〇 招  集  告  示

埼玉東部消防組合告示第2号

 令和5年埼玉東部消防組合議会第2回定例会を下記により招集する。

  令和5年3月10日


                            埼玉東部消防組合   
                            管理者 梅 田 修 一


                       記

 1 期  日  令和5年3月17日

 2 場  所  埼玉東部消防組合議場


          〇 応 招 ・ 不 応 招 議 員

応招議員(14名)
     1番   大  内  清  心  君      2番   佐  伯  由  恵  君
     3番   松  本  正  行  君      4番   岡  崎  克  巳  君
     5番   春  山  千  明  君      6番   上  條  哲  弘  君
     7番   枝 久 保  喜 八 郎  君      8番   大  平  泰  二  君
     9番   石  渡  征  浩  君     10番   黒  須  大 一 郎  君
    11番   山  下  秋  夫  君     12番   土  渕  保  美  君
    13番   平  川  忠  良  君     14番   M  田  章  一  君

不応招議員(なし)


        令和5年埼玉東部消防組合議会第2回定例会 第1日

令和5年3月17日(金曜日)
 議事日程 (第1号)

 1 開  会
 2 開  議
 3 会議録署名議員の指名
 4 会期の決定
 5 諸般の報告
 6 管理者提出議案(議案第5号〜議案第11号)の上程
 7 管理者提出議案の提案理由の説明
 8 議員提出議案(議員提出第1号)の上程
 9 議員提出議案の提案理由の説明
10 先議議案に対する質疑
11 先議議案に対する討論・採決
12 次会の日程報告
13 散  会

午後 3時30分開会
 出席議員(13名)
     2番   佐  伯  由  恵  君      3番   松  本  正  行  君
     4番   岡  崎  克  巳  君      5番   春  山  千  明  君
     6番   上  條  哲  弘  君      7番   枝 久 保  喜 八 郎  君
     8番   大  平  泰  二  君      9番   石  渡  征  浩  君
    10番   黒  須  大 一 郎  君     11番   山  下  秋  夫  君
    12番   土  渕  保  美  君     13番   平  川  忠  良  君
    14番   M  田  章  一  君

 欠席議員(1名)
     1番   大  内  清  心  君

 地方自治法第121条の規定により出席した者
     管 理 者   梅  田  修  一  君

 管理者事務部局職員
     消防局長   福  田  哲  也  君

     会  計   土  堂  和  弘  君
     管 理 者

     次  長   大  塚  利  昭  君

     次 長 兼   香  取  広  幸  君
     久  喜
     消防署長

     参 事 兼   安  藤  昭  男  君
     総務課長

     参 事 兼   柿  沼  伸  幸  君
     消防課長

     救急課長   鈴  木  慎  治  君
     予防課長   田  中  雅  人  君

     参 事 兼   渡  辺  利  明  君
     指令課長

 議会担当職員
     書 記 長   小  原  邦  彦
     書  記   森  田     望






    ◎開会の宣告                             (午後 3時27分)
議長(松本正行君) ただいまの出席議員は13名であります。定足数に達しておりますので、これより令和5年埼玉東部消防組合議会第2回定例会を開会いたします。
  なお、議席番号1番、大内清心議員から欠席の届出がありましたので、ご報告申し上げます。





    ◎開議の宣告
議長(松本正行君) 日程第2、これより直ちに本日の会議を開きます。
  本日の議事日程は、あらかじめお手元に配付いたしましたとおりであります。





    ◎会議録署名議員の指名
議長(松本正行君) 日程第3、会議録署名議員の指名を行います。
  会議録署名議員は、会議規則第88条の規定により、議長において指名いたします。
   議席番号8番  大  平  泰  二  議員
   議席番号9番  石  渡  征  浩  議員
  この両名を指名いたします。





    ◎会期の決定
議長(松本正行君) 日程第4、会期の決定を議題といたします。
  議会運営委員会委員長の報告を求めます。
  上條哲弘委員長、ご登壇願います。
          〔議会運営委員長 上條哲弘君登壇〕
議会運営委員長(上條哲弘君) 議会運営委員会の上條でございます。令和5年第2回定例会につきまして、議会運営委員会を3月9日午後4時から松本議長、黒須副議長の出席をいただき、開催をいたしました。その結果についてご報告申し上げます。
  本定例会に提出されます議案は、管理者提出議案7件、議員提出議案1件でございます。そのうち議案第7号から議案第9号並びに議員提出第1号につきまして、本日先議議案とすることに決定いたしました。
  以上のことから、会期につきましては、お手元に配付の会期日程表のとおり、本日3月17日から3月30日までの14日間と決定しております。
  以上でございます。
議長(松本正行君) ありがとうございました。
  お諮りいたします。委員長報告のとおり、会期は本日3月17日から3月30日までの14日間といたしたいと思います。
  なお、管理者提出議案、議案第7号から議案第9号並びに議員提出第1号については、本日先議いたしたいと思います。これにご異議ございませんか。
          〔「異議なし」と言う人あり〕
議長(松本正行君) ご異議なしと認めます。
  よって、そのように決定いたしました。





    ◎諸般の報告
議長(松本正行君) 日程第5、諸般の報告を行います。
  この際、諸般の報告を書記長にいたさせます。
  小原書記長。
書記長(小原邦彦君) ご指名をいただきましたので、令和5年第1回臨時会以降における議会関係事項につきましてご報告申し上げます。
  お手元に配付してございます諸報告を御覧いただきたいと存じます。3月9日、議会運営委員会が開催され、令和5年第2回定例会の日程等について協議がなされております。
  以上でございます。





    ◎管理者提出議案の上程
議長(松本正行君) 日程第6、これより管理者提出議案、議案第5号から議案第11号を一括上程し、議題といたします。





    ◎管理者提出議案の提案理由の説明
議長(松本正行君) 日程第7、管理者提出議案の提案理由の説明を求めます。
  梅田管理者。
          〔管理者 梅田修一君登壇〕
管理者(梅田修一君) 本日ここに令和5年埼玉東部消防組合議会第2回定例会を招集申し上げましたところ、議員各位におかれましては極めてご健勝にてご参会を賜りまして、令和5年度の予算案をはじめとする各議案並びに本消防組合運営の各般についてのご審議、ご指導をいただきますことは、消防行政の進展にとりまして誠に喜ばしく、深く感謝を申し上げます。
  それでは、諸議案の説明に先立ちまして、埼玉東部消防組合管理者として消防組合を構成する市長、町長を代表し、令和5年度の消防組合運営に関する基本的な考え方等について申し上げます。
  初めに、消防行政を取り巻く社会情勢について申し上げますと、新型コロナウイルス感染症につきましては、3月13日からマスク着用を個人の判断に委ねることが基本とされ、さらに5月8日には、新型コロナウイルス感染症の感染症法上の扱いが5類に移行することとなりました。移行後の救急活動について、支障なく展開できるよう医療機関と連携を強め、引き続き強い危機感と緊張感を持って対応していく所存でございます。
  次に、消防組合の運営について申し上げます。広域化後の署所合理化につきましては、令和3年末をもって完了したところでございます。また、消防組合規約の変更につきましては、広域化後11年目以降の負担金算出方法を直近前3年の平均の消防費基準財政需要額割とするなどの変更を行ったところでございます。その際には各市町議会のご議決をいただきまして、誠にありがとうございました。おかげをもちまして埼玉県知事への届出も完了し、変更後の規約に基づく令和5年度予算を編成し、本定例会にご提案申し上げることができました。改めて議員の皆様方のご理解とご協力を賜りましたことに、厚くお礼を申し上げます。そして、昨年6月に運用開始となった済生会加須病院内の常駐型救急ワークステーションにつきましては、病院内で医師等の直接の指導によることなど、当組合の救急救命体制の強化に大きな役割を果たしつつあります。以上のような状況を踏まえ、令和5年度は、消防組織体制と消防力の強化を車の両輪として、さらなる住民の皆様の安全、安心を高めてまいる所存であります。
  また、令和3年を始期とする消防力適正化計画(後期計画)の中間年に当たることから、過去2年間の検証をしっかりと行い、今後の着実な進捗を図ってまいります。消防組合議員各位におかれましては、引き続き消防組合の運営につきましてご理解とご指導を賜りますよう、お願い申し上げます。
  それでは、ご審議いただきます各議案につきまして、順次提案理由を説明申し上げます。
  初めに、埼玉東部消防組合議会第2回定例会議案書の1ページを御覧いただきたいと存じます。議案第5号 令和4年度埼玉東部消防組合一般会計補正予算(第3号)についてです。
  別冊の令和4年度埼玉東部消防組合一般会計補正予算(第3号)の1ページを御覧ください。本案は、歳入として、財産収入、諸収入、寄附金を計上するとともに、歳出として消防費、諸支出金、これは財政調整基金への積立てですが、これらを行うもので、以上の結果、今回の補正予算は1,356万7,000円となり、補正後の予算総額は62億600万4,000円となります。
  議案書にお戻りいただきまして、2ページを御覧ください。議案第6号 令和5年度埼玉東部消防組合一般会計予算について申し上げます。
  別冊の令和5年度埼玉東部消防組合一般会計予算書附事項別明細書の1ページを御覧ください。本案は、冒頭申し上げました本消防組合運営の基本的な考え方に基づき編成したものでありまして、令和5年度の予算の規模は63億600万円でございます。
  次に、議案書3ページを御覧ください。議案第7号 埼玉東部消防組合個人情報の保護に関する法律施行条例についてです。本案は、個人情報の保護に関する法律の改正により、同法の施行に関し、必要な事項を定めるとともに、関係条例について所要の改正をしたいので、この案を提出するものです。
  次に、議案書8ページを御覧ください。議案第8号 埼玉東部消防組合情報公開・個人情報保護審査会条例についてです。本案は、個人情報の保護に関する法律の改正に伴い、埼玉東部消防組合情報公開・個人情報保護審査会の必要な事項を改めたいので、この案を提出するものです。
  次に、議案書14ページを御覧ください。議案第9号 埼玉東部消防組合情報公開・個人情報保護運営審議会条例の一部を改正する条例についてです。本案は、埼玉東部消防組合個人情報の保護に関する法律施行条例の制定に伴い、所要の改正を行いたいので、この案を提出するものです。
  次に、議案書16ページを御覧ください。議案第10号 埼玉東部消防組合職員の服務の宣誓に関する条例の一部を改正する条例についてです。本案は、職員の服務の宣誓の実施方法について、宣誓書を任命権者に提出することのみを規定し、宣誓書への押印を不要とする改正を行いたいので、この案を提出するものです。
  次に、議案書19ページを御覧ください。議案第11号 埼玉東部消防組合公平委員会委員の選任についてです。本案は、埼玉東部消防組合公平委員会委員、熊倉敏雄氏の任期が令和5年5月30日で満了となるので、後任を選任することについて議会の同意を得たいので、地方公務員法第9条の2第2項の規定により、この案を提出するものです。
  なお、経歴書をお手元に配付しておきましたので、よろしくご審議の上、ご賛同賜りますように、お願い申し上げます。
  以上が、今議会にご提案申し上げております議案7件の内容となります。
  なお、詳細につきましては、消防局長から説明させていただきますので、ご了承賜りますようお願い申し上げます。
  議員各位におかれましては、何とぞ慎重ご審議の上、ご賛同賜りますようお願い申し上げまして、説明とさせていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。
議長(松本正行君) これより議案の補足説明に入りますが、議案第11号につきましては、人事案件につき、補足説明を省略したいと思います。
  議案第5号から議案第10号の補足説明を求めます。
  福田消防局長。
          〔消防局長 福田哲也君登壇〕
消防局長(福田哲也君) それでは、議案の補足説明をさせていただきます。
  お手元にお配りしております埼玉東部消防組合議会第2回定例会、議案詳細版に概要をまとめてございますので、こちらの資料に沿って説明申し上げます。
  まず、1ページをお開きいただきたいと存じます。初めに、議案第5号 令和4年度埼玉東部消防組合一般会計補正予算(第3号)の概要についてご説明申し上げます。資料上段にございますとおり、今回の補正予算につきましては、補正額を1,356万7,000円増額し、補正後の額を62億600万4,000円とするものでございます。
  下の表を御覧ください。歳入につきましては、財産収入に284万2,000円、諸収入に1,042万5,000円、寄附金に30万円を増額するものでございます。
  歳出につきましては、消防費を4,400万9,000円減額、諸支出金を5,757万6,000円増額するものでございます。
  続きまして、2ページの令和4年度補正予算(第3号)の内容を御覧いただきたいと存じます。歳入歳出の主なものにつきましてご説明申し上げます。
  まず、歳入についてでございます。1、財産収入、(2)、物品売払収入の廃車車両売払い代金につきましては、消防車両の更新に伴い廃車した旧久喜化学1号車をはじめ6台の消防車両の売却収入として179万9,000円を計上するものでございます。
  次に、2、諸収入、(1)、救急業務受託事業収入の東北自動車道救急業務支弁金につきましては、東日本高速道路株式会社からの高速道路における救急出動件数に応じた支弁金でございますが、計算式の算定替えがございましたことから、215万6,000円を減額するものでございます。
  続きまして、(2)、雑入の新型コロナウイルス感染症患者等移送費につきましては、埼玉県と締結している協定書に基づきまして、感染者の移送件数に応じて交付される移送費1,258万1,000円を計上するものでございます。
  続きまして、3、寄附金につきましては、久喜市内の個人及び事業者から寄附金30万円をいただいたもので計上するものでございます。
  続きまして、歳出でございますが、1、消防費、(1)、常備消防費につきましては、期末手当の支給額が予定を下回ったことなどにより、職員給与費や職員管理事業の負担金を減額するとともに、人材育成事業として国の消防大学校への派遣人数が予定を下回ったことから減額するものでございます。
  次に、(2)、常備消防施設費の庁舎等改修事業につきましては、庁舎の修繕を要する経費が予定を下回ったことから380万円減額するものでございます。このため消防費は、合計で4,400万9,000円を減額するものでございます。
  次に、2、諸支出金につきましては、歳入の増額分と歳出の減額分、合わせて5,757万6,000円を財政調整基金に積み立てるものでございます。この積立てによりまして財政調整基金の残高は、資料最下段に記載していますとおり9億2,066万9,000円になるものでございます。
  以上が、議案第5号 令和4年度埼玉東部消防組合一般会計補正予算(第3号)の概要でございます。
  続きまして、3ページをお開きいただきたいと存じます。議案第6号 令和5年度埼玉東部消防組合一般会計予算の概要についてご説明申し上げます。
  初めに、資料の上段を御覧ください。令和5年度一般会計予算の総額は63億600万円で、令和4年度と比較いたしますと1億6,800万円、率にいたしまして約2.7%の増額となっております。
  次に、下の表を御覧ください。主なものにつきましてご説明申し上げます。まず、歳入ですが、分担金及び負担金59億3,163万円につきましては、構成市町からの負担金でございまして、前年度比3,634万7,000円の減額でございます。この減額の主な理由につきましては、車両のうち緊急消防援助隊の登録車両の購入について、各市町の負担金から交付税措置のある組合債(緊急防災・減災事業債)を充てることに変更したことによるものでございます。
  次に、繰入金につきましては、財政調整基金から958万3,000円を繰り入れ、前年度比1億2,738万4,000円の減額でございます。これは、先ほどの説明と重なりますけれども、緊急消防援助隊の登録車両の購入について、各構成市町の負担金と財政調整基金を充てていたものを、交付税措置のある緊急防災・減災事業債を充てることなどをしたためでございます。
  次に、一番下の組合債につきましては3億3,280万円の皆増となっておりまして、これは消防車両の購入、高機能消防指令センター整備に係る設計及び消防局備蓄倉庫の解体に交付税措置のある組合債を充てたことによるためでございます。
  続きまして、歳出の主なものについてご説明申し上げます。上から3つ目の消防費につきましては60億7,764万円で、前年度比1億6,827万3,000円の増額でございます。主な内容につきましては、後ほど4ページの令和5年度主要事業でご説明申し上げます。
  その下の公債費2億1,399万2,000円につきましては、これまで実施いたしました消防庁舎の耐震補強工事及び現行の高機能消防指令システムの整備等に係る元利償還金でございます。
  下段の経費別事業費内訳につきましては、予算額を共通経費、単独経費及び特別負担金の経費区分別に整理したものでございます。
  共通経費につきましては62億5,427万3,000円で、前年度比5億3,981万5,000円の増額でございますが、増額となった主な理由は、組合規約変更に伴う特別負担金事業の共通経費化によるものでございます。
  続きまして、単独経費につきましては5,172万7,000円で、前年度比492万5,000円の減額でございますが、主な理由といたしまして、加須市の防火水槽の撤去工事が令和4年度に完了したことによるものでございます。
  続きまして、4ページの令和5年度主要事業を御覧いただきたいと思います。令和5年度当初予算におきましては、共通経費事業につきまして、消防力適正化計画(後期基本計画)に基づいた消防組織体制と消防力の強化を行う予算として編成しております。
  なお、四角で「新」の表記になっておりますものは、新規事業でございます。まず、新規事業といたしまして、特に金額が大きなものについてご説明申し上げます。
  1、共通経費事業、(1)、消防組織体制の強化の@、消防署所の適正管理のうち、泉出張所改修工事8,987万4,000円でございますが、これは老朽化に伴いまして大規模改修工事を行うものでございます。
  次に、その下の消防局備蓄倉庫解体工事6,727万4,000円ですが、老朽化に伴いまして久喜消防署の敷地内にある備蓄倉庫を解体するものでございます。
  次に、(2)、消防力の強化のA、車両と資機材の整備の一番下にございます防火服一式225着、6,556万3,000円でございますが、ISO規格の改定や労働安全衛生法施行令の一部改正を踏まえ更新するものでございますが、金額が大きいことから2か年にわたって実施する予定でございます。
  この3つの新規事業の金額が大きいことから、令和5年度の一般会計予算は、前年度比1億6,800万円の増額となっております。
  そのほか主な事業といたしましては、(1)、消防組織体制の強化のA、業務執行体制の整備のうち、庁内ネットワーク無線化、リモートアクセス化、569万8,000円でございますが、会議等のペーパーレス化や災害発生時のオペレーションにおける即応力の向上を図るとともに、業務を行う場所や使用する端末に関わらず、いつでも庁内ネットワークにアクセスし利用できるよう環境整備を行うものでございます。
  次に、(2)、消防力の強化の@、部隊運用の最適化の消防車両再配置調査299万2,000円につきましては、消防署所の統廃合後の車両の配置と火災、救急などの発生件数、発生場所を考慮いたしまして、高機能消防指令センターの整備に併せて出動体制や災害時の部隊運用の適正な在り方を見直すための調査をするものでございます。調査結果につきましては、新たな高機能消防指令センターの車両運用管理システムに反映してまいります。
  次に、A、車両と資機材の整備についてでございますが、消防ポンプ自動車など4台を老朽化に伴って更新するものでございます。消防・救助活動用資機材717万6,000円につきましては、最新鋭の小型ドローン2機を久喜消防署及び加須消防署に配備いたしまして、災害時における迅速な被害状況の確認や要救助者の捜索などに活用するものでございます。
  次に、B、救急車両と救急資機材の整備についてでございます。救急自動車(加須消防署)3,587万6,000円につきましては、資機材も含め老朽化が著しいことから更新するものでございます。
  次に、救急活動用資機材2,360万5,000円につきましては、心停止の傷病者に効果的・継続的な心肺蘇生を行うため、電動式心肺人工蘇生器を8式購入するものでございます。これによりまして当組合の全18台の救急自動車に配備が完了する予定でございます。
  次に、C、消防通信施設の整備についてでございますが、令和7年度末に機器の耐用年数を迎えること、また車両運用端末装置の通信回線、3G回線ですが、廃止となることから、高機能消防指令センターの整備を行う予定でございます。
  令和5年度は、高機能消防指令センター整備工事設計3,865万円、高機能消防指令システム及び消防救急デジタル無線システム整備工事設計を実施するものでございます。
  なお、システムの設計につきましては、令和5年度から6年度の2か年にわたる事業となりますことから、債務負担行為を1,806万4,000円を限度に設定するものでございます。
  次に、D、救急業務の高度化の救急救命士養成1,679万円につきましては、新たに4人の救急救命士の養成を行うとともに、内部教育の向上を図るため、指導救命士2名を養成するほか、救急ワークステーションでの救急救命士の再教育研修を行い、救急隊員の知識や技能の向上を図ってまいります。
  次に、2、単独経費事業についてでございますが、防火水槽有蓋化工事につきましては、加須市内に5基、久喜市内に3基、こちらを工事する予定でございます。
  以上が議案第6号 令和5年度埼玉東部消防組合一般会計予算の概要でございます。
  続きまして、6ページをお開きいただきたいと存じます。議案第7号 埼玉東部消防組合個人情報の保護に関する法律施行条例の概要についてご説明申し上げます。
  1の趣旨でございますが、個人情報の保護に関する法律の改正によりまして、現行の埼玉東部消防組合個人情報保護条例を廃止し、新条例を制定するとともに、関係条例を整備するものでございます。
  次に、2、条例の概要の主なものについてでございますが、まず(1)、個人情報取扱事務の届出につきましては、識別される個人の数が1,000人以上の個人情報ファイル簿の作成及び公表に加えまして、現行条例に規定されている個人情報取扱事務の届出を継続して導入するため、新条例においても同じように規定するものでございます。
  続きまして、(3)の個人情報の開示請求等に係る手数料につきましては、現行と同様に無料とし、写しを交付する際は、費用を負担していただくことを規定するものでございます。
  次に、(4)の個人情報の取扱いに係る審議会への諮問についてでございますが、個人情報保護制度の運用に関する重要事項につきまして審議会に諮問できるよう定めるものでございます。
  次に、(7)、埼玉東部消防組合情報公開条例の一部改正についてでございますが、個人情報保護法における個人情報の開示の規定に合わせ、「15日以内」を「14日以内」にするなど、公文書の公開請求に係る期限の規定を改正するものでございます。
  次に、3、施行期日でございますが、令和5年4月1日から施行するものでございます。
  以上が、議案第7号 埼玉東部消防組合個人情報の保護に関する法律施行条例の概要の説明でございます。
  続きまして、8ページをお開きいただきたいと存じます。議案第8号 埼玉東部消防組合情報公開・個人情報保護審査会条例の概要についてご説明申し上げます。
  1、趣旨でございますが、個人情報の保護に関する法律の改正に伴いまして、埼玉東部消防組合情報公開・個人情報保護審査会の必要な事項を定めるものでございます。
  次に、2、主な改正内容でございますが、設置の根拠、用語の定義及び所掌事項など、条例の改正が広範囲にわたることから、条例の全部を改正するものでございます。
  主なものですが、まず(3)、所掌事項につきましては、情報公開条例、個人情報保護法及び議会個人情報保護条例の各規定による諮問庁からの諮問に応じ、審査会が調査審議する事項について規定するものでございます。
  次に、(4)の審査会の調査権限についてでございますが、審査会は必要があると認めるときは、諮問庁に対しまして、公文書または保有個人情報の提示を求めることができることを規定するものでございます。
  次に、3、施行期日でございますが、令和5年4月1日から施行するものでございます。
  次に、4の経過措置でございますが、改正前の本条例に基づく委員の取扱い等の経過措置について定めるものでございます。
  以上が、議案第8号 埼玉東部消防組合情報公開・個人情報保護審査会条例についての説明でございます。
  続きまして、9ページをお開きいただきたいと存じます。議案第9号 埼玉東部消防組合情報公開・個人情報保護運営審議会条例の一部を改正する条例の概要についてご説明申し上げます。
  1、趣旨でございますが、埼玉東部消防組合個人情報の保護に関する法律施行条例及び埼玉東部消防組合議会の個人情報の保護に関する条例の制定に伴いまして、埼玉東部消防組合情報公開・個人情報保護運営審議会条例について所要の改正を行うものでございます。
  次に、2、主な改正内容のうち、まず(2)、所掌事項についてでございますが、各条例の規定による諮問のほか、実施機関から審議会に諮問された情報公開制度又は個人情報保護制度の運用に関する重要な事項について審議し、答申することなど、審議会の所掌事項について改正するものでございます。
  次に、3、施行期日でございますが、令和5年4月1日から施行するものでございます。
  以上が、議案第9号 埼玉東部消防組合情報公開・個人情報保護運営審議会条例の一部を改正する条例の概要でございます。
  続きまして、12ページをお開きいただきたいと思います。議案第10号 埼玉東部消防組合職員の服務の宣誓に関する条例の一部を改正する条例の概要についてご説明申し上げます。
  1、趣旨でございますが、国及び県におきまして行政手続における押印の見直し、書面主義、対面主義の見直しの取組がなされていることから、職員の服務の宣誓に関して所要の改正を行うものでございます。
  次に、2の改正内容でございますが、職員の服務の宣誓に関する実施方法について、任命権者又はその指定する職員の面前で宣誓書に署名しなければならないという規定等を削除し、任命権者に宣誓書を提出することのみを規定し、併せて宣誓書の様式から押印欄を削除するものでございます。
  3、施行期日でございますが、令和5年4月1日から施行するものでございます。
  以上が、議案第10号 埼玉東部消防組合職員の服務の宣誓に関する条例の一部を改正する条例の概要についての説明でございます。
  以上で補足説明を終了させていただきます。よろしくご審議のほどお願い申し上げます。





    ◎議員提出議案の上程
議長(松本正行君) 日程第8、これより議員提出議案、議員提出第1号を上程し、議題といたします。





    ◎議員提出議案の提案理由の説明
議長(松本正行君) 日程第9、議員提出議案の議員提出第1号について、提案理由の説明を求めます。
  6番、上條哲弘議員。
          〔6番 上條哲弘君登壇〕
6番(上條哲弘君) 議員提出第1号 埼玉東部消防組合議会の個人情報の保護に関する条例。
  標記の議案を次のとおり埼玉東部消防組合議会会議規則第14条の規定により提出をいたします。
  令和5年3月17日。提出者、埼玉東部消防組合議会議員、上條哲弘。賛成者、埼玉東部消防組合議会議員、枝久保喜八郎、大内清心、石渡征浩、土渕保美、M田章一。
  埼玉東部消防組合議会議長、松本正行様。
  それでは、原案についてご説明をさせていただきます。
  埼玉東部消防組合議会第2回定例会議員提出議案の議案詳細版を御覧いただければと思います。全体的な構成でありますが、第1章、総則から第6章、罰則まで、全6章、58条の構成となっております。
  初めに、1ページ、第1章の総則についてですが、第1条から第3条までの3条で構成しており、目的等について規定しております。
  次に、2ページ、第2章、個人情報等の取扱いについてですが、第4条から第16条の13条で構成しており、個人情報の保有の制限等について規定しております。
  次に、第3章、個人情報ファイル等についてですが、第17条及び第18条の2条で構成しており、個人情報ファイル簿の作成及び公表等について規定しております。
  次に、第4章、開示、訂正及び利用停止についてですが、第4章は全4節、第19条から第47条までの29条で構成しております。
  初めに、(1)、開示についてですが、第19条から第31条までの13条で構成しており、開示請求権等について規定しております。
  次に、(2)、訂正についてですが、第32条から第38条までの7条で構成しており、訂正請求権等について規定しております。
  次に、(3)の停止利用についてですが、第39条から第44条までの6条で構成しており、利用停止請求権等について規定しております。
  次に、(4)、審査請求についてですが、第45条から第47条までの3条で構成しており、審査請求があった場合には、審査会への諮問等について規定しております。
  次に、3ページ、第5章、雑則についてですが、第48条から第53条までの6条で構成しており、適用除外等について規定しております。
  次に、第6章、罰則についてですが、第54条から第58条までの5条で構成しており、職員等が正当な理由なく個人情報ファイルを提供した場合の罰則等について規定しております。
  次に、附則ですが、本条例は、施行期日については令和5年4月1日とするものでございます。
  議員提出議案書26ページを御覧ください。最後に、提案理由の説明ですが、個人情報の保護に関する法律の改正を踏まえ、議会における個人情報の適正な取扱いに関し必要な事項を定めるとともに、その保有する個人情報の開示、訂正及び利用停止を求める個人の権利を明らかにすることにより、議会の事務の適正かつ円滑な運営を図りつつ、個人の権利利益等を保護する必要があるから条例を制定するため、この案を提出するものでございます。ご審議のほどよろしくお願いいたします。





    ◎先議議案に対する質疑
議長(松本正行君) 日程第10、先議議案、議案第7号から議案第9号並びに議員提出第1号に対する質疑をお受けいたします。
  通告順に従い、順次質疑を行います。
  なお、再質疑、再々質疑の際は、挙手をお願いいたします。
  初めに、議案第7号の質疑をお受けいたします。
  佐伯由恵議員の質疑をお受けいたします。ご登壇願います。
          〔2番 佐伯由恵君登壇〕
2番(佐伯由恵君) 議案第7号 埼玉東部消防組合個人情報の保護に関する法律施行条例について、質疑を行います。全ての自治体、地方公共団体では、現在個人情報を保護するため、個人情報保護条例を制定し、市民の個人情報を保護し、様々な規制をかけております。これに対し、国は、個人情報保護法を改定し、法を全国的な共通ルールとするため、自治体の現行条例は廃止させ、新たな条例の名称は、法施行条例とし、一元化しようとしております。個人情報の保護に関する法律は4月から施行されることから、当組合も今期定例会に本案をはじめ関連する議案が提出をされています。
  そこで順次伺います。まず、当組合が保有する個人情報ファイルは、どのようなものがどれぐらいあるのか、内容及び件数について説明を求めます。
  次に、現行条例では、収集の制限、目的外利用、外部提供の制限、オンライン結合の制限について定めております。では、法律施行条例では、こうした規制はどのようになるのでしょうか、説明を求めます。
  続いて、現行条例では、原則に関わる例外的な事例に関しては、個人情報保護運営審議会に諮問して意見を聞くことを定めております。では、法律施行条例では運営審議会はどのようになるのでしょうか。
  続いて、同法律では、匿名加工情報制度、オープンデータ化、公開されたデータにすること、この匿名加工情報制度と情報連携を自治体に行わせるとしております。法附則第7条の規定により、都道府県と政令都市のみに匿名加工情報の利活用と募集提案を義務づけております。一般市区町村及び地方公共団体に対しては義務づけておりません。そこで、当組合では仮名加工情報等、そして外部提供についてどのようにするのでしょうか、説明を求めます。
議長(松本正行君) 佐伯由恵議員の質疑に対する答弁を求めます。
  安藤参事兼総務課長。
          〔参事兼総務課長 安藤昭男君登壇〕
参事兼総務課長(安藤昭男君) 佐伯議員の質疑についてご答弁させていただきます。
  当消防組合が保有する個人情報ファイルについてでございますが、現行条例では個人情報ファイルは規定されておりませんが、個人情報を取り扱っている事務については62件でございます。特に登録者数が多いものは、消防活動に資するための住民登録データ取り込み事務や119番録音事務でございます。また、改正後の個人情報ファイルについて、1,000人を超えるもののファイル数は、現在のところ13件確認しております。
  次に、現行条例との関係についてでございますが、まず収集の制限でございますが、個人情報の適正な取得という意味で同じ趣旨の内容が定められております。
  次に、目的外利用、外部提供の制限についてでございますが、原則として目的外利用と外部提供を禁止した上で例外的に可能とするなど、同様な制限が定められております。
  次に、オンライン結合の制限につきましては、改正法の施行後はオンラインの結合を特別に制限する個別の規定はなくなりますが、第三者への提供の制限や外部ネットワークの接続制限など、現に実施しているセキュリティー対策を必要に応じ講じながら、個人情報保護を確保してまいりたいと存じます。
  次に、3、個人情報保護審議会との関係についてでございますが、消防組合の制度全体に係る運用ルールや法施行条例を改廃する場合等において、運営審議会の委員の皆様からの意見を伺いながら策定していくことが望ましいと考えたことから、当運営審議会を存続したところでございます。
  次に、4、仮名加工情報、匿名加工情報及び外部提供についてでございますが、改正法の経過措置により、都道府県、政令都市以外の地方公共団体等については、当分の間、匿名加工情報を使用する事業の提案、募集については任意とされております。このことを踏まえ、現時点で匿名加工情報の使用に関するニーズが含まれていないことや、加工等に係るコスト等様々な不確定要素があることから、規定を設けることを見送っております。また、仮名加工情報について実施する場合は、法を遵守し、個人情報が漏えいすることのないよう実施したいと考えてございます。
  以上でございます。
議長(松本正行君) 佐伯由恵議員の再質疑をお受けいたします。ご登壇願います。
          〔2番 佐伯由恵君登壇〕
2番(佐伯由恵君) まず、ファイルの問題です。現在のところ、ファイルにはなっていないと。形としては、取扱い名簿ということでしょうか。62件ということですけれども、1,000人を超えるものについては13件と。そうしますと、この法施行条例に基づいて実施をしていくということは、個人情報ファイルをつくると。今ファイルにはなっていない、つくるということになるのか。
  それから、収集の制限、目的外利用、外部提供の制限、オンラインの結合の制限、今現行条例では、これは制限をかけております。この点について、法律、国の法律では、第69条におきまして目的外利用と外部提供を可能とすると、可能とするということになっております。こういう法文まで国の法律ではうたわれていると、可能にする。今まで当組合で条例で規制していたものを、外部提供はしないのだと制限をかけていたものを、法律では可能とするというふうになっております。この点はどうなのかということです。
  それから、この審議会の関係です。審議会の関係では、国のほうの説明ではこうなっています。国から示されたガイドラインによれば、今後個人情報取扱い事務を実施する際に、審議会の意見を聞くことを要件とする内容を条例に定めてはならないとされております、定めてはならないと。ということで、今回このほかに第8号議案と第9号議案、そういうことで提出をされているというふうに認識をしております。
  それから、4点目の匿名加工情報の制度、この点については大変問題が多くて、今回は一般市区町村、地方公共団体、ここは一部事務組合は地方公共団体として位置づけられておりますけれども、ここには義務づけをされていない。先ほどの説明では、当組合はこれについては規定していないと。結局は導入しないということですけれども、その点をもう一度確認をさせていただきます。
  以上です。
議長(松本正行君) 佐伯由恵議員の再質疑に対する答弁を求めます。
  安藤参事兼総務課長。
          〔参事兼総務課長 安藤昭男君登壇〕
参事兼総務課長(安藤昭男君) 佐伯議員の再質疑についてご答弁申し上げます。
  改正後はファイルをつくるかということですけれども、この簿冊をファイル化するというものでございます。
  次に、オンライン制限がなくなるということでございます。改正後は、個人情報保護やデータ流通について直接影響を与えるようなことがあって、法に委任規定が置かれていないものとしてオンライン結合に特別の制限を設ける規定などについて、条例で独自の規定を定めることは許されておりません。改正後は、個人情報保護とデータ流通の両立に必要な法律による全国的な共通ルールの下で、国のガイドライン等により制度の適正な運用が図れることになります。
  次、審議会についてでございますが、国のガイドライン等により制度の適正な運用が図られることにより、地方公共団体は必要に応じ専門性を有する国の機関である個人情報保護委員会に助言を求めることも可能になります。このことから、これまでのように個別の事案について、審議会に意見を聞く議案は大きく減少するものと考えられるものでございます。しかし、法律の範囲内で法施行条例の改正や地域の特性に応じた必要性から独自の個人情報に関する施策を実施する場合など、個人情報の適正な取扱いを確保するために審議会に意見を聞く必要があると思えたことから、条例に規定したものでございます。
  次に、匿名加工情報でございますが、先ほど申しましたとおり、県、政令市などはつくる必要はございますが、当消防組合はつくる必要がございませんので、これはつくりはいたしません。
  以上でございます。
議長(松本正行君) よろしいですか。
  以上で佐伯由恵議員の質疑を打ち切ります。
  これをもって議案第7号に対する質疑を打ち切ります。
  次に、議案第8号については通告はございませんので、質疑を打ち切ります。
  次に、議案第9号についても通告はございませんので、質疑を打ち切ります。
  次に、議員提出第1号についても通告はございませんので、質疑を打ち切ります。
  これをもって上程された先議議案に対する質疑を終結いたします。
  ここで先議議案に対する討論通告の取りまとめのため、暫時休憩いたします。

          休憩 午後 4時19分

          再開 午後 4時19分

議長(松本正行君) 休憩を閉じて会議を再開いたします。





    ◎先議議案に対する討論・採決
議長(松本正行君) 日程第11、これより討論・採決に入ります。
  まず、議案第7号の討論に入ります。
  討論の通告がありますので、発言を許可いたします。
  佐伯由恵議員。
          〔2番 佐伯由恵君登壇〕
2番(佐伯由恵君) 議案第7号 埼玉東部消防組合個人情報の保護に関する法律施行条例について、討論を行います。
  2021年5月、デジタル関連法が成立しました。国や自治体及び地方公共団体、当組合が保有する膨大な個人情報について、データ利活用を成長戦略に位置づけ、外部提供した企業にもうけのためにさせることをデジタル改革の名で進めることが狙いとなっています。この関連法は、個人のプライバシー侵害、地方自治の侵害、国民生活への影響、利益誘導、官民癒着の拡大といった多くの問題があります。関連法の中の重要な柱の一つが、個人情報保護法の改定です。同法の第1条は、個人情報の利活用について、個人情報の適正かつ効果的活用が新たな産業の創出云々と定め、企業のもうけのために自治体、地方公共団体が有する個人情報を利用することを法文化しております。一方、全ての自治体、地方公共団体では、現在個人情報を保護するため、個人情報保護条例を制定し、市民の個人情報を保護し様々な規制をかけています。国は、こうした規制がデータ流通の支障になるとして個人情報保護法を改定し、法を全国的な共通ルールとするため、自治体の現行条例は廃止させ、新たな条例の名称は法律施行条例として一元化しようとしています。条例の名称も極めて特異で、国に従えと言わんばかりです。新たな条文の内容も、法律が直接適用されるのだから、条例に書き込むことはないとさえ説明しています。自治体、地方公共団体が独自に定めることができる内容は非常に限定的で、例えば開示等の申請に係る手数料、開示請求に係る開示決定等の期限、個人情報ファイル簿の作成、公表の義務づけについてなどとなっています。個人情報の保護に関する法律は4月から施行されることから、当組合も今期定例会に本案をはじめ関連する3議案が提出をされているところです。本案の目的はあくまでも個人情報の保護であり、本案に内包する法律によって本当に個人情報の保護を守ることができるのか、この視点から質疑を行ったところです。当組合の現在の個人情報保護条例では、1、個人情報の収集の制限、2、目的外利用、外部提供の制限、3、オンライン結合の制限など、原則が定められております。そして、原則に関わる例外的な事例に関しては、個人情報保護運営審議会の意見を聞くことなども定めております。ところが、国から命じられて策定した本案には、個人情報を保護するための原則が全て削除されています。
  なお、審議会については、その対応として議案第8号及び第9号が提案をされているところです。個人情報保護法では、第69条第2項で個人情報の目的外利用と外部提供ができることも定めております。さらに、オンライン結合制限の規定を設けることは禁止しております。制限されないということです。法律を内容とする本案は、市民の個人情報の目的外利用と外部提供が容認されており、これでは市民の個人情報の漏えいが懸念され、個人のプライバシーの侵害、ひいては市民の生活に大きな影響を及ぼすことは必至であります。また、本案は、地方自治体を国が支配する方法で押しつける点でも、憲法が定める地方自治の本旨に反するものです。よって、本案に反対するものです。
  最後に、当組合は、4市2町の人口44万7,000人、面積320キロ平方メートルの住民の生命、身体及び財産を各種災害から守るため、一日も休むことなく業務を行っています。コロナの感染爆発では救急搬送が急増し、救急搬送や不搬送の事態も生じるなど、業務は本当に膨大になっています。一方、当組合の個人情報保護条例は、適切に運営されているにもかかわらず、国の思惑のため無理やり廃止させ、法施行の4月までに間に合うようにと当組合に条例制定を迫る、こういったやり方も到底容認できません。
  以上で終わります。
議長(松本正行君) 以上で通告による討論は終わりましたので、直ちに採決に入ります。
  議案第7号 埼玉東部消防組合個人情報の保護に関する法律施行条例について、原案に賛成の方はご起立願います。
          〔起立多数〕
議長(松本正行君) 起立多数であります。
  よって、本案は原案のとおり可決いたしました。
  次に、議案第8号の討論に入ります。
  討論の通告がありませんので、直ちに採決に入ります。
  議案第8号 埼玉東部消防組合情報公開・個人情報保護審査会条例について、原案にご賛成の方はご起立願います。
          〔起立全員〕
議長(松本正行君) 起立全員であります。
  よって、本案は原案のとおり可決いたしました。
  次に、議案第9号の討論に入ります。
  討論の通告がありませんので、直ちに採決に入ります。
  議案第9号 埼玉東部消防組合情報公開・個人情報保護運営審議会条例の一部を改正する条例について、原案に賛成の方はご起立願います。
          〔起立全員〕
議長(松本正行君) 起立全員であります。
  よって、本案は原案のとおり可決いたしました。
  次に、議員提出第1号の討論に入ります。
  討論の通告がありますので、発言を許可いたします。
  佐伯由恵議員。
          〔2番 佐伯由恵君登壇〕
2番(佐伯由恵君) 議員提出第1号 埼玉東部消防組合議会の個人情報の保護に関する条例について、討論を行います。
  現行の当組合個人情報保護条例では、対象機関に組合議会も入っておりました。ところが、個人情報の保護に関する法律は、地方議会については対象外であり、法による共通ルールの適用対象から外れることから、当組合議会として新たに当議会が保有する個人情報を保護するために必要な条例を制定することとなり、本案が提案されております。これについては全国共通のひな形がつくられ、多くの議会がこれに沿って策定されているようです。県議会及び政令指定都市議会から小さな自治体まで同じひな形になっているため、そごが生じております。
  本案の問題点を述べます。まず初めに、仮名加工情報第15条及び匿名加工情報第16条の条文です。匿名加工情報及び仮名加工情報については、一般市区町村及び公共団体には義務づけられておらず、先ほどの答弁で当組合は規定しない、導入しないという説明でした。ところが、本案の条文には盛り込まれております。組合がやらないというのに議会が条例で定めるのか、組合と議会でそごが生じております。
  次は、個人情報ファイル第17条及び第18条の問題です。そもそも市議会が保有する個人情報は、極めて限定された情報であります。これ以外の個人情報のファイル簿を作成し、公表することは考えにくく、しかも学術研究のために作成し、研究の目的に活用できるとは到底考えられません。そして、本案の大半を占めている条例の必要性です。開示、訂正、利用停止、審査請求の条文が、第19条から第47条の29か条の大半を占めています。議会が保有する限定された個人情報に開示、訂正、利用停止、審査請求といった条文が本当に必要なのか、甚だ疑問です。これまで本案の問題点を述べてきましたが、最大の問題は、匿名加工情報、仮名加工情報の問題、組合がやらないことを議会が条例で定めているところであります。よって、本案に反対するものです。
  以上です。
議長(松本正行君) 以上で通告による討論は終わりましたので、直ちに採決に入ります。
  議員提出第1号 埼玉東部消防組合議会の個人情報の保護に関する条例について、原案に賛成の方はご起立願います。
          〔起立多数〕
議長(松本正行君) 起立多数であります。
  よって、本案は原案のとおり可決いたしました。
  以上で先議議案に対する討論・採決は全て終了いたしました。





    ◎次会の日程報告
議長(松本正行君) 日程第12、次会の日程を申し上げます。
  次会は、3月30日木曜日、午後1時30分から本会議を開き、議案質疑及び消防行政に対する一般質問を行います。
  議員の皆様は、定刻どおりご参集くださいますようお願いいたします。
  なお、本日上程された議案に対し質疑のある方は、3月20日月曜日の正午までに質疑発言通告書を事務局まで提出願います。





    ◎散会の宣告
議長(松本正行君) 以上で本日の日程は全部終了いたしました。
  本日はこれにて散会いたします。
          散会 午後 4時33分




        令和5年埼玉東部消防組合議会第2回定例会 第14日

令和5年3月30日(木曜日)
 議事日程 (第2号)

 1 開  議
 2 管理者提出議案に対する質疑
 3 討論・採決
 4 消防行政に対する一般質問
 5 閉会中の継続審査
 6 議長挨拶
 7 管理者挨拶
 8 閉  議
 9 閉  会


午後 1時30分開議
 出席議員(14名)
     1番   大  内  清  心  君      2番   佐  伯  由  恵  君
     3番   松  本  正  行  君      4番   岡  崎  克  巳  君
     5番   春  山  千  明  君      6番   上  條  哲  弘  君
     7番   枝 久 保  喜 八 郎  君      8番   大  平  泰  二  君
     9番   石  渡  征  浩  君     10番   黒  須  大 一 郎  君
    11番   山  下  秋  夫  君     12番   土  渕  保  美  君
    13番   平  川  忠  良  君     14番   M  田  章  一  君

 欠席議員(なし)

 地方自治法第121条の規定により出席した者
     管 理 者   梅  田  修  一  君
     副管理者   角  田  守  良  君
     副管理者   木  村  純  夫  君
     副管理者   藤  井  栄 一 郎  君
     副管理者   新  井  康  之  君
     副管理者   窪  田  裕  之  君

 管理者事務部局職員
     消防局長   福  田  哲  也  君

     会  計   土  堂  和  弘  君
     管 理 者

     次  長   大  塚  利  昭  君

     次 長 兼   香  取  広  幸  君
     久  喜
     消防署長

     参 事 兼   安  藤  昭  男  君
     総務課長

     参 事 兼   柿  沼  伸  幸  君
     消防課長

     救急課長   鈴  木  慎  治  君
     予防課長   田  中  雅  人  君

     参 事 兼   渡  辺  利  明  君
     指令課長

 議会担当職員
     書 記 長   小  原  邦  彦
     書  記   森  田     望






    ◎開議の宣告                            (午後 1時27分)
議長(松本正行君) これより会議を開きます。ただいまの出席議員は14名であります。定足数に達しておりますので、本日の会議を開きます。





    ◎管理者提出議案に対する質疑
議長(松本正行君) 日程第2、これより管理者提出議案に対する質疑をお受けいたします。
  通告順に従い、順次質疑を行います。
  なお、再質疑、再々質疑の際は、挙手をお願いいたします。
  初めに、議案第5号の質疑をお受けいたします。
  佐伯由恵議員の質疑をお受けいたします。ご登壇願います。
          〔2番 佐伯由恵君登壇〕
2番(佐伯由恵君) 皆さん、こんにちは。議案第5号、2022年度埼玉東部消防組合一般会計補正予算(第3号)について質疑を行います。
  本案は、歳入歳出の総額にそれぞれ1,356万7,000円を追加し、歳入歳出総額をそれぞれ62億600万4,000円とするものです。今年度は、コロナウイルス感染から3年目を迎え、第7波に続いて第8波の感染爆発が起こりました。特に第8波の昨年12月の感染者は、過去最多を更新し、コロナ患者の救急搬送が急増しました。ところが、コロナで医療が逼迫し、救急車が出動しても患者を受け入れる医療機関が見つからず、救急車が救急現場から動けない救急搬送困難事案が増加しました。管内では約5時間にわたり待機せざるを得ないケースも発生をしております。質疑では、歳入の諸収入、雑入、新型コロナウイルス感染症患者等移送費の1,258万1,000円の皆増について伺います。新型コロナウイルス感染症患者等移送費は、埼玉県との協定書に基づき移送費を支弁するというものであります。そこで、まず協定書の内容について説明を求めます。また、移送費として1,258万1,000円が皆増になっています。人数について説明を求めます。
  以上、答弁をお願いします。
議長(松本正行君) 佐伯由恵議員の質疑に対する答弁を求めます。
  鈴木救急課長。
          〔救急課長 鈴木慎治君登壇〕
救急課長(鈴木慎治君) 佐伯議員の質疑にご答弁申し上げます。
  初めに、@、埼玉県との協定書についてでございますが、令和4年1月1日に県保健医療部と当消防組合の間で、新型コロナウイルス感染症患者等の移送に関する協定について同意したものでございます。協定の内容でございますが、本来移送は、感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律第21条に基づいて県が実施すべきところ、協定に従い消防本部が行うことにより、それに要した費用を県が負担するものでございます。
  次に、A、移送した感染者数でございますが、現在確定している令和4年4月1日から12月31日までは485件であり、令和5年1月から3月までの件数は、現在県と調整中でございます。
  以上でございます。
議長(松本正行君) 佐伯議員の再質疑をお受けいたします。ご登壇願います。
          〔2番 佐伯由恵君登壇〕
2番(佐伯由恵君) 県との協定書、そして人数についてお伺いをいたしました。たしかコロナは3年目に当たるのですけれども、3年が終わるわけですけれども、協定を結んだのは令和4年1月1日ということで、まさにこのときは第6波で急増したとき、さらに去年の7月、8月を前後して第7波、さらにその上いったのが、去年の12月を前後して今年の1月までですけれども、第8波ということで、県はこの急増に伴って、この協定書を結んだということがうかがえます。人数も分かりました。それから、今後の見込みも含めてということでありました。新型コロナウイルスの感染症法上の位置づけが、これから季節性インフルエンザと同等の5類に移行する方向となっています。5類移行後も当組合は患者を医療機関に確実に搬送できるようにすること、これが最も当組合としての使命だということは変わりないということだと思います。そこを特に申し上げて質疑を終わります。
議長(松本正行君) それでは、以上で佐伯由恵議員の質疑を打ち切ります。
  これをもって議案第5号に対する質疑を打ち切ります。
  次に、議案第6号の質疑をお受けいたします。
  平川忠良議員の質疑をお受けいたします。ご登壇願います。
          〔13番 平川忠良君登壇〕
13番(平川忠良君) 議席番号13番、平川忠良でございます。議案第6号 令和5年度埼玉東部消防組合一般会計予算につきまして、大きく6点質疑をさせていただきます。
  1点目は、歳入からであります。一般会計予算書の14、15ページ、財政調整基金繰入金958万3,000円、前年度と比べまして93%の減であります。16、17ページ、組合債3億3,280万円、皆増であります。それぞれ充当先が記載をされておりますが、93%減、また皆増の詳細な説明をお願いいたします。
  2点目は、37ページ、庁舎等整備事業、泉出張所改修工事8,987万4,000円がここには含まれておりますが、1点目は、8,987万4,000円の内訳についてお伺いします。
  2点目は、改修工事の内容についてお伺いします。
  3点目は、工事スケジュールについてお伺いします。
  続きまして、3点目、37ページ、高機能消防指令センター整備事業について、消防局備蓄倉庫解体工事と高機能消防指令センター整備工事設計予算が計上されております。この事業内容と予算計上の経緯について説明をお願いいたします。
  4点目、27ページ、消防活動事業、消防車両再配置調査業務委託料299万2,000円について、1つ目が調査の目的や進め方、それから2番目については、調査後このデータをどう活用していくのか、お伺いをします。
  5点目、同じく27ページ、消防活動事業、需用費、被服費9,471万9,000円ございますが、この中には防火服一式225着、6,556万3,000円が含まれております。1つ目は、この予算計上の理由と防火服の仕様についてお伺いします。また、納期はいつ頃になるのでしょうか。
  最後、6点目、同じく27ページ、消防活動事業、備品購入費139万6,000円、この中にはドローン2機が含まれております。それについて、1点目、予算計上の理由は、またドローン活用の必要性の見解についてお伺いします。
  2点目は、ドローン操縦できる隊員の組織は確立できているのか、また状況はいかがなのでしょうか。
  3点目、操縦訓練や資格取得の予算や養成体制はどうなっているのでしょうか。
  4点目は、過去にドローン出動はどうだったのでしょうか。
  以上でございます。
議長(松本正行君) 平川忠良議員の質疑に対する答弁を求めます。
  安藤参事兼総務課長。
          〔参事兼総務課長 安藤昭男君登壇〕
参事兼総務課長(安藤昭男君) 平川議員の質疑に対して、私からは財政調整基金繰入金93%減、組合債皆増、庁舎整備事業の泉出張所改修工事についてご答弁申し上げます。
  初めに、財政調整基金93%減、組合債皆増の詳細についてでございます。まず、財政調整基金繰入金93%減につきましては、これまでは車両の取得財源といたしまして、組合市町負担金と財政調整基金をそれぞれ2分の1ずつ充ててまいりました。これを令和5年度予算からは、組合市町の実質的な負担軽減を図るため、緊急消防援助隊登録車両の取得財源に交付税措置のある緊急防災・減災事業債を活用することといたしました。これにより令和5年度につきましては、車両の取得財源についての大部分を緊急防災・減災事業債で賄うことができるため、財政調整基金から繰り入れる必要がなくなったことによるものでございます。
  次に、組合債の皆増につきましては、先ほど申し上げましたとおり、緊急消防援助隊の登録車両の取得に当たっての2億3,600万円のほか、高機能消防指令センター整備に当たり、9,680万円の計3億3,280万円を緊急防災・減災事業債にて起債をすることによるものでございます。共通経費は、各市町からの貴重な負担金でございますので、今後とも有効に活用してまいります。
  次に、泉出張所改修工事についてでございます。@、8,987万4,000円の内訳につきましては、改修工事の8,116万1,000円、改修工事に当たっての施工監理業務委託に364万4,000円、改修工事期間に職員の駐車場が利用できなくなることから、近隣の土地の借上料として4万9,000円、老朽化した防火衣ロッカーや机等を更新するための502万円でございます。
  次に、A、改修工事の内容についてでございます。主な改修工事といたしましては、屋根の改修、外壁の再塗装、仮眠室個室化、浴室、排水管の更新等でございまして、主に施設の長寿命化につながる改修を実施するとともに、職員の執務環境の改善を図るものでございます。
  次に、B、工事スケジュールにつきましては、6月に着工し、最終的なクリーニングを含め、3月下旬までの10か月の工期を想定してございます。業務を中断することなく工事を施工いたしますので、長期間にわたる工事となりますが、災害対応には万全を期してまいります。
  以上でございます。
議長(松本正行君) 次に、渡辺参事兼指令課長。
          〔参事兼指令課長 渡辺利明君登壇〕
参事兼指令課長(渡辺利明君) 平川議員からの質疑に対し、私からは高機能消防指令センター整備事業の内容と予算計上の経緯についてご答弁申し上げます。
  初めに、事業内容でございますが、先般の議会全員協議会でご報告させていただきました高機能消防指令センター整備基本計画におきまして、現在備蓄倉庫のある久喜消防署庁舎北側敷地内に新消防指令センターを新築し、併せて備蓄倉庫機能を整備することといたしました。そのため、来年度は庁舎及び消防指令システム等の整備工事設計を行うとともに、老朽化した備蓄倉庫の解体工事を実施するものでございます。
  次に、予算計上の経緯についてでございますが、備蓄倉庫の解体につきましては、通常であれば一般財源で実施すべきところ、新消防指令センター整備と併せて一体的な事業として取り組むことによりまして、交付税措置のある有利な地方債である緊急防災・減災事業債を活用し、財政負担の軽減を図るものでございます。
議長(松本正行君) 次に、柿沼参事兼消防課長。
          〔参事兼消防課長 柿沼伸幸君登壇〕
参事兼消防課長(柿沼伸幸君) 平川議員の議案質疑の消防活動事業消防車両再配置調査業務委託費、@、調査の目的や進め方、A、調査後このデータをどう活用していくのかについてご答弁申し上げます。
  調査の目的や進め方と調査後このデータをどう活用していくのかでございますが、関連がございますので一括してお答えさせていただきます。令和8年度から運用開始予定の新高機能消防指令センターでは、各種災害対応の目的に合った出動車両を選出するシステムの構築が必要となってまいります。システムの構築にあっては、機器の耐用年数に合わせて今後10年間の人口分布、出火率及び救急・救助要請件数などを見据えて出動車両を選定する必要があることから、再配置の調査を実施するものです。さらに、調査後のデータを来年度の実施予定の消防計画の改定に反映してまいります。進め方につきましては、消防防災に関する調査研究機関である一般財団法人消防防災科学センター、消防局各課及び活動部隊である各消防署で構成する検討会を設置し、調査研究を進めてまいります。
  次に、活動事業、需用費、被服費、防火服一式225着、@、予算計上の理由は、防火服の仕様は、A、納期はについてご答弁申し上げます。@の予算計上の理由は、防火服の仕様はでございますが、現在使用している防火服は、当組合発足時と同時に作成した仕様であり、購入から10年を経過し、メーカー推奨の使用期限を過ぎた防火服が多数を占めております。また、防火装備品に関する法改正や防火装備に係るガイドラインの大幅な見直しがあったことから、更新を実施するものです。仕様については、総務省消防庁が改定したガイドラインに準拠した防火服となります。
  次に、Aの納期はでございますが、令和5年度第1四半期に契約し、サンプルを作成した後、最終調整を行い、令和6年2月中旬頃までには完納する見込みでございます。
  次に、消防活動事業、備品購入費139万6,000円、ドローン2機が含まれています。@、予算計上の理由、ドローン活用の必要性の見解。A、ドローン操縦できる隊員の組織は確立できているのか、状況は。B、操縦訓練や資格取得の予算や養成体制。C、過去のドローン出動についてご答弁申し上げます。
  @の予算計上の理由、ドローン活用の必要性の見解でございますが、当組合が保有するドローンは、平成29年2月に購入し、6年経過いたしました。このため機体やバッテリーが老朽化するとともに、機体は大型で飛行時間は15分程度と短いため、新たに小型化かつ長時間の飛行が可能な最新鋭のドローン2機を予算計上するものです。
  活用の必要性の見解ですが、迅速な被害状況の把握、要救助者の検索、効果的及び効率的な部隊の投入を行う際には、上空からの映像による情報の収集が必要不可欠と考えております。
  次に、A、ドローン操縦できる隊員の組織は確立できているのか、状況はでございますが、関係法規、点検整備などの学科、フライトシミュレーション及び実機による飛行訓練を17時間以上実施した隊員が消防無人航空機操縦者として部隊を組織しております。また、各種災害に対応するため、安定的な人材確保が必要となることから、今後もさらなる操縦者の養成を実施してまいります。
  次に、B、操縦訓練や資格取得の予算や養成体制でございますが、操縦訓練は毎週1回以上実施しております。操縦者に関する資格取得の予算でございますが、消防無人航空機操縦者の認定を受けた職員が養成指導をしているため、現在のところ、資格取得の費用は要してございません。
  最後に、C、過去のドローン出動でございますが、導入から令和5年2月末現在までの出動件数は5件でございます。災害活動4件、消火活動後の調査活動として1件の活動がございます。
  以上でございます。
議長(松本正行君) 平川忠良議員の再質疑をお受けいたします。ご登壇願います。
          〔13番 平川忠良君登壇〕
13番(平川忠良君) それでは、再質問させていただきます。
  まず、歳入につきまして先ほど答弁いただきましたが、令和5年度予算で高額であります車両整備事業や高機能消防指令センター整備事業に組合債、緊急防災・減災事業債を活用したということで説明ございましたが、緊急防災・減災事業債は財源的にどう組合にとって有利なのか、説明をお願いいたします。
  それから、2点目が、泉出張所の改修工事につきまして、個別施設計画では第1期、令和4年から令和11年に大規模改修が幾つかの庁舎で計画をされております。この令和5年度、泉出張所は築34年であります。他の庁舎と比較しても築年数が経っていないというところで、泉出張所が改修工事実施と判断した理由についてお伺いします。
  それから、改修工事内容に仮眠室個室化とありますが、具体的にどういう構造になるのでしょうか。男性、女性別に取るとか。また、久喜消防署では、最近仮眠室を造ったところを見させていただきましたが、久喜消防署と同じ形態なのか、または仕切りはパーティションとか、久喜消防については木材を使って間仕切りをしておりましたが、そういう仕様についてお伺いをします。
  それから、防火服についてちょっとお伺いします。先ほどこの防火服については、購入から10年を経過し、メーカー推奨の使用期限を過ぎた防火服が多数あるという話がありましたが、メーカーとして、この耐用年数というのは何年なのでしょうか。
  それから、ドローンについてですが、今回購入するドローン2機についての性能についてお伺いします。
  それから、ドローンを操縦できる隊員の組織は、久喜消防署と加須消防署とお聞きしておりますが、それぞれの隊員数と実施訓練場所はどう考えているのでしょうか。
  それから、過去のドローンの出動は5件ということで説明ありましたが、災害活動4件という、この4件についての具体的な内容についてお伺いします。
  以上です。
議長(松本正行君) 安藤参事兼総務課長。
          〔参事兼総務課長 安藤昭男君登壇〕
参事兼総務課長(安藤昭男君) 平川議員の質疑に対して、私からは、緊急防災・減災事業債は財源的にどう有利なのか、個別施設計画において、第1期に大規模改修が幾つかの庁舎で計画されているが、泉出張所を実施すると判断した理由は、改修工事の内容に仮眠室個室化とあるが、具体的にはどのような構造かについてご答弁を申し上げます。
  初めに、緊急防災・減災事業債は、財源的にどう有利なのかについてでございます。緊急防災・減災事業債は、地方債の充当率が100%、そのうち交付税算入率が70%であり、この70%分が後に地方交付税として国から交付されるため、非常に有利な財源となってございます。
  次に、第1期に幾つかの大規模改修が計画されている中で、泉出張所の改修工事を実施すると判断した理由でございますが、平成30年及び令和元年度に専門業者にて実施した施設の現況調査の結果、劣化度、危険度の最も高かった泉出張所の庁舎を、他の庁舎に先立って実施するものでございます。
  次に、仮眠室の個室化の工事についてでございますが、久喜消防署と同じように木材や石膏ボード、クロス等で間仕切りを設置して個室化するものでございます。泉出張所は、消防署と比べて面積が狭いことから男性のみの配置となってございますので、男性用仮眠室のみとなっているものでございます。
  以上でございます。
議長(松本正行君) 次に、柿沼参事兼消防課長。
          〔参事兼消防課長 柿沼伸幸君登壇〕
参事兼消防課長(柿沼伸幸君) 平川議員の再質疑に対し、ご答弁申し上げます。
  防火服のメーカー推奨の耐用年数、こちらにつきましては、メーカーの推奨というような形で7年程度となっております。
  次に、ドローンを操縦できる隊員の組織、あと訓練場所というような形ですが、ドローンの操縦隊員につきましては、令和5年度の予定では、久喜消防署に7名、加須消防署に2名を配置するとともに、残り6名につきましては、出動の際は加須消防署に応援することとしております。訓練場所につきましては、各署の屋外訓練場としております。令和4年度では、加須消防署の北側に隣接する大沼で訓練を実施しております。
  最後に、ドローンの出動件数、これ5件というような形の内訳なのですが、具体的に言いますと、杉戸町内の建物火災調査で上空からの現場全体の把握するための飛行、水難救助活動で久喜市内の利根川上空、あと加須市内の青毛堀川遊水池上空、加須市内の会の川上空を飛行し検索しております。救助活動にあっては4件となっております。
  以上でございます。
議長(松本正行君) 以上で平川忠良議員の質疑を打ち切ります。
  次に、佐伯由恵議員の質疑をお受けいたします。ご登壇願います。
          〔2番 佐伯由恵君登壇〕
2番(佐伯由恵君) 議案第6号、2023年度埼玉東部消防組合一般会計予算について質疑します。
  埼玉東部消防組合は、加須市、久喜市、幸手市、白岡市、宮代町、杉戸町の4市2町の人口44万7,000人、面積320キロ平方メートルの住民の生命、身体及び財産を各種災害から守っています。2023年度予算の第1条は、歳入歳出予算の総額を63億600万円とし、また第2条、債務負担行為では高機能消防指令システム及び消防救急デジタル無線システム整備工事設計業務委託1件が予算措置されています。質疑では、歳出、職員給与費について4点にわたって伺います。
  まず、消防力の要であります職員体制について、新年度の説明を求めます。
  次に、会計年度任用職員について、フルタイム及び短時間の時給について説明を求めます。
  さらに、初任給の給与月額及び時給について伺います。
  そして、新年度の育児休業の取得見込みについて説明してください。
  次は、救急救命士養成事業について、3点にわたって伺います。済生会加須病院には、埼玉東部消防組合の救急車と救急救命士を24時間365日常駐させる救急ワークステーションを併設しています。病院に救急車を常駐させる常駐型のワークステーションは、県内初であります。救急ステーションの目的は、救急救命士や救急隊員の知識、技術の向上、救急救命体制のさらなる充実強化を図り、管内住民の救える命を救うことです。その機能は、@、救急救命士の病院実習の充実、A、専用施設、専任職員による教育訓練、B、救急車を配置した医師同乗研修などです。
  そこで伺います。まず、新年度の救急ワークステーションの再教育研修について説明してください。
  次に、この間も伺ってきましたけれども、医師同乗型(ドクターカー)の協議について、新年度の様子について説明してください。
  そして、消防法により埼玉県は、消防職員、医療機関者、行政関係者で構成する協議会を設置し、県協議会には、県内6つの区域割で地域メディカルコントロール協議会が設置され、その1つが東部地域メディカルコントロール協議会です。ここでは、救急搬送事案の調査、分析を行い、その結果を県メディカルコントロール協議会で検証及び見直しを図ることとなっています。新年度もその負担金が措置をされています。そこで新年度のメディカルコントロール協議会について、改めて説明を求めます。
  以上です。
議長(松本正行君) 佐伯由恵議員の質疑に対する答弁を求めます。
  安藤参事兼総務課長。
          〔参事兼総務課長 安藤昭男君登壇〕
参事兼総務課長(安藤昭男君) 佐伯議員の質疑にご答弁申し上げます。
  初めに、@、職員体制についてでございますが、令和5年度の一般職員は590名、フルタイム再任用職員は15名、短時間再任用職員は16名の計621名でございます。
  続きまして、A、フルタイム会計年度任用職員の給料月額と短時間会計年度任用職員の時給についてでございます。当消防組合は会計年度任用職員はおりませんが、フルタイム会計年度任用職員の給料月額につきましては、埼玉東部消防組合職員の給与に関する条例の給料表に定める1級における最高号給の93号給の24万7,000円を超えない額でございます。また、短時間会計年度任用職員の時給でございますが、1,520円を超えない額でございます。
  続きまして、B、上級、中級、初級の初任給の給料月額と1時間当たりの単価、時給についてでございますが、上級は1級29号給の19万1,700円で、時給は1,294.79円、中級は1級21号給の17万5,300円で、時給は1,184.02円、初級は1級13号給の16万4,100円で、時給は1,108.37円でございます。
  続きまして、C、育児休業の取得見込みについて、男女別でございますが、令和5年度において、女性は3名、男性は1名が取得する見込みでございます。
  以上でございます。
議長(松本正行君) 次に、鈴木救急課長。
          〔救急課長 鈴木慎治君登壇〕
救急課長(鈴木慎治君) 佐伯議員の質疑のうち、私からは2、救急救命士養成事業の@からBについてご答弁申し上げます。
  初めに、2、救急救命士養成事業の@、新年度の救急ワークステーションの再教育研修についてでございますが、派遣人数については46名を予定しており、1人当たり64時間の臨床研修となっております。主な研修内容につきましては、医師から直接救命処置の指導を受けるほか、救急ワークステーションの指導的立場の救命士からは、救急シミュレーション訓練や現場における接遇などについて研修を受ける予定でございます。
  次に、A、令和5年度における医師同乗型(ドクターカー)の協議についてでございますが、必要に応じて医師が救急車に同乗し出動することについては、令和4年度9月から、病院、加須市及び当組合による計4回の検討会を開催し、医師が同乗する場合の症例などの基本的なルールづくりについて協議を進めています。
  次に、B、メディカルコントロール協議会についてでございますが、当消防組合では、埼玉県東部地域メディカルコントロール協議会と茨城県のBANDOメディカルコントロール協議会に属しております。協議会では、救急救命士の質を担保するため、救急活動におけるプロトコールの策定や救急活動における事後検証などが行われます。また、救急隊がスキルアップにつながるような各種セミナーなどを開催しております。今後も住民の皆様へ質の高い救急サービスの提供が図れるよう鋭意取り組んでまいります。
議長(松本正行君) 佐伯由恵議員の再質疑をお受けいたします。ご登壇願います。
          〔2番 佐伯由恵君登壇〕
2番(佐伯由恵君) 職員体制は全部で621人ということでありました。一般職員が590名ということでございます。定数条例に対して不足が生じているということになるかと思います。
  それから、いろいろ時給等も伺いました。採算については、これは大丈夫な、クリアしているかなということでございました。消防力の要ということでこの職員体制は大きな問題ですので、新年度の体制について確認をさせていただきました。
  それから、救急救命士の養成の関係では、46名、64時間、医師から直接いろいろな研修を受けるという報告があって、昨年度の済生会ができてからこの事業も積極的に取り組んでいるわけですけれども、大きな成果が上がっているという報告も受けております。新年度についても、こうした研修を通して救急救命士のスキルアップということで大きく期待をしたいと思います。
  ドクターカーの協議につきましては、今ルールづくりということでありましたので、いずれ済生会との協定を結んでいくのかなというふうに思います。
  それから、困難事案、いろいろ救急搬送が医療逼迫の下で大変な問題を抱えておりますけれども、メディカルコントロール協議会のほかBANDO協議会、2つの協議会が大きな役割を果たしていくという認識を持っています。新年度についても、以上指摘したことを積極的に対応していただいて、救急救命、市民の命を守る上でしっかりと取り組んでいただきたいことを申し上げて終わります。
議長(松本正行君) 以上で佐伯由恵議員の質疑を打ち切ります。
  これをもって議案第6号に対する質疑を打ち切ります。
  次に、議案第10号及び議案第11号については通告がありませんので、質疑を打ち切ります。
  これをもって上程されました管理者提出議案に対する質疑を終結いたします。
  ここで議案に対する討論通告取りまとめのため、暫時休憩いたします。

          休憩 午後 2時13分

          再開 午後 2時14分

議長(松本正行君) 休憩を閉じて会議を再開いたします。





    ◎討論・採決
議長(松本正行君) 日程第3、これより討論・採決に入ります。
  まず、議案第5号の討論に入ります。
  討論の通告がありませんので、直ちに採決に入ります。
  議案第5号 令和4年度埼玉東部消防組合一般会計補正予算(第3号)について、原案に賛成の方はご起立願います。
          〔起立全員〕
議長(松本正行君) 起立全員であります。
  よって、本案は原案のとおり可決いたしました。
  次に、議案第6号の討論に入ります。
  討論の通告がありませんので、直ちに採決に入ります。
  議案第6号 令和5年度埼玉東部消防組合一般会計予算について、原案に賛成の方はご起立願います。
          〔起立全員〕
議長(松本正行君) 起立全員であります。
  よって、本案は原案のとおり可決いたしました。
  次に、議案第10号の討論に入ります。
  討論の通告がありませんので、直ちに採決に入ります。
  議案第10号 埼玉東部消防組合職員の服務の宣誓に関する条例の一部を改正する条例、原案に賛成の方はご起立願います。
          〔起立全員〕
議長(松本正行君) 起立全員であります。
  よって、本案は原案のとおり可決いたしました。
  次に、議案第11号については、人事案件につき討論を省略し、直ちに採決に入ります。
  議案第11号 埼玉東部消防組合公平委員会委員の選任について、これに同意することに賛成の方はご起立願います。
          〔起立全員〕
議長(松本正行君) 起立全員であります。
  よって、本案は同意することに決定いたしました。
  以上で、管理者提出議案の討論・採決は全て終了いたしました。





    ◎消防行政に対する一般質問
議長(松本正行君) 日程第4、消防行政に対する一般質問をお受けいたします。
  通告順に従い、順次質問を行います。
  なお、再度の質問の際は、挙手をお願いいたします。
  黒須大一郎議員の質問をお受けいたします。ご登壇願います。
          〔10番 黒須大一郎君登壇〕
10番(黒須大一郎君) 通告に従いまして質問いたします。発足から11年を迎えるに当たり、埼玉東部消防組合の消防力向上と財政的優位性をどう示していけるのかについて伺います。
  初めに、1点目は、国内外を問わず大規模災害が発生する懸念は年々高まっており、実際に毎年のように災害が発生し、緊急消防援助隊等が要請され出動しています。そこで、本広域組合が要請された場合、通常業務に支障なく、どの程度の人員等をそこに出動させることができるのか伺います。
  2点目は、前段での人員等の組織、資機材運用等の体制を基準にして予算を組むことが広域消防組合の財政的優位性を小規模消防本部と比較して示すことになり、当広域消防組合の圏域内住民に対して理解と協力が得られるのではないか、お聞きします。
  3点目は、埼玉東部消防組合が圏域内の住民からオーバースペックと言われないために、いかにして消防力向上を図り、同時に財政的な工夫をして、その優位性を進めていくのか。そして、その先にどんな目標、目指す姿があるのか、正副管理者に答弁を求めます。
  以上、よろしくお願いします。
議長(松本正行君) 黒須大一郎議員の質問に対する答弁を求めます。
  柿沼参事兼消防課長。
          〔参事兼消防課長 柿沼伸幸君登壇〕
参事兼消防課長(柿沼伸幸君) 発足から11年目を迎えるに当たり、埼玉東部消防組合の消防力向上と財政的優位性をどう示していけるのかについての一般質問のうち、初めにご質問@、緊急消防援助隊等要請時の人員等の出動についてご答弁申し上げます。
  緊急消防援助隊の応援出動につきましては、最大24隊92名が出動する計画となってございます。出動については、被災地の災害規模及び管内の被害状況等を勘案して要請に応えることとしており、当組合管内の災害対応に支障を来すことのないようにしております。
  次に、A、広域消防組合の財政的優位性を小規模消防本部と比較について、ご答弁申し上げます。当組合の広域化前について、例えば最も小規模な消防本部の建物火災において、通常4隊13名での出動となっておりました。さらに、追加で出動を要する場合、職員を非常招集しての対応を余儀なくされていました。広域化後では、初動で8隊32名、さらに規模が大きい場合は追加で4隊17名を出動させることができ、その上、40隊が出動に備え待機することができることとなりました。このように広域化によって財政規模が大きくなることにより、十分な出動部隊、各種資機材、人員を確保することができ、住民の安心安全が高まったものと捉えております。
  最後に、B、いかにして消防力向上を図り、同時に財政的な工夫、その先にはどんな目標、目指す姿勢についてご答弁申し上げます。当組合は、国の示す消防力整備指針に沿って国の補助金を活用するなどして、車両、装備を計画的に整備してきたことから、基準をほぼ充足している状況です。近年、大規模な自然災害の発生、救急要請の大幅な増加など、消防力がより充実した体制の下で活動するニーズが高まっています。こうしたことに対応するためには、当組合といたしましては、まずは広域化による資機材、人員などの充実した消防力に加え、隣接消防本部とのさらなる連携強化を図ってまいります。
  以上でございます。
議長(松本正行君) 黒須大一郎議員の再質問をお受けいたします。ご登壇願います。
          〔10番 黒須大一郎君登壇〕
10番(黒須大一郎君) 再質問させていただきます。
  1点目は、ご答弁をお聞きし、緊急消防援助隊の応援出動は、災害規模に応じ、最大24隊92名が出動する計画であり、被災地の災害規模及び管内の被害状況等を勘案して、出動部隊を決めて当組合管内の災害対応に支障を来すことのないようにするとの答弁ですが、最大出動部隊を出動させた状態で、どのくらいの期間、支障を来すことのないようにできるのか、想定している期間は何週間でしょうか。
  2点目については、ご答弁をお聞きし、当組合の広域化前は出動する部隊が少なかったが、広域化後では出動部隊を多く出せるようになった。広域化によって財政規模が大きく、十分な出動部隊、各種資機材も充実したとのことであると分かりました。ついては、出動している期間の部隊の人件費等は、要請者等より財政負担が行われ、また資機材についても購入時には国、県より支援を受けられるものと考えますが、特殊消防車両の維持費や操作習熟訓練などについては、そのような財政負担支援はないと考えます。その点が、広域消防組合のオーバースペック的なデメリットとしてあるのではないでしょうか。近隣消防本部から5分、10分ほどの応援要請で現着できる状況の当地では、小規模消防本部でいたほうが、恒常的に消防力の変化が少なく、財政的にも不利にならないとの一つの理由になるのではないでしょうか。広域消防本部として財政的優位性をどう進めていくのか、再質問いたします。
  3点目については、ご答弁をお聞きし、近年の大規模な自然災害の発生、緊急要請の増加が高まり、消防がより大きく強力な体制の下で活動するニーズが高まっていて、当組合といたしましては、広域化によって資機材、人員などの充実した消防力に加え、まずは隣接消防本部とのさらなる連携強化を図るとの消防局長の答弁でした。しかし、ここまでお聞きして本組合の設立準備をしてきたときは、羽生市、蓮田市も含めた埼玉東部消防組合の広域消防組合の構想だったと伺っています。ついては、広域消防組合発足から10年がたち11年目を迎え、埼玉東部消防組合が圏域内の住民からオーバースペックと言われないために、いかにして消防力向上を図り、同時に財政的な工夫をして、その優位性を進めていくのか。白岡市議会での附帯決議である、今後庁舎建設及び大規模改修に係る経費について、早期に共通経費化していくという財政的優位性を打ち出せる組合になっていくのか、その先の道にはどんな目指す姿があるのか。局長ではお答えしがたいと思いますので、再度正副管理者に答弁を求めます。
議長(松本正行君) 黒須大一郎議員の再質問に対する答弁を求めます。
  柿沼参事兼消防課長。
          〔参事兼消防課長 柿沼伸幸君登壇〕
参事兼消防課長(柿沼伸幸君) 黒須議員の再質問についてお答えいたします。
  最大数の部隊を出動させた状況で、どのくらいの期間、支障を来すことないようにできるのか、想定している期間は何週間でしょうかについてご答弁申し上げます。出動期間につきましては、当組合の被害状況により管内災害対応に支障を来さないことが出動の前提となります。このことから、あらかじめ期間を想定しているものではありません。
  次に、近隣消防本部から5分、10分ほどで現着できる状況の小規模消防本部でいたほうが、恒常的に消防力の変化が少なく、財政的にも不利にはならないとの一つの理由にならないかについて、ご答弁申し上げます。広域化により初動で出動する部隊数が多くなったことから、早期の延焼防止、鎮火につながっております。また、近隣の消防本部からの協力を受ける際、消防力の余力がある場合となりますことから、必ずしも迅速に協力が得られるものではございません。したがいまして、広域化によるメリットのほうが大きかったものと考えております。
  次に、広域消防組合発足から10年がたち11年目を迎え、その先の道はどんな目標、目指す姿があるのかについてご答弁申し上げます。当組合といたしましては、まずは広域化によって、車両、資機材及び人員などの充実した消防力に加え、隣接消防本部などとの連携強化を図り、管内の安心、安全を高めてまいります。
  以上でございます。
議長(松本正行君) 黒須大一郎議員の再々質問をお受けいたします。ご登壇願います。
          〔10番 黒須大一郎君登壇〕
10番(黒須大一郎君) ご答弁で広域消防で消防力が上がったというのは非常に分かったのですが、10年目を迎えて11年目、これから熟成期ではないですけれども、財政的優位性というところにしっかり目を向けてやっていただきたいなと思っています。その中で去年ですか、白岡としては附帯決議を出させていただきました。また、今年の1月には正副管理者会議でその話が出たとも聞いています。管理者にとっては、今マスコミで騒がれていて、建物については言い難いこともあるかもしれませんが、ぜひとも今の気持ちをお答えしていただきたいと思っています。期待していますので、よろしくお願いします。
議長(松本正行君) 黒須大一郎議員の再々質問に対する答弁を求めます。
  福田消防局長。
          〔消防局長 福田哲也君登壇〕
消防局長(福田哲也君) 黒須議員の再々質問についてお答え申し上げます。
  庁舎建設、大規模改修につきましては、現行規約のとおり、単独経費とすることで全構成市町の議会の議決をいただいておりますことから、現状のとおり進めてまいります。
議長(松本正行君) 以上で黒須大一郎議員の質問を打ち切ります。
  これをもって消防行政に対する一般質問を終結いたします。





    ◎閉会中の継続審査
議長(松本正行君) 日程第5、閉会中の継続審査につきましてお諮りいたします。
  次回会議等の日程等について、議会運営委員会委員長から閉会中の継続審査としたい旨、申出がありましたので、閉会中の継続審査として議会運営委員会に付託したいと思いますが、これにご異議ございませんか。
          〔「異議なし」と言う人あり〕
議長(松本正行君) ご異議なしと認めます。
  よって、そのように決定いたしました。
  以上で本定例会の日程は、全て終了いたしました。





    ◎議長挨拶
議長(松本正行君) 議員の皆様には、全議案に対しまして慎重なるご審議を賜り、厚く御礼申し上げます。誠にありがとうございました。





    ◎管理者挨拶
議長(松本正行君) 最後に、管理者のご挨拶をお願いいたします。
  梅田管理者。
          〔管理者 梅田修一君登壇〕
管理者(梅田修一君) 閉会に当たりまして、一言ご挨拶を申し上げます。
  埼玉東部消防組合議会第2回定例会にご提案申し上げました各議案につきましては、慎重ご審議の上、ご議決を賜りまして誠にありがとうございました。改めまして御礼を申し上げ、挨拶とさせていただきます。本日は大変ありがとうございました。





    ◎閉会の宣告
議長(松本正行君) これをもちまして令和5年埼玉東部消防組合議会第2回定例会を閉議・閉会といたします。
          閉会 午後 2時34分