
  次に、議案第7号の討論に入ります。
  ここで、地方自治法第117条の規定により、土渕保美議員の退席を求めます。
          〔12番 土渕保美君退室〕
議長(柿沼繁男君) 議案第7号については、人事案件につき討論を省略し、直ちに採決に入ります。
  議案第7号 埼玉東部消防組合監査委員の選任について、これに同意することに賛成の方はご起立願います。
          〔起立全員〕
議長(柿沼繁男君) 起立全員であります。
  よって、本案は同意することに決定いたしました。
  土渕保美議員の除斥を解きます。
          〔12番 土渕保美君入室〕
議長(柿沼繁男君) ただいま監査委員に選任されました土渕保美議員が議場におられますので、監査委員就任のご挨拶をお願いいたします。
          〔監査委員 土渕保美君登壇〕
監査委員(土渕保美君) 宮代町町議会議員、土渕保美でございます。ただいま辞令交付されましたことを皆様にご報告いたします。今後至らぬ点等々あると思いますが、職務を全うさせていただきますので、よろしくお願い申し上げます。
議長(柿沼繁男君) ありがとうございました。
  次に、議案第8号についても人事案件につき討論を省略し、直ちに採決に入ります。
  議案第8号 埼玉東部消防組合公平委員会委員の選任について、これに同意することに賛成の方はご起立願います。
          〔起立全員〕
議長(柿沼繁男君) 起立全員であります。
  よって、本案は同意することに決定いたしました。
  以上で討論・採決は全て終了いたしました。





    ◎消防行政に対する一般質問
議長(柿沼繁男君) 日程第4、消防行政に対する一般質問をお受けいたします。
  通告順に従い、順次質問を行います。
  なお、再度の質問の際は、挙手をお願いいたします。
  初めに、遠藤誠議員の質問をお受けいたします。ご登壇願います。
          〔10番 遠藤 誠君登壇〕
10番(遠藤 誠君) 通告に従い質問させていただきます。
  去る2月18日、白岡市議会の会派で組合のドローンを見させていただきました。当日は風が強く、残念ながら2メートルの高さまでしか飛べませんでした。私たち白岡市議会は、幸いなことに一昨年ドローンの訓練場を視察する機会があり、座学と操作を経験することができました。民間では、特に測量などについてドローンが積極的に使用されていると聞いております。また、形態から見ても、狭隘な空間の状況を把握するにはドローンがとても向いているというふうなことも聞いております。
  伺います。1点目は、昨年の台風ではどのようにこちらの組合のドローンが活用されたのか、伺います。また、今後の活用をどう考えているのか、伺います。さらに、構成市町の業務全般を見ていると、消防組合より業務の幅が広いために、これから多様多種なドローンの活用が見込まれるように感じます。まだ先のことになると思いますが、構成市町とのドローンの使用についての調整なども視野に入れるべきと考えるが、いかがでしょうか。
議長(柿沼繁男君) 遠藤誠議員の質問に対する答弁を求めます。
  岡野参事兼消防課長。
          〔参事兼消防課長 岡野秀明君登壇〕
参事兼消防課長(岡野秀明君) 遠藤議員の質問に対しましてご答弁を申し上げます。
  初めに、1点目の昨年の台風でのドローンの活用はあったかについてでございますが、結果から申し上げますと台風での活用はございませんでした。特に大きな被害をもたらしました台風19号では、当地方への最接近が深夜であったこと、夜が明けましても吹き返しの風が強かったことなどから、飛行の条件に適合しなかったものでございます。
  次に、2点目の今後の活用方法についてでございますが、埼玉東部消防組合消防無人航空機運用要領第6条において飛行範囲を規定しており、火災、水災、救助、火災調査などでございます。一方、国においても消防防災分野における無人航空機の主な用途といたしまして、建物火災等が発生した際に、火災の拡大状況の確認、部隊の展開状況の確認等に用いることとした火災対応、水難等の要救助者検索に用いる救助活動、車両事故等の救助活動に関する周囲状況の把握に用いる情報収集などと示されてございます。これらのことから、今後においても消防業務の遂行に必要な場合に飛行させることを考えているところでございます。
  次に、3点目の構成市町との調整についてでございますが、今やドローンの活躍の場は、空撮、インフラ点検、農薬散布、測量などをはじめ、配送実験なども行われているところでございます。一般行政の分野でも活用の方法を検討することにより有用に利用できることとは思いますが、ドローンの飛行に関しましては、航空法や小型無人飛行禁止法、道路交通法等によりドローンの飛行が規制されている空域があり、国土交通省の許可や承認が必要となります。また、消防署の敷地以外での空域でドローンを飛行させる場合には、土地の所有者や管理者の許諾を得る必要もございます。災害時においては、これらの規制が免除されますが、平時では多くの規制がございます。さらに、当消防組合では操縦に必要な研修や実地試験を行い、統括管理者である消防局長からドローンの操縦技術を認められた者でなければならないと規定されており、現状では久喜消防署にドローン1機、操縦士は8名のみであるため、災害への対応をまずは優先する必要がございます。構成市町の行政分野による活用との調整につきましては、現段階では具体的なご提案をいただいてはおりませんが、当消防組合といたしましては、まずは自らの災害対応への活用を最優先することを前提に、今後情報共有を図ってまいりたいと考えております。
  以上でございます。
議長(柿沼繁男君) 以上で遠藤誠議員の質問を打ち切ります。
  次に、山下秋夫議員の質問をお受けいたします。ご登壇願います。
          〔11番 山下秋夫君登壇〕
11番(山下秋夫君) 11番の山下秋夫でございます。それでは、質問させていただきます。
  宮代議会一般質問の中で、宮代消防署中島出張所廃止案の質問が出ました。台風の巨大化や近い将来、直下型の大地震が予想される。防災や減災対策の拠点となる出張所の存在は、地域にとって重大である。住民の命、身体及び財産を守る責務を全うするために、消防力の充実、強化を着実に図っていくことは必要であり、消防署中島出張所の統廃合計画案は、それらに反するものである。
  同時に、高齢化に伴い緊急出動・緊急搬送の充実を求める声が増大している。中島出張所は、25年前当時に宮代町須賀地区に宮代町消防本部がありましたが、東武線が町を二分していて、東側地域に1分1秒でも早く地域住民の命と財産を守るための分署か出張所が欲しいと、住民からの強い請願が出されました。住民運動が取り組まれた結果、中島出張所が設置されたものです。住民にとってはかけがえのないものでございます。その中島出張所を整理する案が出ています。私は、住民の合意のない廃止案には賛成できません。組合は、住民の声をよく聞き合意を得るべきです。地域住民によく説明をし、合意を得られない場合、中島出張所廃止案を撤回するべきです。いかがか、組合管理者はいかがか、お願いします。
議長(柿沼繁男君) 山下秋夫議員の質問に対する答弁を求めます。
  板橋参事兼総務課長。
          〔参事兼総務課長 板橋基之君登壇〕
参事兼総務課長(板橋基之君) 山下議員の一般質問につきましてご答弁申し上げます。
  まず、消防署所の合理化に係る地域住民への説明についてでございますけれども、合理化案の実施に当たっては、地域住民の方々のご理解を得ることが何よりも重要であります。中島出張所の再編に伴う地域住民への説明につきましては、宮代町におきまして全ての区長を対象とした説明会のほか、姫宮、古利根、須賀及び駅西口地区の会議におきましても説明を行い、個別に説明会の開催要望があった自治会に対しましても、それぞれ説明会を実施しております。
  また、町の広報誌も活用しながら中島出張所の再編について合意が得られるよう、丁寧に住民への説明や周知を実施しているところです。合理化案の実施に当たっては、地域住民や関係機関のご意見を伺いながら、引き続き地元市町とともに緊密に連携し、慎重かつ丁寧に進めてまいりたいと思います。
  以上です。
議長(柿沼繁男君) 山下秋夫議員の再質問をお受けいたします。ご登壇願います。
          〔11番 山下秋夫君登壇〕
11番(山下秋夫君) ただいま丁寧に地元に説明するということを言われました。しかし、そういう話が今出ていることだと思います。宮代町の議会での説明だと、中島出張所の管内出動が減り、管外の出動が増えているとの説明がありました。そして、管外と中島出張所合わせて1,103件、そのうち平成30年度では中島出張所の救急車は管内で343件出動したとの説明がされました。私は、管内の緊急利用件数が減っているとは考えていません。理由は、高齢化に伴い、むしろ増えていると思っております。出張所の管内出動回数が減っているのは、3人体制であることが問題であると感じていることです。消防の場合、パトロールに出動している場合は、管内の一番近い場所にいた場合は近くの管内消防署から来ますけれども、救急車の場合は、出動後は殺菌や点検などの業務があり、安全を優先させるということで、次の出動に整えて準備があります。1つとしては、3人体制では、それらに時間を取られ、要請があってもすぐはできないのではありませんか。また、管内とのことですが、管内とは一番近い消防署や分署、出張所の行動範囲ではありませんか。中島出張所は、宮代町以外の管外にも578件出動しています。立派に地域住民の命と財産を守るために活動しているのではないでしょうか。その中島出張所を廃止するという案に、賛成はできません。以前のように5人体制にして、体制を強化するべきと私は考えております。いかがか、お答えください。
  以上です。
議長(柿沼繁男君) 山下秋夫議員の再質問に対する答弁を求めます。
  上原消防局長。
          〔消防局長 上原 満君登壇〕
消防局長(上原 満君) 山下秋夫議員の再質問にお答え申し上げます。
  町の議会での質疑の中で救急車の出動のことと存じますが、中島出張所管内への出動の件数が減っているというご質疑があったというようなお話でございます。これは従来、新しい消防指令システムが開始されます平成27年2月以前は、いわゆる所轄方式ということで、管轄の区域にある救急車両が管轄区域内の災害に対して出動するということを原則にしておったということ。それが今は直近直行方式となってございますので、災害発生地点の一番近くにある車両、救急車両が出動するという格好になっておりますことから、平成25年に宮代消防署中島出張所の救急車が中島出張所の管内に出動した件数、それと平成30年に中島出張所の救急車が中島出張所管内に出動した件数を比べますと、後者のほうが数字が少なくなっているというお話だったかと思います。それは今のご質問にもございましたように、直近直行方式になってございますので、中島出張所の救急車両は、当然ほかの地域、中島出張所の管轄区域外から救急要請があった場合に、一番近くにいれば、そちらが出動するという格好になってございますので、必ずしもその管轄区域内でのデータを比較してもあまり意味がないという現状になってございます。ご指摘のように平成30年、中島出張所の救急車の出動件数は1,100件程度でございますが、このうち中島出張所管内に出動した件数は、先ほどご質問のあった数字でございます。それ以外につきましては、宮代消防署ないし杉戸消防署等の管内に出動しているという状況にあるということをご理解いただきたいと考えているところでございます。
  続きまして、3人体制を5人体制にすべきというご質問かと思います。かつて中島出張所が整備されたとき、広域化前のお話でございますが、5人体制であった時期があったということは伺っております。その当時も現在も救急と消防のいわゆる兼務隊ということで、消防車両と救急車をそれぞれ配置し、災害の発生の内容に応じて乗り替え運用していたという体制については変更がございません。現在3名の体制でございまして、3名で救急車と消防車を乗り替え運用しているという状況にございます。これを5名に増やしたらどうかということでございますが、救急車に乗る体制といたしましては、現在全ての消防署所で3人体制を築いておりまして、全体で54隊を運用しているという状況になってございます。消防車両につきましては、基本的には1台に4名乗車を基本としておりますが、配置の状況から3名しか配置できないという状況もございます。中島出張所につきましては、救急隊の配置を原則として、消防車両も配置した上で3名で乗り替え運用するという体制を組んでいるところでございます。救急隊の運用との関連から申し上げますと、これをまた人数を増やすということは非常に困難であろうかと考えているところでございます。
  また、他の出張所、分署等におきましても、それぞれ乗り替え運用を実施しているところでございますが、それぞれの運用状況等考えますと、現在に比べまして、さらに人員の増を中島出張所に行うことは困難であると考えているところでございます。ご理解いただきたいと存じます。
議長(柿沼繁男君) 山下秋夫議員の再々質問をお受けいたします。
          〔11番 山下秋夫君登壇〕
11番(山下秋夫君) これは以前適正化のことで言われたのですけれども、宮代町の議会の中で適正化と説明されたことはあるのですよ。消防に適正という考えが一つあるのかどうか。消防には、人の命、財産を守るという使命があると思います。命に適正という文字はないと思います。合理化による統廃合が進めば、高機能消防指令センターで一番近い、最も近い救急車両を回すとしていますが、地元住民にとって一番近いのは中島出張所でございます。また、救急車両がいつも中島出張所の周りにいるとは思えません。消防署員は、政府がつくった不十分な基準に照らしても、充足率が77.4%、5万人近く不足していることを言われています。これは消防庁の消防施設整備計画実施調査からも明らかとなっております。東京を中心とした首都圏では、安政江戸地震で1855年、関東大震災が1923年などの巨大地震でなく、震度5や6の地震が繰り返し発生している。大雨による水害も起きております。冠水による道路の寸断なども、住民にとっても心配です。命と財産を守る出張所がなくなれば、地域住民にとって安全の担保がなくなる。地域住民の安全に対する組合の考え、お答えください。私は、適正化を口実に、地域住民の請願によって設置された中島出張所をなくすことには反対です。お答えください。よろしくお願いいたします。
議長(柿沼繁男君) 山下秋夫議員の再々質問に対する答弁を求めます。
  大橋管理者。
          〔管理者 大橋良一君登壇〕
管理者(大橋良一君) 山下議員の再々質問に管理者としてお答えを申し上げます。
  いろいろご質問の中にありました。具体的な話といたしましては、管内という考え方、これは前にもこの席で管理者としてご答弁申し上げた記憶がございますけれども、地図上の行政界は、今でもこの地域にあっては、東部消防組合になっても行政界は完全にあるわけであります。ただし、消防行政にとっては実質的に行政界はないと、こういうふうな考え方に立っているわけであります。そのために、先ほど来一般会計でご質問いただきましたような高機能消防指令センターを整備して、それで局長も答弁いたしましたけれども、直近方式で近くにある消防車あるいは救急車、それが災害地点に常に行くと、相互に補い合いながらと。ですから、従前の行政区域の中で、この消防組合が発足する以前の考え方は、確かに隣町から行くということは応援という形で、どっちかというと応援する側としては地元のことがありますから、それは第二義的と、こういうことになっていたかと思います。しかし、現時点、この消防組合として発足したからには、そういう意味では近くにあるものが、何しろ第一義的にどこへでも災害現場に直行すると、こういう考え方に立っておりまして、私も中島出張所、現地を視察させていただきました。あの地域も確かに気持ちとしては分かるわけでありますけれども、道路も地下を通る、鉄道を横断する道路もできましたし、いろんな状況が環境が変わってきていると、そういう意味でお話にありました管内という考え方は、この消防組合にとってはこれから少しずつ、その考え方を見直していただければありがたいというふうに思っております。それが組合として、消防の組合として発足した、大きな点の一つであるということをまず申し上げさせていただきたいと思います。
  改めてこの消防署所の再編、合理化につきまして、管理者として答弁させていただきますけれども、この消防広域化の協議の際にも、今お話があった点については最大の課題でございました。そもそもこの消防組合を発足させるというのが、その辺のアンバランスといいますか、その辺をどうバランスよく効果的に消防力を発揮する形になるかと、こういうことでこの組合の協議がスタートしたわけであります。中島出張所を含めた消防署所の合理化案につきましては、これまでもその立場でご説明を申し上げてまいりましたけれども、当消防組合といたしまして広域化のメリットを生かすため、これについては実現をしなければならない大きな課題の一つでございます。署所の合理化を検討するに当たりましては、今後の消防需要、救急需要を踏まえながら、当組合を構成する市町において、さらなる少子高齢化の進展や人口減少が見込まれる中、将来の財政負担、これも考えなければならないわけであります。その点も踏まえながら、中長期的な財政運営に立った、持続可能でかつ適正な消防力を持つ組織への改革が必要であるというふうに考えております。いずれにいたしましても中島出張所の杉戸消防署への統合につきましては、地域の消防・救急体制の充実に寄与するものと考えておりますので、地元市町の事情も十分考慮しつつ、正副管理者の皆様とともに協議をしながら進めてまいりたいというふうに考えております。
  以上です。
議長(柿沼繁男君) 以上で山下議員の質問を打ち切ります。
  次に、大平泰二議員の質問をお受けいたします。ご登壇願います。
          〔8番 大平泰二君登壇〕
8番(大平泰二君) 8番、大平泰二です。議長の許可をいただきましたので、一般質問をさせていただきます。
  まず最初に、幸手市も西分署の廃止問題がいろいろ取り沙汰されているわけですけれども、この間、西分署の存続を求める請願署名が幸手市議会に、地域の皆さんから7,515名の署名をもって提出されました。このことについて管理者の見解をお伺いしたいわけですけれども、この請願署名につきましては、幸手市議会は願意は妥当として決議を行いました。さらに、3月15日の市議会の最終日に、この請願を採択した日、その日のうちに議会は議会としての決議をしたわけでありますけれども、その決議につきましては東部消防組合に届いているかと思いますけれども、このことについて管理者の方にお伺いしたいというふうに思います。
  2点目は、各署所の地区の定め方についてお伺いいたします。今の答弁の中でも行政区の境はないという答弁をされたかと思うのですけれども、今回のこの適正化計画につきましては、行政区の境を根拠として合理化案を逆につくってきているわけですね。その点の考え方も含めて、適正化、報告書による18署所の地区内の定め方を示していただきたいというふうに考えております。
  第3点目は、消防防災科学センター作成の消防力適正配置調査報告書、この随契、契約時の特記仕様書の内容についてお伺いしたいというふうに思います。管内にちょっとこだわるわけではないのですけれども、各署所の地区及び管内は、特記仕様書にこの際、記載されていたかどうか、この点についてもお伺いしたいというふうに思います。
  4点目は、消防力適正配置調査報告書の内容についてお伺いしたいというふうに思います。これは、今まで皆さんのお手元にも配られているかと思うのですけれども、こういう報告書が出されています。この報告書の中で何点かお伺いしたいのですけれども、表の6―1―1、ページで95ページでありますけれども、平均走行時間の算出根拠、この算出根拠を出した署所の地区内の限界地点、または東武線の踏切遮断によるロス時間はどのように算出されているか。これは質問書を出したときにいろいろお聞きした点もあるわけですけれども、東武鉄道の遮断時間については、この報告書の調査の中には含まれていないという答弁でありました。局長にもお伺いしたいのですけれども、覚えていらっしゃればですけれども、2018年9月28日の幸手市の議員全員協議会に出席された際、この東武鉄道の踏切遮断による時間ロスを入れているという局長は報告をしているわけですけれども、この辺の違いについてもお伺いしたいというふうに思います。
  次に、表の6―1―3、皆さんお手元になくて悪いのですけれども、6―1―3、98ページですけれども、整理署所別の影響メッシュ数の比較の算出根拠、どの範囲でこの算出をしたのか。これは非常に分かりづらい内容になっておりますけれども、調査の結果が数字で出てきているわけですけれども、その算出根拠をお示ししていただきたいというふうに思います。
  次に、表の6―1―4、101ページです。平均走行時間遅延の算出根拠。遅延というわけですけれども、この範囲はどこまでのことを示しているのかについてもお伺いしたいというふうに思います。
  次に、表の6―2―1、104ページですけれども、評価指標点の算出根拠についてお伺いいたします。
  以上です。
議長(柿沼繁男君) 大平泰二議員の質問に対する答弁を求めます。
  大橋管理者。
          〔管理者 大橋良一君登壇〕
管理者(大橋良一君) 大平議員のご質問にお答えを申し上げます。
  お話にありました幸手市議会からの請願につきましては、昨日、3月25日付で当消防組合に届けられたということで、私も拝見させていただきました。この内容を見ますと、関係地域の住民の皆様方が、ただ、近くにある消防署が、消防署西分署が急に廃止されるということで、そういう話になれば不安な気持ちになるということは十分理解できるところでございます。私は管理者という以前に、この構成市の加須市の市長として、この適正化計画の中で分署を1つ加須市内でも廃止したらどうかと、こういう案がございました。私も地域住民の方に様々な機会でいろんな説明しながら、当初は相当強い反対もございました。しかし、丁寧に理解をいただくように、私を筆頭に関係職員が説明を申し上げて何とかご理解いただいたと、最近はそういう状況でございました。そのときも地域の皆さん方の気持ちというのは、十分理解したところであります。私、加須市長としても、管理者としても、それだけ多くの市民の皆さん方に消防が頼られていると、そういうことはしっかりと受け止めなければならないというふうに考えております。
  ただ一方で、これは行政的な問題としては、消防組合としては管内における消防力、あるいは災害対応力について、構成市町の財政状況も十分踏まえながら、今後も安定的に維持、継続していくことが求められております。それぞれの市町においては、当然でありますけれども、行政分野というのは限りがございません。全ての分野で対応していかなくてはならない。その中で確かにこの消防、あるいは災害対応というのは、これは第一優先だというふうに思いますけれども、それは市町の中で首長さんをトップとして、どの部分をどういう分野に限られた財源を投資していくか、これはやっぱり市町のそれぞれの状況がございます。そういう点をこの組合という構成する市、この市町のそれぞれの事情をトータルとして考えて、組合というのを考えていく必要があると私は思っております。そういう意味で、繰り返しでありますけれども、構成市町の財政状況を十分踏まえながら、継続的に安定して、この地域の消防力を維持していくと、その使命がこの東部消防組合であろうというふうに考えております。
  消防署所の合理化という長期的な課題を解決する方法として、お話にありましたように平成28年度に消防力適正化計画を策定いたしましたが、策定に当たりましては専門的な第三者機関に業務を委託した案を基にいたしまして、正副管理者の皆様方、正副管理者会議と称しておりますけれども、その場での協議をはじめ、皆様方、組合議会の皆様方にもご審議をいただき、今日に至っているというふうに認識をしております。今後消防署所の合理化を進めるに当たりましては、幸手市からいただきました請願の趣旨も十分念頭に置きながら、改めて正副管理者会議におきまして、この件について対応してまいりたいというふうに考えております。
  管理者としては以上でございます。
議長(柿沼繁男君) 続きまして、板橋参事兼総務課長。
          〔参事兼総務課長 板橋基之君登壇〕
参事兼総務課長(板橋基之君) 大平議員の一般質問に対し、私からは2点目以降についてご答弁申し上げます。
  まず、2点目の各署所の地区の定め方についてでございますが、こちらにつきましては、統計手法の一つとして用いられております地域メッシュという方法により算定されておりまして、管内320.54平方キロメートルを経度と緯度により、ほぼ同じ大きさの区画に区分しております。これにより構成する市町の行政区域境や地形等の影響を受けることなく、メッシュ相互間の事象を計量的に比較を行っているものでございます。
  一方、現在の消防署所の配置につきましては、それぞれ広域化前の各市町を単位に整備されているものでございますので、調査報告書の一部においては、それぞれの市町単位で整理をさせていただいたものでございます。また、加須市と久喜市におきましては、平成22年の市町村合併前に各署所が整備されておりましたことから、旧市町単位で整理をしております。
  続いて、消防防災科学センター作成のこの適正配置調査の特記仕様の関係でございますけれども、こちらについては、この業務につきましては、平成29年6月19日に一般財団法人消防防災科学センターと業務委託契約を締結したものでございまして、契約に際しましては、議員ご質問の特記仕様書は定めておりません。
  参考までに、本業務委託仕様書の主な内容でございますが、業務の趣旨、目的、納入場所、履行期間といった一般的な事項のほかに、業務内容といたしましては、本業務の目的を達成するために必要なデータの作成、そして人口や世帯数、各消防署所の人員・車両数に加え、消防・救急・救助活動の状況などの当消防組合の現状の整理、消防力の整備指針や同規模消防本部データを参考にした消防力の目標数や現状の署所数から到達可能なエリアの時間区分ごとの整理といった消防力の分析を行うとともに、これらの分析等を踏まえ、消防署所の最適配置案を提案していただくことといたしました。こちらにつきましては、平成30年3月29日に成果品として仕様書にのっとり適正に納品されたということで確認をしてございます。
  続きまして、消防力適正配置調査報告書の個々の内容について、各表についてご答弁申し上げます。
  まず、ご質問の6―1―1表、平均走行時間の算出根拠でございますが、原則として消防車両が緊急走行している道路を主要道路として整理をいたしまして、実際に車両を運転する職員が道路幅員等を参考に、それぞれの経験を踏まえ、一般道については時速20キロ、30キロ、40キロメートルパーアワーの3区分、そして高速道路については時速80キロメートルパーアワーで走行した場合と仮定をいたしまして、仮に表中左側の各署所を整理した場合において、各地域に到着するまでの平均時間を整理したものでございます。こちらにつきましては、先ほど踏切等のお話もございますけれども、この調査の中で最先着隊や後着隊の到着時間について、地図や表などにより表記をしておりますけれども、消防車が出動した295事例について、各署所から各出火場所に対応するメッシュまでの計算上の走行時間につきまして、走行所要時間計算ソフトを用いて、これは積算したものでございます。しかし、ご指摘のように河川、踏切など、地域実情を考慮する必要がございます関係で、実際に火災調査報告書にある出動から現場到着までの時間を全て調査をいたしまして計算データと比較いたしましたところ、ほぼ一致したデータとなっているという検証をしております。このように踏切云々という勘案をしていないというわけではないということが、局長の答弁の意図でございます。
  それと、議員ご指摘のとおり、踏切による影響についての住民の皆様のご心配につきましては、幸手市さんだけでなく他の地域も同じでございます。消防組合を一つの市として、先ほども管理者からございましたとおり、一つの市として見ていただければ、現在の当消防組合におきましては、災害発生地点に応じて踏切の影響を受けない、久喜の例えば東分署や鷲宮分署からの出動体制が整備をされているところでございます。今後も広域化のメリットを生かしまして、さらなる消防力の強化に努めてまいりたいと考えておりますので、ご理解を賜りますようお願い申し上げます。
  続きまして、6―1―3の整理署所別影響メッシュ数比較の算出根拠でございますけれども、こちらにつきましては、仮に署所を整理した場合に影響を受けるメッシュ数について、発生が見込まれる遅延時間ごとに整理したものでございまして、影響する広さを示す目安とするものでございます。例えば西分署の総メッシュ数は438メッシュで、仮に西分署を幸手消防署へ統合整理した場合、1分から2分遅延すると算定できるエリアが210メッシュ、ゼロ分から1分遅延すると算定されたエリアが115メッシュということになっているという表記でございます。
  次に、表6―1―4、整理署所別影響消防需要指標値の比較における平均走行時間の遅延の算出根拠についてでございますが、先ほどの6―1―3、整理署所別影響メッシュ数比較では、影響を受けるメッシュ数を整理させていただきまして、ここでは火災や救急といった消防需要の量について発生が見込まれる遅延時間ごとに整理をしたものでございます。この需要量につきましては、過去の火災、救急発生件数と世帯数の分布を基に地域における消防需要を客観的に指標化したもので、配置署所を検討するときに用いる需要指標の考え方の一つになるものでございます。
  最後に、表6―2―1、評価指標点の算出根拠でございますが、これまでご説明いたしました平均走行時間の遅延、メッシュ数、消防需要指標値につきまして総合的に整理したものでございます。これらの3つの指標につきまして、署所ごとに整理をし、各値が小さいほど整理した場合の影響は少ないと見ることができるといったものでございます。
  以上でございます。
議長(柿沼繁男君) 大平泰二議員の再質問をお受けいたします。ご登壇願います。
          〔8番 大平泰二君登壇〕
8番(大平泰二君) 答弁ありがとうございました。
  幸手市の西分署、地域的な問題も立地条件もあるわけですけれども、今回この適正化計画の中に実測された数字と、実際は図面上の乗った距離と走行時間との差はなかったということでありますけれども、実測されたときには実際に踏切に停止して、それでそのロス分を加算したのかどうなのか。それがなければ、素通りしていって、実際上の図面上の問題と素通りした問題の差というのは実際はなくなるわけ。停車しない限り、その誤差は出てこないわけです。ですから、その辺のことについてもちょっと確認させていただきたいというふうに思います。
  なぜかといいますと、久喜新道と東武線が交差する踏切りで、実際に私も測ってみました。何分間踏切が遮断しているのか。そうしますと、大体久喜新道と幸手駅との関係については、距離がほとんどないために、下りの線が幸手駅に入る前に踏切が閉まり始めます。幸手駅に停車して踏切が通過して開くという関係から、大体2分ぐらいは遮断しています。さらに、上りの線がそれに加わりますと3分間。だから、2分から3分間停止したままになるわけですね。これを例えば今回の平均走行時間との関係で、距離に関係しますと、大体時間的には、距離的には、時速40キロで走って、例えば2分間停止してしまうと1.33キロメートルの誤差が出ます。3分間停止しますと2キロメートルの誤差が出る。これは消防関係の距離にとってみれば重大な距離なわけですね。これがこの適正化計画の中に反映されていないということは、極めて私、重要な問題だと思うのですよ。全く地域の実情を無視してこの適正計画をつくって、全く無視したとは言いませんけれども、適正に計画の中に組まれていなくて、この合理化が出されたということについては、私はいかがなものかというふうに思いますし、どうしてもこの辺を加算して見ておく必要性があるのではないかというふうに思うのですね。それはなぜかというと、数字にこだわって悪いのですけれども、この適正化計画の数字なのですよ、全てが。だから、数字のロスというか誤差というのは、重大な問題がここで出てくるわけですね。その辺について再度どのような考え方でいらっしゃるのか、お伺いしたいというふうに思います。
  それから、適正化計画の中で議会に示していただいた内容と、後から私がいただいた内容の中で、本署と分署の範囲を示した円があるわけですね。それは例えば円の径が本署のほうは2.5キロメートルと、分署は2キロメートルということで、面積的にすれば大体1.5倍ぐらいの差が出てくるわけです。その問題が、例えばメッシュ数の問題とか、走行時間の守備範囲の問題とか、その辺の問題についても当然影響してくるかと思うわけですけれども、この距離の範囲というのは、当初我々が頂いた図面には示されていなかったのですね。今度2回目に頂いた図面にはその問題が、距離の範囲というか、その辺が図示されていたわけですけれども、同じ資料ナンバーが入っているので何でそういう誤差が出るのか、違いが出るのか、この辺についてもお伺いしたいというふうに思います。
  それから、管理者の方にお伺いしたいのですけれども、7,515名の署名が出されて議会が議決したと。幸手市議会は議会として存続を求める決議を行ったということですので、はっきり言いますと結論はもう私は出てしまっているのかなというふうに思うのですね。ですから、これから話し合うという問題の中で、例えば今までの廃止だけの話だと、前に私は進まないのではないか。今度のこの適正化計画が、私一番問題だと思ったのは、廃止が全部前提なのですよね、廃止が。廃止を全面に出して、それを前提にして話を進めると、私はまとまらない点も多いのではないかと思う。やっぱり適正化計画と言っている以上、この管内のそれぞれの消防署の配置がどこに置いたら一番いいのかと。これがやっぱり前提となっていくべきではないかと思うのですね。その上でここの分署とここの分署は統合すると、廃止ではないという案を持ってくるのであれば、また別の意味での進展はあるかというふうに思うのですけれども、今の案については廃止だけが前提になっていますので、なかなか話を進めるには無理があるのかなというふうに感じているわけです。その辺についても管理者の方からお伺いしたいというように思います。
  以上です。
議長(柿沼繁男君) 大平泰二議員の再質問に対する答弁を求めます。
  上原消防局長。
          〔消防局長 上原 満君登壇〕
消防局長(上原 満君) 大平議員の再質問につきましてご答弁申し上げます。
  1点目の踏切のお話でございます。実際に踏切が閉じている時間そのものを考慮すべきだというご指摘かと思いますが、先ほど総務課長から答弁申し上げましたとおり、消防車両が走行した実際の時間と計算上のものを比較して、おおむね変わりはないということを確認したものでございます。一日24時間のうちどのくらいの時間、踏切が閉じていて、そこに消防車両が当たる確率がどのようなものかといったところまで含めて算定しているものではございませんし、そうした仮定は非常に困難なものであるというふうに考えているところでございます。
  2点目の資料の円の径ということでございますが、2.5キロないし2キロという円につきましては、これはそもそもの調査、適正配置調査のほうにはそうした円はございませんで、当然そのメッシュ、距離等との調整という関係はございません。あくまでも署所間の距離感を示すための参考として、正副管理者会議の資料、市議会等に説明をする資料に付したものでございまして、それ以外の調査報告書の中身に直接リンクしたものではございませんし、それ以外の特に特段の意図があったものではないということをご理解いただきたいというところでございます。
  それと、もう一点、署所の今回西分署の廃止が前提ではないかというようなお話のご質問の中で、調査報告書との関連でございますけれども、適正配置調査報告書では、現在の署所、18署所ありますけれども、これを14署所にした場合にどこに配置をしたら一番適切かという調査も実施してございまして、先ほど来ご質問されております資料のほうには、うろ覚えで申し訳ありませんが、資料1―2に黄色い点で理想的な署所の配置場所もたしか表示してあったというように記憶をしてございます。廃止が前提というお話でございますが、基本的には西分署につきましては幸手消防署に統合すると、救急隊につきましては18救急隊体制を維持するものでございますので、現在の西分署の救急隊は幸手署のほうに統合するという内容でございますので、そこら辺の点につきましてはご理解をいただきたいと存じます。
議長(柿沼繁男君) 続きまして、大橋管理者。
          〔管理者 大橋良一君登壇〕
管理者(大橋良一君) 大平議員の再質問にお答えを申し上げます。
  確かに今回の適正化の資料については、私の手元にありますけれども、中島出張所については統合というような表示になっておりますけれども、それ以下、私の地元である加須南分署、それからご議論いただいている幸手西分署、さらに白岡の篠津分署、いずれも表題は廃止と、こういう表現が用いられております。そういう意味では、この資料に基づくとそういうふうに受け止められてしまうということはどうかと思います。局長が答弁いたしましたとおり、本来なら一回全部白紙にして、もう一回全部東部消防組合の区域の中で適正に署所を配置するとどういうことになるか。それができればいいのですけれども、やっぱりそうなると膨大な費用がかかってしまうと。そういうこともございまして、できるだけ現存する署所を活用しながら、その中で適正な配置どうあるべきかと、こういうことで、趣旨としてはそういう計画の趣旨であるということでご理解いただければというふうに考えております。
  そして、具体的な幸手市からいただいた決議を改めて読ませていただきますと、1つは災害のいろんな大地震とか、そういうのが異常気象で高まっていると。もう一つは、高齢化で救急事案が当面増加傾向にあると。そういう意味でこの最終的な決議の文面といたしましては、住民の生命と身体の安全・安心を守る施設として幸手消防西分署の存続を求めると、こういう表現になっているわけであります。この点については、当然先ほどご答弁申し上げましたけれども、私としても管理者として真摯にこれを受け止める必要があるだろうというふうに考えております。
  そして、先日2月10日開催の正副管理者会議におきまして、副管理者である地元の木村幸手市長さんから、いわゆるエビデンスをしっかり把握している事務局が、幸手西分署の単なる廃止案ではない合理化案のたたき台を作成し示していただくのがベターである。そのたたき台に対して、どのように議論をしていくかだと思うと、こういうご発言がございました。管理者といたしましては、この発言を受け、早速事務方に現在の署所合理化案の現状、災害発生状況なども勘案して、今後の正副管理者会議における議論の進捗を図るための諸資料作成に向けて、準備を進めるよう指示をしたところでございます。消防組合の今後の発展、市民の安心・安全の確保、これをどうバランスを取っていくかと、そういうためにも消防署所の合理化、適正化については、ぜひとも進めさせていただきたいというふうに考えているところでございます。ただ、繰り返すようですけれども、当初のこの計画どおり、全てこれは結論だということではなくて、やっぱり改めてそれぞれの状況に応じて様々なケースを考え議論していくことが重要であると考えているところでございます。今後も引き続き正副管理者会議、そして当組合議会を通しまして進めてまいりたいというふうに考えておりますので、ご理解を賜りたいと存じます。
  以上です。
議長(柿沼繁男君) 大平泰二議員の再々質問をお受けいたします。
          〔8番 大平泰二君登壇〕
8番(大平泰二君) 再々質問であります。質問といいますか、要望みたいな形になるかもしれませんけれども、この消防署、西分署ができた経過というのがあるわけです。当時幸手の西側で火災が実際に起きたときに、救急車両、消防車が踏切が遮断したために到着が非常に遅れたという事例が何例か発生した経過があります。その問題を重視して地域の人たちが、消防署の西分署をぜひとも西側に造っていただきたいという署名が始まりまして、その住民運動を基に西分署が発足した経緯があるわけですね。それを見てみたときに、今回の適正化計画の調査で、ちょっとこだわって申し訳ないのですけれども、踏切の遮断時間が非常に大きな問題になったのです。ですから、実際にこういう調査するときには、当時の歴史も振り返っていただきたいのですけれども、この踏切の遮断時間、特に上下線が重なったときの時間が、実際地域の消防にどう影響するのかということは、こういうコンサルに依頼していろんな資料を作るわけですから、いろんなデータを細かく出していかない限り正確な実情に合ったものはできないわけですね。ですから、私はその点、やはり再度この辺については調査し直す必要性があるのではないかというふうに考えております。その点、もう一度答弁していただきたいというふうに思います。
  それから、各18署所の地域というか管内についてのことを私は質問したわけですけれども、その辺についてもまだ答弁いただいていなかったと思うのですが、その辺についてもよろしくお願いいたします。
  以上です。
議長(柿沼繁男君) 大平泰二議員の再々質問に対する答弁を求めます。
  上原消防局長。
          〔消防局長 上原 満君登壇〕
消防局長(上原 満君) 大平泰二議員の再々質問にお答え申し上げます。
  最初に、西分署がかつてできたときの経過のお話を伺いました。地元の方の署名運動、そうした様々な実績等があってできたという経過につきましては、私どもも真摯に受け止める必要があると考えているところでございます。ただ現状、先ほど来ご答弁申し上げておりますように、埼玉東部消防組合といたしましては、現在の例えば幸手市の西側区域での災害出動に関しましては、久喜署の東分署ないし鷲宮分署等からの対応が十分にできているというように考えているところでございます。踏切の時間、上下線重なったときのデータ等も含めた再調査につきましては、現状困難であると考えているところでございます。
  また、西分署の配置、18署所、14署所の関係ということでございますが、現在の18署所体制が、これは平成26年の消防力適正化調査の際に出た結果でございますが、消防力の基準である14署所としても大きな消防力の低下はないという調査報告に基づきまして、29年の調査におきまして、ではどこを整理するのが適正かという意味におきまして29年度の調査を実施したものでございまして、それぞれの18署所一つ一つにつきまして、先ほど来ご説明申し上げておりますような3つの観点から、廃止した場合の影響度の少ないところから署所合理化案の俎上にのせるという整理をしているところでございます。ご理解をいただくようお願い申し上げます。
議長(柿沼繁男君) 以上で大平泰二議員の質問を打ち切ります。
  次に、枝久保喜八郎議員の質問をお受けいたします。ご登壇願います。
          〔7番 枝久保喜八郎君登壇〕
7番(枝久保喜八郎君) 7番、枝久保喜八郎でございます。一般質問、通告に従いまして質問をさせていただきます。
  幸手西分署の点検・改修の件でございます。まずは、訓練塔でありますけれども、訓練塔というのは、当然職員さんの技術向上等々で貴重かつ重要な施設だと考えられるわけでありますけれども、西分署における訓練塔の使用の予定といいますか、現状ですね、これをお伺いしたいと思います。また、18署所の中には訓練塔が各署存在しているのだろうと思いますけれども、その状況及び使用の現況についてもお伺いしたいと思います。
  西分署の改修工事計画でありますけれども、過去にもやられてきているだろうとは思いますけれども、今後この改修工事計画があるのか、ないのか。
  それから、3点目は、西分署周辺、本当に近いところでありますけれども、例えば幸手市のコミュニティセンターなどではかなり大きな、大きなというとあれですけれども、地盤沈下がもうはっきりと確認できます。西分署においては、私が行ったところ、若干応急処置的なところもあったようにも思うのでありますけれども、全西分署の地域を回ったわけではありませんが、この辺の地盤沈下についてはいかがになっておりますでしょうか。また、あるとすれば車両の出動に支障はないのかどうか、この辺についてもお伺いをしたいと思います。
  以上です。
議長(柿沼繁男君) 枝久保喜八郎議員の質問に対する答弁を求めます。
  板橋参事兼総務課長。
          〔参事兼総務課長 板橋基之君登壇〕
参事兼総務課長(板橋基之君) 枝久保議員の一般質問についてご答弁申し上げます。
  まず、1点目の訓練塔の使用予定、他の訓練塔の存在及びその使用状況でございますけれども、訓練塔の主な用途は高所からの救出訓練などでございまして、久喜消防署及び加須消防署にある訓練塔で救助訓練をしているため、西分署の訓練塔につきましては使用していない状況でございます。使用していない理由といたしましては、このほかに杉戸消防署、宮代消防署と篠津分署にも訓練塔がございますが、附帯されている金属製はしご、丸環等の各種の金物、安全ネットやワイヤーなどの保守点検を実施していないためでございます。実施をする場合は、1施設当たり15万円から20万円の経費を要し、点検で修繕箇所が生じた場合は別途修繕費がかかること、安全ネットの交換も1カ所当たり100万円を超える額となる可能性があります。さらに、久喜消防署と加須消防署の訓練塔につきましては、救助技術指導会の基準に適合しておりますことから、先ほど申し上げた維持経費等も相まって救助訓練では使用していないものでございます。
  次に、2点目の西分署の改修工事計画についてございますけれども、平成26年4月に総務大臣から発出されました公共施設等総合管理計画の策定通知や、その後この計画に基づきまして施設ごとのインフラ整備計画に当たる個別施設計画を令和2年度中に策定することとされております。そのため平成30年度と令和元年度におきまして、西分署を含む各署所の庁舎及び附帯施設の現況把握をするため事前調査委託を行いました。今後は、消防組合が別に利用契約を締結しております一般財団法人建築保全センターが提供いたします保全マネジメントシステムを活用いたしまして、大規模改修の時期や経費をシミュレーションし、各構成市町と綿密な協議をしながら個別施設計画の策定を予定しております。
  次に、3点目の分署敷地の地盤沈下の状況と車両の運行に支障がないかとのご質問でございますけれども、周辺の地盤状況と同様、西分署の敷地も地盤沈下をしております。目測ではございますけれども、庁舎西側の一部が15センチ、事務室前の一部と訓練塔南側の一部が10センチ、訓練塔の東側は12センチの沈下が生じているということでございます。また、車庫前も地盤沈下が認められますけれども、これらの地盤箇所につきましては、枝久保議員が見ていただいたとおり、アスファルトの補修材を購入いたしまして職員が修繕をしておりますから、車両の運行には何ら問題がないところでございます。
  以上です。
議長(柿沼繁男君) 枝久保喜八郎議員の再質問をお受けいたします。ご登壇願います。
          〔7番 枝久保喜八郎君登壇〕
7番(枝久保喜八郎君) ご答弁ありがとうございました。
  それでは、再質問をさせていただきます。今の板橋参事のご答弁を伺っておりますと、そうでなければいいのですけれども、使用に供していない訓練塔は今後不用になると、無用だということにつながるのでしょうか。その辺をご答弁いただければと思います。
  それから、西分署の改修工事計画については、今後のこと分かりました。大変それはよろしいことかなと思っております。
  さて、今まで合併協定をして、26年からですか、6年間にわたって西分署にかかった改修工事の改修費というのは一体どのくらいになっているのか、お分かりになったら教えていただけますでしょうか。地盤沈下については、さほど支障がないということでありますけれども、今後の西分署の運用、活動については、支障がないように常に留意していただいて、この点を対処していただければありがたいかなと、これは要望にとどめておきたいと思います。
  以上です。よろしくお願いいたします。
議長(柿沼繁男君) 枝久保喜八郎議員の再質問に対する答弁を求めます。
  板橋参事兼総務課長。
          〔参事兼総務課長 板橋基之君登壇〕
参事兼総務課長(板橋基之君) 枝久保議員の再質問につきましてご答弁申し上げます。
  まず、訓練塔を使用していないということで、西分署の訓練塔は不用であるかというご質問でございますけれども、高所からの救出訓練、あるいは建物間にロープを張って渡る訓練などの高所のいわゆる救助訓練につきましては利用することができないだけでございまして、3階建て以下の建物想定、建物火災想定等で、消防車に積載してある3連はしごを使用して地上から行う救出・救護訓練や火災の消火訓練などには、訓練塔は有用に活用できると考えております。
  次に、消防広域化以降、西分署に係る改修経費でございますけれども、西分署に係る修繕件数は18件、総額にして193万2,352円で、このほか工事が9件で748万4,582円、合計で約1,000万円弱となっております。この経費につきましては、職員が修繕部材を購入して修理した経費は含まれておりません。例えば先ほど申し上げましたアスファルトの部分修繕だとかドアクローザーの交換などは、業者へ修理を依頼するのではなく、材料を購入して職員が補修や交換をしております。さらに、平成26年度の高機能消防指令センター設置の際、指令系統の非常用発電機を設置した経費もこちらの金額には含んでおりません。また、18署所中西分署のみが庁舎用の非常用発電機が整備されていなかったことから、平成27年度に庁舎用の照明用の非常用発電機を設置するといった設備投資など、適宜整備充実に努めているところでございます。
  以上でございます。
議長(柿沼繁男君) 以上で枝久保喜八郎議員の質問を打ち切ります。
  これをもって消防行政に対する一般質問を終結いたします。





    ◎閉会中の継続審査
議長(柿沼繁男君) 日程第5、閉会中の継続審査につきましてお諮りいたします。
  次回会議の日程等については、議会運営委員会委員長から閉会中の継続審査としたい旨、申出がありましたので、閉会中の継続審査として議会運営委員会に付託したいと思いますが、これにご異議ございませんか。
          〔「異議なし」と言う人あり〕
議長(柿沼繁男君) 異議なしと認めます。
  よって、そのように決定いたしました。
  以上で本定例会の日程は全て終了いたしました。





    ◎議長挨拶
議長(柿沼繁男君) 議員の皆様には、全議案に対しまして慎重なご審議を賜り、厚く御礼を申し上げます。誠にありがとうございました。





    ◎管理者挨拶
議長(柿沼繁男君) 管理者のご挨拶をお願いいたします。
  大橋管理者。
          〔管理者 大橋良一君登壇〕
管理者(大橋良一君) 埼玉東部消防組合議会第2回定例会にご提案申し上げました議案第2号から議案第8号につきまして、慎重ご審議の上、ご議決を賜り、誠にありがとうございました。そしてまた、今後の当組合の運営に係る課題につきましても種々ご審議をいただきました。これらを参考に正副管理者の皆様方と十分協議しながら、適切な運営に努めてまいりたいと存じております。本日は誠にありがとうございました。





    ◎閉会の宣告
議長(柿沼繁男君) これをもちまして令和2年埼玉東部消防組合議会第2回定例会を閉議・閉会といたします。
          閉会 午後 零時08分